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魔王の試練とユウの解  作者: ガギグゲガガギ25
1章 「お前どういうやつなの?テメェどういうやつだよ?」
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五話-なんか国とか滅ぼしたドラゴンと戦え-後編

「……え?」

 ユウは一瞬で上がりまくったテンションが落ちた。

 まさかのドラゴンが日本語でしかりつけて来るなんて自体が発生したのだ、驚きのあまりそりゃあ理性も戻る。


「なんでいきなり殴りかかってくんねん!?イカれてんのか‼?」

「えっと、その……」

 ドラゴンの怒りは真っ当すぎるものである。


「ハッキリ言えやぁ‼」

「申し訳ございません」

 ユウは喋るドラゴンに困惑しながらもとりあえず謝っておいた。

「謝れいうとんやないねん‼‼殺すぞゴラァッ!?なんで殴りかかっとんのか聞いとるやろがい!」


 ドラゴンを余計怒らせたのは、ユウの人生がさせた失敗だった。


 例えば、なんで遅刻したんだ!?という言葉が遅刻した事を謝れという意味な事があるだろう。

 そういうふうに、なぜ○○したんだ?が○○したことを謝れ、というニュアンスだったことが人生に多すぎた。

 だから失敗した。


「……あそこにいる、魔王にあなたを倒せと言われた」

 今度はちゃんと質問に答えた。

 指はさせないので視線を魔王に向ける。


「お前さんなあ!友達みたいな誰かに、人を殺せって言われたら殺すんか!」

 余計怒らせた。

「魔王は友達じゃないし、それに友達もいないのでわかんないです」

「あ……」

 ドラゴンはまずいことを言ったというような表情を浮かべる。

 ユウはそれが嫌だった、可哀そうな存在として見られるのは普通に不快。


「……すまん」

 そんな思いにはお構いなくドラゴンは可哀想な子に対するような哀れみを向けてくる。


 この空気なんかイヤ。ユウはそんな事を思う。

 なぜ友達がいないとか、一人で過ごす方が好きというだけで微妙な空気になるのか。

 かわいそうという、憐憫の目で見られるのは嫌だ。


「怒られてるな‼ケケケ」

 魔王がニヤニヤと底意地の悪そうなツラを見せする。

「黙れやボケ‼お前の方もムカつくんじゃい!」

 めっちゃ笑ってる魔王を、ドラゴンがユウを持ってるのと反対の腕で叩き潰した。


 グチャ、と肉が潰れる音が響く。

「え?」

 あまりの状況についていけないユウの声がする。

 魔王の体はバラバラになって、血とともにあたりに飛び散る。

 唐突すぎて、一瞬何が起きたのか理解できなかったユウ。


 ……だが数秒たって理解して……恐怖は覚えないが違和感を得た。

 グチャグチャバラバラになった魔王のパーツ達はうごめいている、まるで生きているように。


 そして猛スピードで魔王のパーツは一か所に集まっていき、そして絡み合い、くっついていき、傷一つない魔王に戻った。

 ユウは口をあけっぱなし、あんまりにも驚愕したので。


「ふっざけんじゃねェ!」

 魔王はめちゃくちゃ元気にキレた。

 さっきまでバラバラ死体みたいになっていたというのに。


「あぁ、なるほど……日替わりの防御力ってそういう事か」

 ふと思い出した、魔王が教えてくれなかった防御力に関する話について。

 魔王の防御力が日替わりとはつまりダメージの受け方が日替わりということだったのだ。


 この前みたいにナイフが効かない程頑丈になる日もあるし、今日のように攻撃は効くけどすぐさま治るような日もある。

 ユウは、他にはどういうタイプの防御力があるのかなーと想像しワクワクしていると。


