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Project i[Code A.R.M.S]  作者: 最中もなか
禍害より満つる僥倖/式見塚奪還篇
9/9

4.Into the dome[前]

 



『ここは俺に任せて先に行け! 』と言われたら、迷わず任せて先に行く自信が今の奏にはある。

 格好付けて「行くぞ! 」とは叫んでみたものの、意外と数多くない? え? もう二十体軽く超えてない? とか。さっきから気の所為かと思ってたけど爪先踏まれてんなー、やっぱお前かよ、嘉神。とか、そんな雑念ばかりが思考を捕らえて奏はその場を動けずにいた。

 ……いたっ、いだだっ、痛い痛い! びっくりした! すげぇ足踏みしてる! こいつぁもう確信犯だ! 分かってたけどさ! あとめっちゃ目ひん剥いてるのすげぇ怖い。


「……根に持つタイプなんですね」

「何の事やら」

 くつくつくつ、喉を鳴らして笑顔を見せる。向け合った顔には渇いた笑みが張り付いていた。止まらない攻撃、終わらない緊張、居心地の悪い環境ーー

 まぁ、後者は自業自得だが。

 辛抱堪らなくなった奏はいきり立って、天に咆哮を上げた。


「ーーィィイぅらあぁぁああ‼︎ 内海ィ! ついて来い! 」

「えっ⁉︎ う、うん、分かった! 」

 何の事かさっぱり分かっていない内海を連れ、走り出す。


「ガンバッテクダサーイ」

 仏像のような表情をした右京の、少しも感情が込もっていない言葉が奏達の背中に届いたかは定かじゃない。

 そんなやり取りを見ていた大我は、呆れた風に額に手をやる。ふと浮かんだ素朴な疑問を呟いた。


「どうして柚木は出会った人と無駄に波風立たせるんだ」

 解せぬ。小首を傾げる大我の肩にポンと腕を置いた充が同意するように頷き、悪戯っぽく笑う。


ソウちゃんはメンタルおばけとしか思えないね。あれが世に言うフィジカルモンスターかな」

『いやアレだよ、言動の端々から恐らく壮絶な生き方をして来てるけど、あえて何も語らず知人の幼い息子に「俺みたいになるなよ……」とか遠い目をして言っちゃう系の元ヤンだよ。イキリ倒したガラの悪い人だから。俺は嫌いじゃないけど』


