俺の事が好きだからって? グイグイ来るなよ!
俺の事を好きな女がいるが、、、?
俺は、彼女に魅力を感じない! だから、付き合わない。
でも? あの女は、俺にグイグイと付き纏ってくる。
・・・何時からだったか?
仕事帰り、外は雨が降っていて。
あの女が、傘がなく雨が止むのを待っていた。
俺が、思わず彼女にこう言う。
『良かったら? この傘、使う? 俺は走って駅まで行くからいいよ。』
『・・・えぇ!?』
俺は、左手に持っていた傘を彼女に渡して、駅まで走って行った。
次の日、彼女は俺を待っててくれたのか?
俺が彼女に貸した傘を持って仕事帰りに彼女が昨日の場所にいた。
『・・・あ、あのう? この傘、昨日、ありがとうございます。』
『い、いや? こんな事ぐらいしか出来なくてごめんね。』
『お礼をさせてください! ご飯作りますから、私の家に食べに来て
ください!』
『・・・でも? あまり話した事もない男を家に居れてもいいの?』
『雨の日に、傘を貸してくれる人に悪い人はいません。』
『・・・・・・なんか、照れるな。』
『何が食べたいですか? 私! 料理だけは自信があるんで、何でも
作りますよ。』
『・・・じゃあ、ハンバーグがいいかな。』
『今から、一緒にスーパーに行きましょう!』
『・・・えぇ!? あぁ、ううん。』
・・・初めは、可愛らしい子だなと思った。
確かに、彼女が言った通り! 料理上手で。
最高のハンバーグだったし! 凄く美味しかった。
でも? この事が、キッカケでこの女の本性を見る事となる!
俺の彼女でもないのに、他の女性と話しているだけでヤキモチを妬いたり。
俺の家の前で、待っていたり。
勝手に、俺の実家の両親の家に行って仲良くなっていたり。
俺と仲が良い同僚と友達になっていたり。
俺の妹と一緒に、“俺の恋人”だと言って遊びに行ってたり。
気味が悪すぎるよ!
俺の知らないところで、勝手な事しやがって!
俺は、直接! この女に言ってやったんだ!
『悪いけど? 俺はアンタを好きになる事もないし、そもそもタイプ
じゃーねんだよ! 俺に付き纏うな! いいな! もう、俺の周りで
ウロウロするんじゃーねえぞ!』
『・・・そういうところ、子供みたいで可愛い。』
『ホント! いい加減にしてくれ! 俺に何の恨みがあるんだよ!』
『“私は大翔君が好きなだけよ!”』
『俺は、それが迷惑なんだって言ってんの!』
『・・・・・・』
そこで、彼女が泣き出したから、俺はその場を直ぐに離れた。
泣くのは? 女の手だ! 俺は、そんなモノに引っかからない。
それよりも、いい加減! 俺に付き纏わないでほしい!
ただあの時、傘を貸しただけでこうなるのか、、、?
好きでもない女から、こんな風に付き纏わられるのは大迷惑だ!
それに、俺には? 気になっている女性もいる。
彼女に、変な誤解をさせたくない。
一体!? どうすれば、俺からあの女は離れて行ってくれるのか?
今は、作戦を考えるしかない!
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