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序章:渋川村事件 その1

こんにちは!今回で五話目ですね!いつもサボってばかりで本当にすんませんorz。今回もいいところで終わらせれたと思うのでどうぞ行ってらっしゃいませ!

 剛が渋川村の一員になってから、実に10日が経った。最初こそ自分では浮いて見えていた剛も10日あれば村にすっかり馴染んだ。雰囲気や体は一日で馴染んでいたが心、いや精神や魂と形容すべきものが馴染むのには10日かかった。


 「よう! 剛! 昨日は雨が酷かったなぁ?」

 「そうだなぁ、そのせいで水たまりも多いし泥で滑って転びそうだ。子どもたちに気をつけるように言わないとな」

 「そうだなぁ! まぁ、一番気をつけなきゃいけねぇのは工事だがなぁ・・・」

 「それもそうだな」


 挙兵するために村を一つの大要塞にする工事もだいぶ進み、訓練のかいあってかみるみる豪傑に育っていった。そんな大事な計画を達成しながら、なんともない話を村民とするくらいには馴染んでいるのがお分かりだろうか。さすが忍びであると作者も驚きを隠せない。そして、剛にはさらに進歩したことがある。それは……


「剛ぃぃぃ!! 訓練来ぉいよぉ! 」

「いやー、佐々木隊長〜?! 僕一応忍びなんですけど?! 」

「関係ねぇ! 来ぉい!」

「ミタケ助けてくれぇー! 」

「一人で窮地を脱せないなら訓練に参加しろ……」

「ぬわぁぁぁ!!! 」


 義民党の幹部との関係である。それこそ最初こそは話しかけることすらはばかられる程の雰囲気であったが、5日もすればすっかり慣れて、意外にも義民党唯一の隠密兵であったため物珍しさも味方した。それで10日目の今となってはすっかり戯れ合う(じゃれあう)関係にまで成長していた。そんな今日のことである。


 ―昨日の渋川村近くにて―

 「はぁはぁっ。雨がひどすぎる・・・! 」

 渋川村を襲った雨がある一団の体温を奪っていた。

 「寒いが少しの辛抱だ・・・! あともう少しで須藤のいる犬叉村だ・・・。やつは生かしちゃあおけねぇ」

 須藤に魔の手が迫っていた。


 そして今日、事件はこんな叫び声から始まった。とある村民が走りながらこう叫んだ。

 「大変だぁアアアア!」

 やけに騒がしく叫ぶ村民の周りに人が集まり、こんな事を話し始めた。


 「大変・・・なんだ・・・! はぁっ 村の半々刻ほど歩いたところに江戸の新選組がいるんだぁ・・・! 」

 「なんだと?! そりゃあ大変だ! 今すぐ隊長階級の人達に伝えねば! 」


 江戸の新選組とは、壬生浪士と呼ばれた青年たちが手柄を上げて作られた現代で言う警察組織のことであり、彼らは高い戦闘能力と頭脳を持ち合わせていた。


 「いや、だめだ! 幕府が目をつけているなら隊長階級の人に伝えても結局そいつらは打首だ! なら俺達で殺っちまおう・・・」

 「それもそうだな・・・」

 「だめだ! 隊長階級の人達もむやみな交戦を避けるようにと申していたではないか! むやみな交戦は大損失を招く!」

 「だが、状況が状況! 背に腹は変えられん! ここまで来たということは目指してきているということであり、更にはここの偵察で弱点でも見つけられてみよ! それこそ大損失じゃわ! 」

 「もう黙っておれ・・・! わしがここでやる・・・! 」


 そう、交戦派の一人が刀をぬらりと、鞘からその太陽を刀一杯に浴びて白金色に光る刀身を抜き、鬼気迫る顔と、緊張で震える手と硬直する筋肉で斬り伏せる覚悟を決めた。

 まさに今、渋川村と義民党による連合軍と新選組による大事件、その約8分前まで迫ってきていた。

いやー、ついに大事件勃発の予感ですねぇ。ここから戦だったり残酷描写増えていきます。ご了承くださいませ!それでは次回お会いすることを楽しみに待っています!それではまた。

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