「ユウ!なぜ私様が殴られて喜ぶ!」

 ワクワクは顔に出ていたらしく魔王が怒声をあげた。


「ごめん、ほかにどういう防御力があるのか想像して……」

「まさか私様を殺せる日があるとでも期待してるのか?無駄だぜ、私様は毎日無敵だから」

「じゃあ毎日お前に刃物刺していい?どういうタイプの防御力があるのか知りたい」

「いいわけねェだろ何考えてんだ!」

「知りたいという純粋な気持ち」

「純粋とはかくも残酷なものなのか?!」


 ユウと魔王はべらべらと喋ってなんだか盛り上がる。

「おい!騒いでねェでテメーらちょっとそこ座れや‼‼」

 だが、楽しげな二人をよそにまだドラゴンは怒っていた。

 良さげな空間を指さす。


 ――――――――ちょっと時間経過して。


 さてユウと魔王はドラゴンの目の前、石とかあんま無くて良さげな空間で正座させられた。


「……お前なんで正座してんの?あいつ殺せるだろ?」

 どう考えても人に聞こえない程度の音量でユウは聞く。

「逆に聞くけど殺してほしいか?」

 やはり魔王は聞こえたらしく、ユウの耳元で彼女の声がした。


「……そんなわけないだろ」

 冷静にユウは首を横に振る、べつに恨みがあって襲ったわけではないから。


「あんたら、ホントふざけんなや、こちとら洞窟の中でぐっすり眠ってるだけなのブッ殺しに来やがって、マジで腹立つ」

 ドラゴンは、冷静になったユウと対照的にメチャクチャ怒っていた。


「……ぐっすり眠ってるだけだったとあなた言ってますど、国を滅ぼしたって聞いたんですが?」

「ワシャあ、ただ静かに眠っていりゃ充分なんじゃいボケェ‼んなことするかぁ!」

 ドラゴンは叫ぶ、明らかに心の底からの叫び。


「ええッ!?」

 ユウは驚愕した、ドラゴンは事前に聞いていたのと比べて話が出来る奴だ。

「ケケケ、やっぱりかァ」

 だが魔王は全然驚いてない。

「やっぱりって?」ユウの質問には答えず魔王は立ち上がる。


 ドラゴンが魔王を睨む、殺意まみれのぐちゃくちゃな顔で。

 しかしユウはぐちゃぐちゃの中にいろいろなものが見て取れた。

「……悲しみと、憎悪と、怒り、後は恐怖……?」

 怒りと憎悪はともかく、哀しみと恐怖を持つわけがわからない。


「私様はテメェが悪さしてるっつー情報を掴んできた、だからユウをけしかけて本当に悪さしそうなやつかチェックさせてもらったぜ」

 だが、魔王はドラゴンの複雑な心情を意に介していないかのように語りだす。


「……なんやて?」

 ドラゴンは一瞬硬直した。

 傷に直に触れられ、身を強張らせる時の如く。


「やっぱりテメェは悪さをした事情がありそうだな?……話しやがれ」

 ドラゴンは口を少し開いて、閉じて、だがやっぱりまた開く。

 少しの間口を開けっ放しにしてから決壊するよう話始める。


「……ずっと前ワシが危険だからってしょっちゅう狩りに来る国があったんや」

「ケケケ、そりゃあそうだろうな、テメェは人にとっては恐ろしい存在だ」

「その気持ちはわからんでもないから適当にあしらってたら、エスカレートしてきて、何百って数の兵士が討伐に来やがりおった‼‼流石に相手を殺さんとワシが死ぬとこまで行ったんや」

 ドラゴンは泣いていた。

 息を荒くし、何度も空気を吸う。


 ドラゴンはこれまで抱え込んできたものを、一気に開放するよう語りを続けた。

「そんでワシは人を殺しかけた、そうしなきゃ殺されたのにダボ吟遊詩人どもが、ワシの事面白恐ろしいように話して、そのうえ近くで国が滅んだの原因がワシって事にされて……‼いつの間にかいろんなヤツらに憎まれて‼ワシは悪魔のように語りつがれとって!たまにワシを討伐しようとするやつがくる!ワシは戦いたくないのに!」


