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序章:渋川村と須藤 Part2

毎日更新! そんなのは無理だったみたい☆ 毎度毎度仕事遅くてスマソすぎますorz

それでは四話目! いってらっしゃいませ!

 渋川村のある家から暁七つ(午前四時)だというのに竹刀と竹刀が激しく打ち合う音が響く。

 「もっと打ってこい! 俺を殺す気で来い! 暗殺術でも刀剣は扱うだろ?! それとも使い方を忘れちまったのか?! 」


 稽古で気分が高揚している藤田が、剛を煽る声も早朝の静かな村だからこそ、よく響く。


 「好きかって言いやがって・・・! 」


 それに負けじと剛もしないで打ち掛かるが、それよりも早く胴を取る。竹刀と剛の胴体の衝突によって出されるその音はパァアン!というようなかなり大きめな破裂音に近い音である。


 「うっしゃ! もう一回だ! 」

 「押忍! 」

 「うっしゃ来い! 何だぁ? その歩き方は! 」

 「・・・・・・」

 

 剛は忍びとして得た静かで素早い足取りで藤田を翻弄することでの不意打ちを狙っていた。が、剛は諦めを感じていた。


 「・・・・・・!!!!! 」

 「そんなんじゃ俺に竹刀は当たらんよ・・・! 」


 その言葉通り、剛の一文字斬りは避けられ、カウンターの一文字斬りを食らった。道場と村にまたもや迷惑なほどの大きな音が響いた。通常、剛のような忍びの歩行法は一般人では見きれないのだが、藤田は見切っていた。だからこそ当たらず、さらに最初に出てきた言葉が「何だぁ? その歩き方は! 」なのである。

 それからも何度も、何度も、何度だって打ち合ったが剛が勝てる気配はない。


 「俺も疲れてきたなぁ」

 「はぁはぁ・・・」


 気づけば、周りは太陽で明るく照らされていた。朝五つ(午前八時)となっていたのだ。


 「疲れたし、一回村に散歩でも行ってこい」

 「わかった・・・」


 剛も疲れていたためその提案を受け入れることにした。

 道場を出て、村を見てみると大人数でかなりの家の屋根に登ったり資材を運んだりしているのが見えた。


 「これは一体・・・」

 「ん? 兄ちゃんたしか昨日義民等は言ったって人だろ! 」

 「そうです。で一体これは何を?」

 「俺達の家を全部改造すんだよ! 家を改造して要塞は無理だが、それに近い状態にすんだ! 」

 「なるほど・・・」

 「ほんじゃあ、作業して来ますんで!」


 村民の作業を見て、剛は今こそ言うべきか迷っていた。中央に集めている武器や火薬の分散について、藤田に申し出をしようかどうか。改造しはじめならまださらなる改造が間に合うのだ。

 

 ずっと分散について考えを巡らせているとその日の夜になり、剛は藤田に言う決心をした。

 その帰り道、竹刀で叩き合う音が聞こえ、何だ何だと思いその方角に行くと、そこではかなり多くの男同士が訓練をしていた。その教官としてミタケが竹刀を持って指導をしていた。


 「藤田さん、ちょっといいですか? 」

 「んー?どうしたぁ? 」

 「火薬と武器なんですけど、中央に集めるよりも住民の家の地下に分散させたほうが良くないですか?」

 「お前もかぁ・・・」

 「?」

 「いやぁ、ミタケにも言われてなぁ。まぁ了承はしたんだ」


 そうかと剛は胸を撫で下ろした。そして、もう一つの申し出を今からする勇気を振り絞った。


 「僕を間者にしてくれませんか? 」

 「もとよりその予定だが? 」

 「え? 」

 「打ち合ってたのはお前の腕を試すためだ、そしてそんなに問題があるわけじゃなかったし、そんじゃあ正式に任命するぞ。義民党・党首にして、連判状の藤田ふじた 隆宗たかむねが、須藤 剛に燕の名を与え、忍びと任命す」


 こうして、また一日とこの村で時を過ごした。だが、これは大戦争までの時間が刻一刻と迫っているということでもあるということを、ここの村民、義民党員、藤田やミタケすら知らなかったのである。

いやーいつも書きながら思うんですよ、これどこで着地しようって。特訓と言いながら力量を測るだけでした☆ 次回もお楽しみに待っていただけると私は嬉しくて嬉死しますw

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