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Make love   作者: susan
7/9

何か話して

 ルリコはエドガーをロ―ランドのレストランへ連れて行った。


 「ハロー」

 ルリコはエドガーと厨房のロ―ランドに声を掛けると、窓側のテ―ブルへ。

 ロ―ランドは笑っている。


 エドガーはベッドに倒れ込み、眠ってしまいたい程の疲労感を感じていた。でも、ルリコの美しい顔を眺めながら、素敵なレストランで時間を過ごす事が一番の回復薬だと信じた。


「今日は話さないのね」


 エドガーは彼女を見つめていた。


「話して」


「じゃ、面白い話……………別れた亭主ね、ゲイ寄りのバイセクシャルだったの」


「何だい?ゲイ寄りのバイセクシャルって」


「言葉通りよ。最初から寝室も別」


 エドガーはじっと聞いている。


「一月に数える程しか、言葉も交わさなかったわ」


「どうして結婚したの?」


「アジアの人気俳優に似ていたからよ。バカね」


「僕は誰かに似てる?」


「誰にも似てないわ」


 嘘、若い頃のトム・セレックに似てる。


 エドガーが火傷の右腕を痛そうにしている。

 ルリコは彼を自宅まで送った。

「帰らないで」

 エドガーがキスを求めた。


「そんな怪我をしてるのに、もう休んだ方がいいわ」


 二人はリビングのソファで激しいキスを始めた

 「愛してるよ、離れたくない」

 

「愛してるんだ、何か言ってくれ」

ルリコはエドガーの火傷が気になり、キスに集中できなかった。

エドガーは「寝室へ行こう」と言う。


 愛し合おう、と彼は見つめる。


 二人はベッドで服を着たまま横になった。

「今日はダメ、休んだほうがいいの」


 ルリコがエドガーの方を見ると、彼は静かな寝息を立てて眠りについていた。


 ルリコは、寝室のクロ―ゼットの棚の上の沢山の写真立てを眺めた。

 女性と女の子の写真がある事に気付いた。

 その二人の写真は何枚かある。


「嘘…………………奥さんと娘?」


 ルリコはエドガーの寝顔を振り返って見た。



         続く


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