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異世界転生七人組!  作者: 狂人Q
プロローグ
1/15

Turn-1 監禁室の様な部屋の中で(前編)

以前書いていた小説の続きが中々書けず、つい別小説に逃げてしまった所存です。

今度は途中で折れないようにしつつ、以前の小説も書き直せるよう頑張ろうと思います。


おいおい、これは………



「何の冗談だよ?」

俺、天笠慶人(あまがさ よしと)を始めとする高校生七人は、気が付くと白い部屋にいた。




--------------------




オーライ、ここは一つ状況を整理しようじゃないか。


俺達七人は、とある高校の同じ部活動に属する一年生から三年生。

只今居る部屋は教室の半分ほどの大きさがあるまるで病院みたいな部屋だ。

窓や扉など、外に繋がりそうな物は何一つない。

中にあるのは俺達と同じく七人分のデスクと椅子、そしてそれぞれのデスクに置かれた七台のパソコンと、壁に掛かっているデジタル時計だけ。



………解決の糸口すら見えないな。



念の為にパソコンが外部に繋がっているか確かめてみたが、七台全てが画面には“Please Wait………”の表示のみ。



何故ここに連れてこられたのか、どうして俺達が選ばれたのか、そもそも出入口が無いのにどうやって俺達を入れたのか、疑問はまだまだ尽きないが………



「次、お前の番だぞ」

「悪ィ悪ィ。ほい、ドローツーな」

デスクの空いたスペースでウノをやりはじめたのは副部長の二階堂真哉(にかいどう しんや)と平部員の市原宵(いちはら しょう)


「もしかすると………な可能性も………」

「まさか、………なのか?」

部屋の隅でこそこそ話しているのはオタクの部員、田原敬征(たばら たかまさ)三好弘也(みよし ひろや)のコンビ。


「うぅ、気持ち悪い………」

「大丈夫?」

体調不良を訴えているのは会計役の久保山柚樹(くぼやま ゆずき)

で、そいつの背中を擦っているのが俺の彼女こと古岳与那(ふるたけ よな)だ。



………



……





あれ?俺達誘拐紛いな事されてンだよな?

今って、普通は焦るべき時だよな?



「って何でお前らそんなに悠長に過ごせンだよ!?」



俺は思わず声を張り上げてしまった。



--------------------



沈黙が痛い………


ああっ、クソッ。何で叫んじまったんだ俺!

数分前の自分を叫ぶ前に殴りてぇ!


………取り敢えず、謝ろう。うん。



「何か………悪かっt『ヴン!』うおっ!?」



俺の謝罪は、突然謎の起動音に遮られてしまい、端から見ると少々滑稽な姿と映った様だ。


………あーもー!ふざけてンのか何だよこの音はよォ!

何で丁度いいタイミングで俺の謝罪を邪魔してくれてンだァ?ああ?



あー………ホント、調子狂うな………



音のする背後を見やると、そこにはさっきまでうんともすんとも言わなかったパソコンが起動している。


デスクに座ると画面に、「ようこそ、天笠様」と表示された。



あれ?俺、適当に座った筈だよな?



他の皆を見やると今の俺と同じ考えに至ったのか、皆他のメンバーを見回している…………………………市原と二階堂以外は。



「ちょ、ちょっと何よこのネームプレート!さっきまで何も無かったのに………」

与那に言われて机を見ると、いつの間にか俺の座っているデスクに『天笠 慶人 様』と刻まれたネームプレートが張り付いていた………!


少なくともデスクに座る前には無かったと言い切れるが………



「皆、今はそんな事を気にする時ではないと思うぞ。画面を見てみろ」

ざわついてきた皆を二階堂が抑える。

やっぱ体格良くて顔も良い奴が言う言葉は、一味違うな………。



さて。


二階堂の言う通りもう一度画面を見てみると、画面には何者かによる何故俺達が連れてこられたかの説明文が表示されていた。



“○○高校 △△部 部員一同 七名様へ


突然の事で大変恐縮なのですが、皆様方七名をここにお連れした『神』と申す者です。

単刀直入に申しますが、皆様は既に死亡されております。

我々の方で少々手違いがあり、皆様方に皺寄せが来たという訳なのですが………

皆様方を蘇生させたいのは山々なのですが、現実での皆様方の身体は蘇生させるには不自然なほどに損傷している為、蘇生ではなく転生という方法を採らざるを得ませんでした。

御詫びと申してはなんですが、皆様方の世界の近代サブカルチャー文学でよく用いられる『チート』なる物とそれを使うに値する『ファンタジー世界』なる物を用意させて頂きましたので存分に活用下さいませ。


『神』より”



はぁ?神?