「そうか、じゃあテメェが安心して暮らせるように手配してやるよ」

 ドラゴンは一瞬硬直した。

「……そ、そんな事が出来るんか?」

「果たせねェ約束はしねェ、それが魔王たるものの務めだぜ?」


 ドラゴンは泣いた。

 これまで一人で抱えてきた、戦いたくないのに戦わないといけなかった苦しみを、今ここで放り出すように。


「……大変だったんですねえ、ごめんなさい殺そうとして」

 ユウはその姿を見て流石に申し訳なくなった。

 完全に可哀想な相手を襲撃してしまったのだ。


「べつにええわ、ワシも死んでも構わんくらいのつもりでお前さんがたに攻撃したしの」

 ドラゴンはぼたぼたと、大粒の涙を流す。


「……そんなに苦しかったんですね」

「嬉しい涙や、あんたさんがたとあえてよかった」

「……殺そうとした相手によくそんな事言えますね」

「たしかに殺そうとしてきたけど、まともに話聞いてくれたやつは初めてなんや」


「……殺そうとしたりしてごめんなさい、僕を殺してもかまいませんよ」

 ドラゴンの話を聞いていると、ユウの罪悪感はまずます最高潮に達した、命を差し出す程に。

「話聞いてたか?うちはべつに人を殺したくなかったんやけど」

 普通に断られた、べつに快楽殺人者でもない奴にそんな事したって逆に困らせるだけだ。


 というかそもそも、ホイホイ命を差し出してはいけない。


「……はぁ、あんたらはまともに話聞いてくれるわ……それに比べてどいつもこいつもッ‼クソ‼‼」

 そうこうしてるとドラゴンはいきなりブチ切れた。


「……なんかよくキレるやつだなァ」

 魔王がぼそっと呟く。

「……っていうかさぁ、なんでこの洞窟にいたんだろう?誰もドラゴンさんを知らない場所に行けば悩まず済んだんじゃないの?」

 ふとユウはそれが疑問になった。


 なのでドラゴンのまわりをじっと観察してみる。

 例えば守るべき卵があるとか、そういう理由があるんじゃなかろうかと。


「なんか刺さってないか……?尻尾に」

 そして気づいた、卵ではないが何かがある。

「あ、あれは!伝説の武器“エクスカリバー”!」魔王が叫んだ、


「いったいどんな武器なんだ?!」

「伝説っつてんだからだいたいわかるだろ、スゲェー強い」

 確かにドラゴンの尻尾にはゴージャスなソードが突き刺さり、この地に縛り付けていた。

 とてもゴージャスで、とにかくゴージャスで、あとめっちゃ強そうな凄いでっかい剣だ。

 なんというかドラゴンをさくっとキル出来そうな奴。


「あの!しっぽに刺さってる剣はどうしたんですか!?」

 ユウがドラゴンに聞く。

「痛い痛い痛いんだよォ‼大昔に人間が突き刺したこの剣が抜けてくれないんだよォ‼‼だからこっから動きたくても動けないんや!」

 荒々しくとはいえちゃんと答えてくれた。

 やっぱり優しい。


 しかしそういう事ならば、解決してやった方がいいだろう。

「えぇー……どうすっかなァ」

 魔王は悩んでいた、ドラゴンが可哀想だが何も思い浮かばずに。

 一方ユウには打開策があった、それが使えるという確信は無いのだけれども。


 ……このドラゴンは“とかげドラゴン"というのを思い返す、そんな名前をつけられているということは……


「剣が刺さってるしっぽを切断したらいいんじゃないんですかぁ?!」

「はぁ!?そんな事出来るわけがないやろ!ほら……」

 ユウが提案したことが、実際起きた。


 ドラゴンのしっぽはちぎれた。

 こいつはやはりとかげドラゴンだったのだ。

 とかげがピンチの時にしっぽを切るように、このドラゴンもまたそれが出来たのだ。


「ギャアアアアア‼‼ワシのしっぽがなぜ千切れたァアアアア‼‼‼」

 とかげドラゴンは絶叫した。

「切れるのはあなたの能力ですよね‼?」


 ユウは少し考えて、ドラゴンの慌てっぷりに納得する。

 つまり尾が千切れると知らなかったのだ。


 とかげが尻尾を千切るのはピンチの時だ、しかしこのドラゴンがピンチになることはほとんど無かっただろう。

 だというのに急に千切れたなんて、人間に例えるならいきなり腕や足がもげるようなものだ。


「大丈夫ですよ!」


 ユウが呼び掛けてもドラゴンはパニックになったまま正気に帰ってこず、転げまわる。

 とりあえず全力で走って暴れるドラゴンから離れた、巻き添え食ったら死ぬ。


 ちなみに魔王は巻き添え食らって「ギャー!」と叫んでいたが、再生能力持ちの彼女の場合取り返しがつくので気にしない。


 そしてしばらくしているとドラゴンは洞窟に頭をぶつけた。

 辺り一帯を大きく揺らす。


「あ」

 ユウは声を漏らす、ドラゴンが気絶して動かなくなった。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 今回ユウがドラゴンを倒しにやって来たのは、そもそも魔王の出した試練をクリアするためである。