 通信室で作業をする環が二人の会話を割り込んだ。環は手元のモニターを操作しながら、くいと口の端を上げ、からかうような意地の悪い笑い方で楽しそうに言う。

 なるほど。なるほど? 確かに短気で傲慢とも取れる奏の言動は好き嫌いが分かれそうだ。当人も好かれようと思って無いだろう。

 右京もああ見えて我が強い。柔軟じゃない二人が火花を散らすのはなんとなく理解出来た。

 こう言っちゃなんだが、大我も多少奏が苦手ではある。

 しかし。


「ひどい言われようだ」

 大我は素直にそう思った。


 ………

 ………………

 すっかり朽ち果てた花壇と、元は白かったのだろうか、所々に塗装が残るベンチが佇む公園で立ち止まった。

 肩を大きく上下に揺らし、咳き込む内海の髪を潮風が撫でる。港に直接繋がるこの海浜公園は、此れまで通ってきたエリアとは違い静まり返っていた。

 それは不気味な程。

 カモメの鳴き声と、風が木の葉で遊ぶ微かな物音以外は何の音も聞こえなかった。

 深く、深く、酸素を肺に取り込み全身に巡らせる。荒く不安定な呼吸の律動リズムをゆっくりと落ち着かせ、奏はコデックスから環を呼びだした。


「斎宮! 敵の現在位置を表示出来るか」

 現在位置は七区。

 本来なら車移動を推奨される距離だ。何とは無しに予想はついていたが、ここまで全貌が広いとなると流石に骨が折れる。

 体力の問題もある。出来るだけ索敵に割く時間は無くしたい物である。


『そう言うと思って衛星起動しといた。っ⁉︎ うわ! なんて事だ……! や、やめろ! うわぁぁああ』

 環の叫びがイヤホンをつんざき、真っ赤な飛沫が掛かった映像から姿を消す。

 まさか。本部が襲撃された? 馬鹿な、そんな事がある訳が……最悪の事態が脳裏に浮かび、顔を見合わせた二人は環の名を叫び続けた。


「何⁉︎ どうした斎宮! 返事しろ! 」

「環くん! そんな……! 」

 返事はない。

 死んだか。


『……やべぇ、トマトジュースこぼした。あっちゃあ〜カーペットにシミ付いちゃうかなぁ』

 無事で何より。

 起き上がった環は画面に付いた液体をハンカチで拭き取り、何事も無かったかのように鎮座した。


「今の溢したってよりぶちまけてたよね、なんでなの? 突然爆発したの? 」

「通信室って持ち込み良いんだ……」

 引きつった顔の内海が呟いた。


 ポップコーンバケツを抱え、もりもり頬張る。その姿はまさしく映画館でくつろぐ普通の高校生であり、緊張感など微塵も感じられなかった。

 前オペレーター八雲の方が、まだ要点だけでも伝わっていた気がする。バレてこっぴどく叱られればいいのに。

 険しい表情の奏はマップを確認し、更に怪訝に眉をひそめた。


「……待て、聞きたいんだが、確認したのは二十体だったよな」

『ん? そうだったっけ』

 退屈気に頬をつく環は、いぶかしそうに手元のタブレットを操作する。衛星を起動した現在のモニターと、監視カメラ映像のみのタブレットを見比べていて、息を吸い続ける奏に環は気がつかなかった。

 充分吸い込んだら後は吐き出すだけ、辺りに稲光のような怒号が響く。


「いや……もう……四十は超えてんだろがぁぁぁあああ! よく見ろよ! 密集率おかしいからね! 一面真っ赤っか! もうほんとびっくりした! 」

 キョトン、ふむふむ。ほうほう。

 一拍置いた後、真剣な面持ちになった環が此方を見遣る。


『ーーマジだな』

「マジだよ‼︎ 」

『ごめりんこ。まぁ〜、如何いかな柚木様ならパパッと片付けられるでしょうよ。ほらほらいつも通りバシッとやっちゃってくだせぇよバシッと」


 元より謝る気などさらさらない謝罪をしながら、監視カメラの映像を四画面に分割させ、ホログラムスクリーンに投影した。

 蜘蛛の巣と埃に塗れた電灯に、寄生生物のように絡みつく真新しいカメラが二人にレンズを向ける。鬱陶うっとうしそうな目をした奏に、環が小さく手を振った。


「無駄に煽ってんじゃねぇよ、殴るぞオラ。……俺と内海は予定通り十区へ向かう。状況は」

『十区から十五区に目立った変化は無い。見ての通り真っ赤っかだね。……なぁ、今ならまだ間に合う。嘉神に謝罪するなら土下座にしようぜ、何より俺が見たい』

「よし分かった。帰ったら覚悟しとけ斎宮ァァア‼︎ 」

『健闘を祈る』


「あっ、クソ切りやがって……!」


 言いたい事だけ言うと、極めて一方的に環は通信を遮断した。

 今の所、出現した敵の数が予想外に多い事と斎宮環が思いのほか適当人間だったという事しか分かっていない。

 有る意味、此れも変則的イレギュラーか。

 青筋浮き立ったこめかみがおさまらないままの奏は内海と目指す十区の距離を見る。親指の爪が一キロメートルだとしたら、二、三、四、五、六……次回からは何か乗り物も一緒に転送して貰おう。