ってそれに俺達が、死んでるッ!?



俺は頭を金槌で殴られるどころじゃない衝撃に唖然とした。

今の状況が、俺の脳内で処理し切れず頭は働いているのに身体が全く反応していないような状態になる。



そんな俺をよそに、画面から通知文章は消え、新たに『貴方のステータス』というタイトルで一つのウィンドウが表示されていた…………………………



--------------------



暫くすると、何とか心も落ち着いてきた。


しかし、俺にはどうもこれが現実とは思えない。何か、ゲームの中のような無機質な感じと言うか………



まあ、はっきり解らないなら理解しようとはしない方がいい。


さて、ステータスを見るとしようじゃないか。



--------------------



名前:ヨシト=アマガサ(変更可能)

守護星座:(選択して下さい)


Lv:3

筋力:07/体力:08+2/敏捷:09+2

感覚:07/知識:05/精神:10+1


スキル:10/20

スキルP:7p

<格闘Lv1>Bonus1

<気合Lv2>Bonus1

<体幹Lv2>Bonus2

<瞬発Lv3>Bonus3

<早業Lv4>Bonus4

<疾走Lv2>Bonus2

<算術Lv3>Bonus3

<洞察Lv3>Bonus3

<詐術Lv2>Bonus2

<根性Lv1>Bonus1



--------------------



へぇ、これが俺のステータスなのか。


う~ん………体力、敏捷、精神がそこそこ高い。戦士というか、どちらかというと格闘家とか素手・軽装備の職業がこなしやすそうだな………


守護星座ってのはステータスの伸び代を決める………か、自分でステータスの伸び具合決めさせてくれるなんて結構サービス精神旺盛なんだな神様も。


スキル。これは生前の物を削除する事で新たにポイントを増やして他のスキルを得る事が出来るらしいが、上に7/20と表記されている。ひょっとしてこれが取得限界なのか?



うむ、長ったらしいな。

纏めてみると、

・ステータスは自分で割り振るのではなく、選んだ守護星座によって伸び具合が変わる仕様の可能性。

・生前のスキルを引き継ぐも良し、削って新たな自分を創るも良しの自由度の高さ。

・スキルは最大で20種類取得可能。レベルアップでどうなるかは不明。

・かゆい

・うま



………最後の二つはただ単に書きたかっただけだ、気にするな。


ま、持っているポイントも少ないし適当に決められるところは決めちまえばいい。



--------------------



名前:ヨシト=アマガサ(変更可能)

守護星座:白狼座(優:敏,精/劣:体)


Lv:3

筋力:07/体力:08+2/敏捷:09+2

感覚:07/知識:05/精神:10+1


スキル:13/20

スキルP:0p

<格闘Lv1>Bonus1

<切断Lv2>New!(-3p)

<気合Lv2>Bonus2

<気功Lv1>New!(-1p)

<体幹Lv2>Bonus2

<瞬発Lv3>Bonus3

<早業Lv4>Bonus4

<疾走Lv2>Bonus2

<算術Lv3>Bonus3

<洞察Lv3>Bonus3

<詐術Lv2>Bonus2

<根性Lv1>Bonus1

<剣術Lv2>New!(-3p)


--------------------



こんな、もんか。

新しく取得した<切断>は刃の付いた武器での攻撃力上昇、<気功>は効率的な呼吸ができるスキルらしい。

ついでに<切断>を取得した後に取れる様になった<剣術>スキルも取った。隠しスキル的な要素もあるのか?


俺が弄くれるのもコレくらいで限界、かな?

よし、他の奴のも見てこようか………






-----Yoshito Amagasa→Takamasa Tabara-----






おおお………死んだ事はわりかしショックッスけど、異世界に転生という一生どころじゃない超絶ウルトラ最高のチャンスが到来してきてくれたのならその事は軽~く水に流しても更にお釣りが来るッスね。


さてさて~、僕のステータスは~っと!



