1今始まる新生活
ドン
外で爆音がした。
「うっせぇなぁ…朝から騒がしいんだよ…」
俺、天地神真は文句を言う。
今日は月曜日。普通ならば学校に行ってるであろう時間だ。
だが、不登校気味の俺にとって、この時間は俺の自由時間だ。
今日もスマホ片手に1日を過ごす。そのつもりが…
「神真?いるか?」
「ん?何?」
「神真!話がある!」
「はぁ…」
話ってなんだ?
俺はせっかくの自由時間を大事にしたいのだが…
「お前に言わなければならないことがあるんだ。」
「ふぅん…で?」
俺が曖昧な返事をしたその時、父さんにスマホを取り上げられた。
「は?何すんだよ!返せ!」
「じゃあ真面目に話を聞け。」
「…っ。わかったよ。」
そんなに真面目な話ってなんだ?
「いいか?落ち着いて聞け。」
「はぁ。」
「お前は神の子供なんだ。」
「ふぅん…ん?え?えぇぇ?」
初めは曖昧な返事をした俺だったが、よくよく考えたら只事ではないことに気がついた。
「は?でも、父さんも母さんも人間じゃん。」
「いや、父さんは神の1人なんだ。」
「え?嘘だろ?」
「嘘じゃないから言ってんだろ?」
「マジかよ!?で?俺に何をして欲しいわけ?」
「お前に神になってもらう。」
「は?」