 二人はそう決心して頷きあった。


 ……奏が内海を引き連れ消えた後、やれやれと溜息を吐いた右京が言う。

「さて、僕も持ち場へ向かいます。お二人に此方こちらは頼みました」

「なに? 一人で行くなんて無茶だ」


 それまで呆気に取られていた大我が思い出したように心配気な表情を浮かべた。


「僕が扱う武器は少々特殊で。一人の方が都合が良いんです。……ドカン」

「んなぁ⁉︎ 」

 耳元に寄せられた唇が爆発音を真似る。肩が大きく跳ね、波打った心臓に大我はなんとも言えない顔で耳を押さえた。


「……冗談ですよ」

 目を細めた右京は二人を残しその場を去って行った。



 ーー十区。

 迷いない剣筋が襲い来る怪物の体を真っ二つに割く。袈裟斬りのようにして斬られた其れに怪物は余計群がってくるのだから、次から次へ、一寸ちょっとの休みも無く剣舞は続いていた。

 大きく開いた口から、鋭く研ぎ澄まされた牙と瘤に覆われた舌が覗く。咬合が悪く閉まりきらない口の端を絶え間なく溢れる体液が滝のように流れている。……おぞましいが、慣れてしまえばなんて事ない只の犬ころだ。

 腹を喰い裂こうと飛ぶ怪物を膝で蹴り上げ、後方斜め下から太腿を狙う其れの鼻先を落とし、剣を支柱にくるりと体を捻った奏は先に膝蹴し空に浮かぶ怪物の腹部に強烈なハイキックを食らわせた。

 瓦礫の山、飛び出した幾数本の鉄筋が怪物を餌食にする。


 収縮した瞳孔が前方に来る数体の怪物を捉え、放たれた衝撃波が地面を波打って廃墟を破壊した。

 瓦礫となったコンクリートが雨のように降り注ぐ。轟音が周囲を揺らし、土煙が視界を奪った。

 ーー奏から少し離れた場所、民家跡地が並ぶ路地を内海が走っていた。後を追うのは数体の怪物。道路には至る所にガラスや瓦、倒れた電柱が道を塞ぎ、生活用品まで散乱していて非常に危険な悪路と化している。

 つまずきかけながら必死に走り続ける内海は自身の背後を振り返ると、怪物はいつの間にやら数十体と増えておりギョッと目を見開いた。


「ひぇっ⁉︎ ……無理、僕には無理だよ奏くん‼︎ わぁぁぁぁぁあ」


 今から遡る事、数分前。

 十区に着いた奏達は一息つく間も無くこんな会話をしていた。

『内海、お前ちょっくら走ってこい』

『今走ってきたばっかなのに? 』

『マップを見ろ、彼処あそこじゃあ俺達に分が悪すぎる。お前は人参だ、美味そうな人参に釣られてお馬さん大興奮。ん〜そうだな、此処ここが良い。このアーケードで待ち合わせにしよう』

 両手をピースにし、緩く動かす。

 一瞬何のことやらさっぱりな内海だったが、すぐに意味を理解した。


『人参……それおとりだよね、奏くん』

『…………』

 押し黙る奏は二メートル先を見つめている。いくら目を合わせようとしても一向に焦点が合わない。

 どこを見て、ちょ、どこ見てんの。

『奏くん⁉︎ 』


 かくして、おとりとなった内海は大量の追っかけを引き連れて走り回っていたのだった。

 マップに表示される赤色のマーカーは内海の後を三角形に広がる。

「あうわわわわぁ……! 」


 奏が合流地点に指定した商店街入り口周辺までもう少しまで来ていて、内海はほんの少しだけ安堵の息を漏らす。

 だが。

 その時、頭上から怪物が降って来た。

 避けきれず地面に打ち付けられた内海は、道先で蹴られた石の如く転げ回る。

 小さな呻き声が上がる。背負っていた電磁砲レールガンがその身を離れ、動けずにいる内海の目の前に突き刺さった。

 無防備な状態で倒れる内海に、怪物は大口を開けた。


「こんのぉおやらぁあああ! 」

 一閃に斬り伏せ、散らばるガラス片を機関銃マシンガンのように撃ち放つ。

 一体に気を取られていると他方から迫る怪物への対応が遅れてしまう。現に奏は脇腹に三本の裂傷を負っていた。

 それ以外には肩から臀部に掛けて深く裂かれた裂傷、脹脛ふくらはぎに切傷、足首捻転、後頭部及びこめかみからの出血。

 ついでに肋骨二本も折れていて息をする度、鈍く肺が痛んだ。

 異能の反作用もあるだろうか、口内に溜まった血を吐き出し、口元を手の甲で拭う。内から外から、戦っている現在も全身万遍なく猛烈に痛くて足の震えが止まらなかった。


(あ"ぁーー! 痛い痛い痛いっ! 治ってるからいいけど、治って……治ってる最中も痛ェなぁ! )


