素敵
ビバリ―ヒルズのルリコの家に、大勢の仲間達が集まってのパーティーだ。
レイモンドもまた、ルリコに惹かれている男だ。彼女が離婚したと聞き、彼女をセックスフレンドの
一人に加えたいと願った。彼は端正なプレイボ―イ。彼の夜のお相手は、ロシア美女・イタリア美女・コロンビア美女がいる。そこにアジア系のルリコを加えたい等と勝手な計画を立てていた。
「ルリコ、今日はセクシ―だよ。僕のものにしたいよ」
とレイモンドがルリコの耳元で囁いた。
「リカがあなたのこと好きなのよ。相手してあげて」
ルリコはエドガーの到着を待っていた。
夜勤明けだから来れる、と言っていた。でも、消防士である以上、業務が定時で終わるという保証はない。
リビングでは、大勢の若い男女がビ―ルやワインに酔い、初対面の男と女は連絡先を交換するなどしている。
「皆、楽しんでる?」
「勿論よ、ルリコ。ご招待ありがとう」
ルリコは玄関前に出た。するとレイモンドが後ろからルリコの体に両腕を回し耳元で囁いた。
「今度、デ―トしようぜ」
「アハハハハ、危険、危険。レイモンドと二人きりは止めとく」
ルリコは彼から離れようとした。でも彼はしつこくした。
「放してよ」
「デ―トしようぜ」
「ノ―・ノ―放してよ」
そのとき大きな男が現れて、しつこいレイモンドをルリコから放した。
「彼女は嫌がっているだろう。離れろよ」
エドガーだ。やっと来てくれた。
レイモンドは、エドガーと自分との体格差もあり、抵抗せずに退散した。
「助かったわ!ありがとう」
「気を付けて。ルリコ、皆貴女のことを狙っているよ。なんてね、僕も君のファンだ。僕も危険かな?」
「そんなことない」
「なんなら用心棒をかって出るよ」
エドガーはボディービルで鍛えている。怖いものなし。
「ありがとう。その時は頼むわよ。貴方の事は信頼してる。…………とにかく呑みましょう。シャンパンもあるわ」
「チョット待って。これ受け取って」
エドガーはプレゼントの細長い小箱を渡した。
「私に?」
箱を開けるとダイヤモンドのネックレスだった。
エドガーはルリコの首につけてあげた。
「ありがとう。これは何のプレゼントなの?」
「晴れて君が自由になれた記念の」
彼は少し恥ずかしそうにも見えた。厚い胸板・広い肩幅がセクシ―だ。そして、アイルランド系の濃いめの髪に太い眉が男らしい。
「大切にするわ」
ルリコは、彼ともっと親しくなりたいと感じた。
続く