表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Make love   作者: susan
6/9

最初連れてきた男

「すまない、キレるつもりなかったんたけど」


 ロ―ランドは、逆ギレして帰ってしまったセオドアにも、「謝っておいてくれ」と言う。


「いいのよ、私も友人の紹介で仕方なしに会っただけだから」


「最初連れてきた男にしろよ」


「エドガーね」


「間違いないよ」


「人を見る目があるのね」


 ロ―ランドはルリコをじっと見て言った。

「僕は君を見ているんだ。君が相手を連れて来て、厨房の前に来たときの君の顔を」


「そうなの?」


「連れてきた時には、もう君の中では答えは出ているよ」

 そう言って厨房の中に消えた。



 エドガーは山火事の消防活動の応援で、ロスアンゼルスからかなり離れた山林地帯まで来ていた。

 木という木には全て火が燃え移り、炎の固まりが山道を塞ぐ。

 四台の消防車は立ち往生した。その一瞬に先頭の消防車に火が燃え移り、前方から猛スピードでバックしてきた、火の燃え移った農家のトラックと衝突してしまった。

 エドガーはトラックの農夫を間一髪で助け出すと、ガソリンに引火してトラックは炎上した。その炎は、先頭の消防車をも巻き込んだ。エドガー含む、先頭の消防車に乗務していた隊員達は、後部車両に移り、三台の消防車は炎と煙の中、消防活動を断念し、山道を戻らざる終えなかった。

 エドガーは農夫を救助するために、軽い火傷を負った。


 ルリコは夜、エドガーと会った。彼が手に包帯を巻き、疲弊しきっている様子を見て

「今夜は早く眠った方がいい」

 と提案した。


「一緒に居てくれた方が早く元気になれる」

 と彼は答えた。そして

「あのレストランに行きたい」

 と言った。


「今日は私の運転で行きましょう」


  

        続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