 切られた脹脛ふくらはぎの血管が蚯蚓ミミズのように蠢き、割かれた肉がミチミチと音を立て盛り上がる。体外へ押し出された血液が流れると同時に薄い筋肉膜が形成され、埋まった境界部を薄紅色の真皮が覆った。

 完全再生まであと三十秒。

 ここまで約五分はかかっている。

 其れ程深くない傷で、だ。パワードスーツの自己修復機構が傷口を塞いでいるとはいえ、治癒力が高まる訳ではないのだ。一つの傷が治るより先に新たな怪我をしていては、いつまでも満身創痍は終わらない。

 しんどい。ずっと痛い。本当に。気絶するくらい痛いがなんとか耐えてるから帰ったら誰か褒めてほしい。

 誰か……


『あれ程言ったのに君はまた怪我したんですか? 避けることを知らないんですか? あぁ、そうでしたね、脳味噌の大きさが鶏と同じくらいでしたっけ。ご愁傷様です』

 右京の、人を見下したような憎らしい笑みと皮肉が脳内にこだました。

 鈍器で殴られたが如き衝撃の精神的ショックを受ける。ただの想像だが。

 腹の底からふつふつ湧き上がる怒りが頂点に達し、煮え滾った湯のように噴いて感情のままに叫んだ。


「るっせぇええええええ‼︎ お前には言ってねぇ黙っとけクソメガネ‼︎ フレーム叩っ斬って便所にねじ込んでやるから覚悟しとけ‼︎ 」


 血管が浮いた額で頭突きを食らわせ、視界に入るもの全てを力任せに斬り伏せる。

 欠けるくらい歯を食いしばり、地を穿つほど強く踏み込んで空へ跳んだ。


「ーーギャン! 」

 蹴られた怪物が弧を描き彼方へ落ちる。

 傍らに眠る電磁砲レールガンのトリガーに指を掛け、撃つのかと思ったらそのまま力の限り振り下ろす。めり込んだ怪物はもはやその原型を留めていない。

 内海は銃口にフッと息を掛けると、ホームラン級の強打で向かってくる者を打ち返した。

 崩れかけた屋根から瓦が数枚落ちる。

 押し潰された車が軋み出し、歪んだホイールが独りでに活動を始めた。辛うじて残っていたヘッドライトが明滅し、ハンドルが回りだす。

 命を吹き返した車は、重力を無くしたように浮かび上がると怪物の群れに突っ込んで、一秒。散った火花が漏れ出したガソリンに引火し、爆発した。

 こんな芸当が出来るのは、内海が知る限り一人しかいない。


「……奏くん‼︎ 」

 真っ赤な瓦屋根の上、黒く濡れた剣を肩に置く奏が内海を見下ろしていた。

 えげつないほど噴き出した鼻血を前に思考が停止する。


(かっこいい登場の仕方のはずなのに。……すごい……血出すぎじゃない? )

 顎まで真っ赤に染まるサマを初めて見て、内海は正直困惑していた。


「遅ぇよ内海! よくやった‼︎ 」

「あ……うん。ありがとう。あ、あのね奏くん、鼻、鼻の下が気になるっていうか」

「え? さっき鼻毛は確認した筈だけど、おかしいな。出てる? ちょ、何本出てるか教えてよ」

「いやまぁ、出てるのは出てるんだけど、物体っていうより液体、むしろ体液が正解……なの、かなぁ? あ、鏡持ってるから見た方がいいと思う」

「あ〜〜、うんうん、すごいわな、こりゃあ……唇切れちゃってるわ。ちゃんとリップ塗らなきゃ乾燥しちゃうよね」

「そっちなの⁉︎ むしろ唇切れてるのを知らなかったよ! 」

「あ〜〜〜。そっちね、分かる分かる、俺も気になっててさ、すごいよね。そんな目立つ? ってくらい目立ってるし、範囲すげぇし……うんうん、女子の身だしなみだよね! 面倒くさがらず処理しなきゃダメだぞ☆ 鼻の角せッ」

