表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/50

残ったものは、

引き続き更新です。ちょっとした節目?です。

楽しんでいただけたら幸いです。

 ――死体の顔が自分の顔だった。


 それが信じられず、思わず瞬きをした。

 そして、気付く。


 誰かいる。

 自分以外、死体だらけのこの部屋に。


 目が合った。


「え」


 相手も動揺しているのが分かる。


「なんで、いるの?」


 自分の台詞だ。そう言いかけた時、

 誰かが居間に入ってきた。


 その誰かもまた、自分たちを見て微動だにしない。

 だが、その誰かがポツリと呟いた。


「なんで、ないの……?」


 その言葉に、ハッと我に返る。

 慌てて周囲を見渡して、くまなく探す。


 そして、気付く。

  

 この部屋の中には、三人の人がいる。


 首を吊って死んだ筈の『僕』と、

 浴槽で溺れて死んだ筈の『私』と、

 大量の血を流して死んだ『俺』――――


 代わりになくなったものがある。 

 

 悪臭漂う首吊り死体、

 浴槽に浸かり込んだ溺死体、

 そして、壁に背中を預ける出血死体、


 全部、消えていた。


 あとに残されたのは、呆然と立ち尽くす、

 生きた三人だけだった。


ようやく一区切りです。

この後どうしようと考え中です。

とにかく、ここまで書けて良かったと一安心です。

引き続き、読んでいただけたら幸いです。それでは失礼します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