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 ☆性奴隷

 俺は食事を早めに済ますと、大人しい見た目の少女に話しかける。


「よう、もう一人はどうした? ひょっとして風邪でも引いたか?」


 俺が話しかけると、少女はビクッと肩を震わせる。

 顔を上げて俺を見てから、少しほっとした様子で答える。


「……え、あっ、はい――熱が、凄くて……」


 蛇から助けてやったから、多少は好感度が上がっているのか――?


 まあいい、とにかく本題に入る。



「風邪を引いたんなら、薬を分けてやろうかと思ってな。――どうだ?」

「えっ?――く、薬……ど、どうして、そんなの持って――??」


 少女は驚いて問いかけてくる。


「詳しくは言えないが、手に入れる伝がある。――ああ、だが数に限りがあるからな、このことは人に話すなよ」

「な、んで――??」


 この農場で暮らしていると周りが『従順』な奴ばかりだ。

 その影響で、警戒心が無くなるのか?


 奴隷と言っても監視もないし管理も最小限で、仕事をさぼっても文句も言われない環境だ。無理もないか――


 他人に対する警戒心が薄くなる。





「そんなの――農場主にでも知られたら全部取り上げられて、俺たちの使う分が無くなるからだろ」

「……そっか、そうだね。じゃあ――」


 さて、ここで――

 優しくして恩を売り、好感度を上げるのが『正解』なんだろうが、俺がなりたいのは『ホスト』でも『詐欺師』でもない。



「――だが勿論、タダってわけじゃない」

「――えっ?」


 驚くことでもないだろうに――


「そりゃ、そうだろ。貴重品なんだから――」

「で、でも私、お金とか持ってない……」


 そう、自分の現状を把握して貰う。


「金は必要ないよ。俺が欲しい見返りは、お前の身体だ」

「……えっ?? ――?、あっ! ……サ、サイテー、です」


 うん、そうだ。

 最低な要求だろう。

 だが俺はこの世界で、良い奴になりたいわけじゃあないんだ。

 それに嫌なら、断ればいい。


「じゃあ、要らないのか?」

「それは……けど――」


 俺が知りたいのは――

 一見自由に不自由なく暮らせているこの農場で、実は自分たちは何も持っていなくて、頼れる相手もいない中で、何を犠牲にして何を守るのか――

 俺が知りたいのは、こいつの覚悟と生き抜くための知恵だ。


「いやなら無理にとは言わない。友達の病気も自力で治るかもしれない――それまで苦しむだろうがな。お前は友達よりも、自分の身が可愛いのか――?」

「そ、それは……そんなわけないじゃない!!」


 俺の問いに目の前の少女は、はっきり意思を示す。



「じゃあ、どうする?」

「で、でも……その薬で、本当に病気が治るの――?」


 それは当然の疑問だな。

 流されずに、ちゃんと考えることもできるじゃないか。


「そうだな、じゃあ今から俺が薬を使って来る――それで治ったら俺の物になれ、それでいいな?」




「……う、うん。それで、アカネちゃんが治るなら――」

「よしっ、交渉成立だ」









 俺は今日は仕事をサボって『アカネ』を治療することにしよう。


 治療に使うための薬草を草むらから採取して、自分の部屋で回復薬を作る。

 今回は、いつも作っている物とは少し形状を変える。

 形状はタマゴ型で、指よりも少し太めにする。


 薬のことは口止めはしておいたが、万が一秘密が漏れた時に備えて回復薬ではなくて、風邪用の『座薬』ということにして『アカネ』に処方しようと思う。


 俺は作ったばかりの座薬を手に『アカネ』の部屋へ移動する。






 座薬は効果を発揮して病気はすぐに治った。


 その際に、鑑定してステータスを確認しておいた。

 彼女の正式名称は『アカネル』ということが解かった。









 二日後の朝、食事を取りに来た俺に『ねえ、ちょっと――』と、珍しくアカネルが声をかけてきた――


「例の……薬って――まだ、ある?」

「……用意はできる」


「なら、その……用意してほしいの、モミジが高熱で――」

「代金はお前の身体になる。――それでもいいか?」


 俺の問いかけに彼女は――


「……ッ、わかったわ。お、お願い……助けて……」



 目に涙をためて、懇願してきた。





 アカネルの時と同様に座薬型回復薬を作成した俺は、約束通りに病気を治した。


 その際に確認した彼女の本名は『モミジリ』だった。






 それから数日後、農作業の昼休憩の時間に、アカネルとモミジリが連れ立ってやってきた。俺の姿を見つけると駆け寄ってくる。


「ね、ねえ、その……エッチなこと、とか――しないの?」

「あれから何も言わないし、お……お礼はちゃんとするよ?」


 あれから俺は二人に対して、身体を要求してはいない。

 特に理由はなく敢えて挙げるなら、あんまりがっつくのもカッコ悪いかなとか、関係構築はゆっくりでいいとか、その程度だったのだが――


 相手がお礼をしたいと言ってくるのであれば、受けない理由はない。




 俺たち三人は人気のない茂みに移動して、『勤しむ』ことにした。


 最初はモミジリが見張りに立ち、俺とアカネルがお互いの大事なところを刺激し合う。せっかくなので、どちらが先に相手を『満足』させることが出来るか競争する。

 アカネルが俺に敗北した後は、モミジリと勝負する。


 最後はモミジリの手の中にフィニッシュした。


 広域探知を使っていたので見張りを立てる必要はないし、隠密結界を使えば三人で楽しめたが、俺は敢えてそうしなかった。


 人から隠れて、こっそりエッチなことをし合うというシチュエーションに憧れていたし、人に見つかるかもというスリルの中で楽しみたかったのだ。



 ひとしきり楽しんだ後で、久しぶりに鑑定でステータスをチェックする。


 結構な変化があった。



*************************

名前  ユージ

HP 74/74  MP 79/79  FP 69/69


幸運力 

058~-011×2


スキル

空間移動 危険感知


所持品

魔石値   0001120

回復薬     6個


性奴隷

アカネル モミジリ


借金 金貨142枚 銀貨2枚 銅貨20枚


才能

大魔導士の卵 戦神の欠片 強欲な器


職業  

労働奴隷Lv10(従順-10) 農夫Lv09 薬草採取者Lv08

戦士Lv12 剣士Lv10 武闘家Lv09

魔法使いLv11 魔物使いLv08

探索者Lv10 斥候Lv10 隠密Lv10 暗殺者Lv09

遊び人Lv15 ギャンブラーLv10 ハーレムマスターLv04

薬師Lv11 錬金術師Lv11 鍛冶師Lv10

*************************


 いつの間にか、性奴隷と借金とハーレムマスターが増えていた。

 

 


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