 ぶん投げられた電磁砲レールガンが顔面にクリーンヒットし、白目を剥いた奏が頭から地面に落ちる。


「角栓の話は1ミリもしてねぇええ‼︎ そんでもってあんたは女子から程遠い存在だよ! 見て分かるでしょ! 鼻血だよ! 鼻血が出てるんだよ‼︎ 」

「いッでえぇぇえ! 前歯取れちゃったよどうしてくれんの⁉︎ テメェの代わりに二倍は戦ってんのにテメェが追い打ちかけちゃァ意味ねぇだろ! あぁん⁉︎ 」

「ごめんね! 」

「怒ってないし! 俺優しいから! 」

 ようやく流血が止まった口元を拭い、重たい体をふらふらと持ち上げた。

 遥か彼方に鐘の音が反響する。聞き覚えのある此の音は、何処で聞いたのだったか。

 背中を合わせた二人は、同時に武器を振り上げた。


「ッ……本当どっから湧いて出んの? コイツら……出血大サービスも飽きたんだよ。揃いも揃って、んな汚ねぇツラしてハアハアハアハアいい加減にしろよお前ら思春期かよこのヤロー! 」

「倒しても倒してもキリがない……嘉神くんの説は正しいのかな……」

「あ? アイツの話はすんじゃねぇ、虫酸が走る。メガネごと滅びればいいのに」

「無関係な人達が巻き添えに! 」

 私怨の被害が大き過ぎた。

 ーー次、後もう一度異能を使えば恐らく脳味噌が沸騰して意識が吹っ飛ぶだろう。

 それだけで済めばいい。


「内海、聞け」

「どうしたの? 」

 ゴーン、ゴーン。

 鐘の音がはっきり響く。


「次はお前の番だ、二度は言わねぇ。どデケェ銃が飾りじゃねぇってのを証明しろ、躊躇ためらわずぶっ放せ」

 音が段々遠退いていく。


「僕の、番……僕は君みたいに戦えないよ。前も僕が足を引っ張って、今だって‼︎ 」

 閃光、そして、崩れる怪物。


 糸が切れたように腕が動かなくなり、緩んだ指の間から剣が落ちる。

 内海が泣きそうな瞳を向け、必死に何かを訴えているが聞こえない。二重、三重に振れる視界が次第に白んで、口の端から泡が吹き出る。


「………………悪い」

「奏くん、嘘でしょ……⁉︎ 奏くん‼︎ 」

 瓦礫に突っ伏した奏を、内海が揺り起こす。

 右京の責める声が聞こえた気がした。






ーー次回予告ーー


異能の反作用で倒れた奏を背負い逃げる内海。

またこの展開か……と飽き飽きする右京と別れ、戦闘に入る充と大我はそれぞれの異能を駆使し、怪物を追い詰める。

一方、ヌンチャク使いの奥村は白ふんどし長野、ニップレス吉岡と三つ巴の戦いになっていた。

果たして奥村は自慢のヌンチャクさばきで吉岡のニップレスを奪えるのか、白ふんどし長野の弟、栗羊羹拓郎は新宿アルタ前に行った所でタモリに会えない事実を受け止めきれるのか……

毎度毎度途中でドロップアウトさせるくらいなら何故主人公を最初からそれなりに強い設定にしたのか……!

探険隊の疑問は尽きない‼︎


次回! [作者死す‼︎ ]

デュエルスタンバイッ‼︎


「そういうのやめろ‼︎ 」


ーー後編へ続くーー


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