序章:渋川村と須藤
どうもSHINACHIKUです! 毎日更新しようとしたんですけど、だめでした☆ いやすんません本当に……。 それではどうぞ、行ってらっしゃいませ!
「まあ、仲間になった事だしミタケェこの村を案内してやれよ」
「俺かよ、まあいいか。俺に着いてこい」
「はい! 」
剛はミタケと一緒に家を出て、少し見回してみた。そうすると、普通の村にしては家と人が多すぎるように感じた。
「ここはな、義民党の本部にして、我らの味方の一般人と義民党の全兵力が集まる。渋川村という村だ」
「渋川村……」
剛は渋川村という名の村のことは知らない。走ってきたとはいえ、剛が長く滞在してた村から遠いとは言えないのに、その村は認知していなかった。
果たして有り得るだろうか? ここまで人が多いなら認知できてもおかしくはなく、地図ですら見たことがなかったなど。剛は大きな疑問をもった。
「ここはな、幕府が直々に地図から消した村なんだ」
「え? 」
剛の疑問の答えがミタケの口から飛んできた。剛は知っている。幕府からも消される村があるということを。実際、忍びの里は地図からも消されるため、忍者でないとたどり着けない。特に自分たちの味方となる忍びの里であれば尚更オモテから痕跡を消そうとする。
「理由としては、ここは関ヶ原の合戦で徳川が勝っても抵抗し続けた村でな。未だに幕府が存在を消そうと躍起になっている」
「でも、そう簡単には消えなかった……と?」
「そうだ。こんなでかい村、そうそう消せないさ。全員を連行しようにもその場で殺そうにも、結局はかなりの兵士が移動することになるからな」
ミタケは村の中心へ体の方向を変え、「さっ、着いてこい」と言って歩き出した。剛は数歩後ろを着いて行った。
「さ、まずはここだな」
「役場……?」
村の中心の恐らく村一巨大であろう建物に着いた。ミタケの言いぶりは、真っ先にここを紹介したかったというのが伝わる。
「ここはな、役場兼武器庫だ。ここには刀、槍、西洋銃、火薬、爆弾、色んなものがある。戦になったらここに来るといい」
「危ないな……」
「あぁ、俺も前々から言ってはいるんだがな」
武器庫、火薬庫が一緒ということは、そこを攻撃されただけで戦争継続能力を大きく落とすことになる。武器と火薬がないのだから当たり前といえば当たり前である。
「だが、村の中心にあることで村民は分かりやすく、攻撃もどの方向からでも届きにくくなる利点もあるが……なぁ……。あまり魅力を感じない。」
剛はミタケに大いに共感した。
「さてと、ここからは案内する場所は無い」
「え?」
「櫓の位置など、見ればわかる。戦のための罠など戦いながらわかる。故に説明は要らない」
「まあ、たしかに」
剛は忍びの家系ということもあり、そういうのには敏感である為、説明は要らなかった。
「おっと、1つ忘れてた。ここから東の方に訓練場がある。そこは義民党と、ここの村民を兵士に、豪傑にするための場所だ。お前もそこに行って強くなるといい」
「その必要は無いかな〜」
「?!」
背後からいきなり藤田が現れ、剛は驚いた。産まれて初めて背後を取られたのだ。
「彼は十分強い。彼らと混ざってやるほどじゃない。だから、走り込みと忍びとして必要な術をきわめれるように僕と特訓だ。ミタケじゃ殺しちゃいそうだし。ってことで明日ね〜?」
翌日
「よく来たね、早速稽古を始めようか……」
藤田が袴を着て正座している姿は、猛者の纏う独特な雰囲気を出している。
「よろしくお願いします……!」
そうして、剛は義民党としての1歩を踏み出そうとしている。
前回は話をガツガツ進めると言いました。
あれは嘘でしたァァァ!!!誠に申し訳ないorz
次も地道に進んでいきます……。それでも見届けてくれる人ー!頑張って更新するので楽しみに待っててください!それでは次回お会いしましょう!また!