「この試練はこれで倒した事に出来るかな?」

 気絶したドラゴンを見つめながらユウが聞く。


「ドラゴンがあの程度で死ぬわけないだろ?すぐに復活する」

 復活した魔王が答える。

「”ドラゴンを倒す“試練だろ?つまりこれはノックアウトと呼べはしないか?」

「……倒れたのは偶然じゃねェか、テメェが倒したと言えねェよ」

「僕はあのドラゴンを言葉巧みに誘導して自滅させたんだぞ、僕が倒したんだ」

「屁理屈じゃねェか」


 ユウは試練をクリアしたかったので、どうにかして魔王を説得しようと思考を巡らせた。


「それともさ、殺せば試練クリア?ならドラゴンにトドメさそうか?」

「いや、テメェじゃ殺せねェだろ」

「ちょうどよさげな剣もあるじゃん」

 ユウはエクスカリバーを指さした。


「んんん……」

「もしもここで僕にドラゴンを殺させたら、ドラゴンとした安心して暮らさせるって約束を破る事になるぞ?」

「……チッ、良かったな私様が慈悲深くて、テメェの勝ちだ」

「ありがとう、良かった」


 ユウはほっとした、正直ドラゴンを殺す気は毛頭なかったので”殺さないと試練はクリアになりません”なんて言われたらギブするつもりだったから。

 とりあえずこれにて試練はクリアだ。


 だが疑問でもあった、コレでいいのか?

 甘すぎないか?


「……ドラゴン倒したし……次の試練って無いよね?」

「いや、ぜんぜん続くが」

 ユウは、やけに成功基準が甘い理由に納得がいった。

 まだ試練は続けるらしい、つまり魔王からすればそのうち負かせばいいだけなのだ。

 ドラゴンを倒してなんだかもうすぐこの物語は終わるような気がしていたが、そんなことはないみたいである。


「じゃあ試練っていつまで続くの?」

 流石にユウは聞く。

「……テメェ、この前その件はどうでもよさそうにしてたじゃねェか」

「考えが変わったんだ」


 ユウは思う。

 試練は自分にとって何か大事なものを得るきっかけな気がする。

 実際に今回は、自分の中にある生存欲求だったりをはっきり自覚出来た。


 だから試練がどういう予定なのかは細かく知っておきたい。

 ……仮に向こう1000年間は試練終わることないとか言われた場合は即効ギブアップするつもりだし。


「……家に帰ってから教えてやる、色々こっちも考え事があんだよ」

 魔王の答えはそんなものだった。

「ふーん」

 満足はしないが、その回答をユウは受け入れる。

 そしてふと思いついたので、切り落とされた尻尾に向けて歩く。


 それからドラゴンに視線を向ける。

 気絶、といっても苦しそうにはしていない。

 そのうち目覚めるであろう穏やかな呼吸をしている……というか今目覚めた。


「あの、あなたの尻尾に刺さってた剣貰っていいですか」

 早速ユウは聞いてみた。

 今後も試練が続くなら、たぶんあったら役に立つ。

「いきなりやな……まぁどうでもええよ」

 許可が出た。


「魔王、エクスカリバーを貰っていいかな?」

 ユウは、魔王にも許可を取っておこうとした。

 伝説なんだからとんでもない武器だろうし、文化遺産的なアレかもしれない。


「べつにいいぜ」

 魔王は何やら困惑した様子であった。心ここにあらずだ。

「突破されるとは意外だったなドラゴン……まじかよォ……」

 魔王のそんな様子からは、まぁいいかと目を逸らす。


 そしてユウは全力で伝説の剣を抜いてみようと必死になった、けれども。

「……びくともしないや」

 めっちゃでかくて重いので取れ無い。

 だってそれはユウの体と同じくらいの長さかつ太さの剣だ。

 素材も明らかにゴージャスで、見た目通りの重さだから。


「‼ケケケケケ、馬鹿だねェ、魔力も使えねェ一般人が使えるわきゃねェだろ」

 ユウの大苦戦に魔王が爆笑していた。

「ドラゴンなんて非現実見たせいで、何か僕の感覚がおかしくなってるな」

「バーカ‼‼ケケケケケケケケ‼」

 魔王の大口を開けての嘲笑が洞窟の中で反響していた。


「ははは……むかつくな、お前の事殴っていいか?」

「変なとこ殴るだろうが、やめろ」


 ユウは殴っていいという許可が出なかったので、殴らなかった。

 キックもかみつきもしなかったし、唾も吐きかけなかった、一切合切の攻撃を今はしなかった。

 もちろんナイフで腹を刺そうとしたりもしない。


 もうとっくに、ある程度だが、魔王という存在を受け入れていたから。


 さてさて、唐突に始まってしまった魔王とユウの物語はまだ続く。


 気力が無いように見せかけて平気で命を賭けたりと、本人ですら性格が良くわからない少年ユウ。

 世界を支配しに来たわりに、優しさや遵法精神がある魔王。


 過去も、価値観も、全然違う二人の運命はどう交錯していくのか……それはまだ誰にとってもわからない事だった。

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