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06 環境

お嬢様は少し変わっておられて、


よく寝起きの際には「シナリオ」とか「設定」とか言って、決まって悔しそうなお顔をなさって、そのまま「う~ん」と言って寝込みます。


それ自体はたいへんお可愛いのですが、私も一応貴族の嗜みとしてラテン語を学んでおりますが、「シナリオ」にはそういう香りがしました。


お嬢様のような繊細微妙な美貌がどのようにして生まれるのかはわかりませんが、あの年齢で、西国の言語に興味を持ち、理解出来なくて悔しいと、たいへんに悔しそうにになさるお嬢様は、本当に心根のまっすぐな、尊い方なのだなと思います。


そんなお嬢様のためをと思えばこそ、屋敷の地下から玄関まで、一致団結できるというものです。


また同時に、お嬢様が、お嬢様の秘密を私に対してさえ、共有して下さらないのが、少し悲しくもあるというのは、侍女として行き過ぎた思いなのでしょうか。

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