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Rubber Souls  作者: 佐藤アトム
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第十話「七月の章④」


いつも特訓を切り上げている3時が近づいてきた。結局ここまで2人組の正体は分からないままで、二宮も三郷もいい加減に気になっていた。なにせ夏休みに入る前から今日に至るまで、他の中学の生徒がこの場所を使いに来たところに出くわしたことがなかったのだから当たり前だ。

「あのー…」

遂に興味本位を止められず、ラリーが止まったタイミングで二宮が2人組に声をかけた。

「あの、高橋中の卓球部の方ですか?」

すると精悍な顔立ちの方が意外と愛想よく振り返り、

「はい、今年入ったばっかりで、部活以外でも練習したいなと思って来てみたんです。」

と答えてくれた。

「そうなんですか。おれら鳥山中の卓球部で、おれは二宮っていいます。こっちは三郷。両方とも一年です。」

「あ、じゃあ同級生すね!卓球部かな〜とは思ってたんですけど…。おれ、高橋中卓球部の大空です。で、こっちは岬っていいます。」

「なんかの縁だし、よろしくお願いします!」

「こちらこそ!ってか、タメ語でいいですか?」

「もちろん!」

同級生であることが分かると4人はあっさりと打ち解けた。

「おれら今日はもう帰るけど、ほとんど毎日来てるから今度会ったら一緒にやろうよ」

「そうだね!手の内バラしたいわけじゃないけど、同じ市内でそのうち絶対ぶつかるんだから、切磋琢磨っての?お互いレベルアップしに来たんだしね!」

大空と岬に再開を約束すると、二宮と三郷はいつも通りの時間で卓球場を後にした。

「なんか思わぬ出会いって感じだったなぁ」

「だね。ってかニノ、よく話しかけたなぁ」

「だって気になんじゃん。それにせっかくスポーツしてて仲いいヤツとかできたら楽しいし!」

「超ポジティブだよね、ニノって」

「そう?ほんじゃ、また明日部活で!」

「うん、またね」


また同じ頃、大空と岬も片付けを終えて家路へとついていた。

「鳥山中って今年結構弱いって噂だったよね?」

「あぁ。3年の松坂と梅沢の二枚看板が引退して、上手いのは2年の上原ってヒトだけって話だったな。」

「だよね。でもさっきの2人も結構上手くなかった?」

「思った。新人だからデータ無いけど、1年は結構上手いのかもな。さっきの片方の二宮って奴は、たしかこないだの総体でダブルス出てた奴だし。そん時の相方は一ノ瀬って奴で、冨樫中のダブルスに勝ってたな。」

「そうなんだ、よく見てるなぁ。鳥山中は要注意かもね。」



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