--------------------



名前:タカマサ=タバラ(変更可能)

守護星座:(選択して下さい)


Lv:3

筋力:04/体力:06/敏捷:07

感覚:12/知識:10/精神:07


スキル:20/20

スキルP:7p

<長柄Lv1>Bonus1

<運搬Lv2>Bonus2

<忍耐Lv3>Bonus3

<水泳Lv2>Bonus2

<生活Lv2>Bonus2

<隠密Lv3>Bonus3

<早業Lv3>Bonus3

<疾走Lv3>Bonus3

<銃撃Lv3>Bonus3

<観察Lv4>Bonus4

<作業Lv3>Bonus3

<製作Lv3>Bonus3

<算術Lv3>Bonus3

<文化Lv3>Bonus3

<調合Lv2>Bonus2

<錬成Lv3>Bonus3

<洞察Lv4>Bonus4

<詐術Lv4>Bonus4

<生命Lv3>Bonus3

<精神Lv4>Bonus4



--------------------



技能はそこそこ揃ってるッス!これは重要ッスよ!


技能の項目から見るに転生先はファンタジー物の世界。

後から取得できる技能があるかどうかはともかく、最初から取得できる技能がこれだけあるという事は何をするにもそれ専用の技能が必要になる可能性が高いッス。



つまり、技能!最強!って事ッス!



ならば………オラオラオラオラァッ!



--------------------



名前:タカマサ=タバラ(変更可能)

守護星座:蜘蛛の巣座(優:敏,感/劣:筋)


Lv:3

筋力:04/体力:06/敏捷:07

感覚:12/知識:10/精神:07


スキル:18/20

スキルP:0p

<長柄Lv1>Bonus1→Delete(+1p)

<運搬Lv1>Bonus1→2(-2p)

<忍耐Lv3>Bonus3

<水泳Lv2>Bonus2→Delete(+3p)

<生活Lv2>Bonus2

<隠密Lv3>Bonus3

<早業Lv3>Bonus3

<疾走Lv3>Bonus3

<銃撃Lv3>Bonus3

<観察Lv4>Bonus4

<作業Lv3>Bonus3

<製作Lv3>Bonus3

<算術Lv3>Bonus3

<文化Lv3>Bonus3

<調合Lv2>Bonus2

<錬成Lv3>Bonus3→5(-9p)

<洞察Lv4>Bonus4

<詐術Lv4>Bonus4

<生命Lv3>Bonus3

<精神Lv4>Bonus4



--------------------



とりあえず、銃を作るならやっぱコレ!

つー事で、<錬成>を取るッス!


コルトォ、ベレッタァ、レミントォン、ステアァー、ミロクゥ………うひひひ♪

今から楽しみで楽しみでタマンナイッスねぇ………


それにしても、何で僕に魔法のスキルがあるンスかね?

元の世界なら魔法自体が無いから素養があるかどうかも判らないッスけど、何か条件があるのかな………?


ま、考えても分からないなら今考える必要も無し、ッス。



なら今は、これからの事(銃の製作日程)でも考えるッスか。グフフフ…………………………






-----Takamasa Tabara→Hiroya Miyoshi-----






こんな状況だ、俺と同じくらい田原も喜んでいるだろうとこの俺は考えている。


異世界への転生権。

かくいう俺も、この言葉にはかなり興奮させられている。


現実では造りたい物・やりたい事があっても義務やら法律やらで雁字絡めにされて自由にできない。

しかし異世界ならどうだ?

弱い者に合わせて作られた法律もない、強い者としての義務もない。


全く、異世界は最高だよ。


………さて、俺もそろそろステータスを弄くるとするかな。




--------------------




名前:ヒロヤ=ミヨシ(変更可能)

守護星座:(選択して下さい)


Lv:3

筋力:08/体力:10/敏捷:04

感覚:06+2/知識:08/精神:06


スキル:13/20

スキルP:7p

<運搬Lv2>Bonus2

<力業Lv1>Bonus1

<忍耐Lv2>Bonus2

<生活Lv2>Bonus2

<隠蔽Lv1>Bonus1

<集中Lv2>Bonus2

<作業Lv2>Bonus2

<製作Lv2>Bonus2

<算術Lv3>Bonus3

<錬成Lv2>Bonus2

<説得Lv2>Bonus2

<育成Lv2>Bonus2

<調理Lv2>Bonus2



--------------------



ふむ、俺が得意な事は全て記述されているのか………

しかし戦闘用のスキルが一つもないのも些か不安、適当に盛り込んでおくかな。



--------------------



名前:ヒロヤ=ミヨシ(変更可能)

守護星座:乱雲座(優:敏,感/劣:筋,精)


Lv:3

筋力:08/体力:10/敏捷:04

感覚:06+2/知識:08/精神:06


スキル:16/20

スキルP:0p

<切断Lv2>New!(-3p)

<運搬Lv2>Bonus2

<力業Lv1>Bonus1

<忍耐Lv2>Bonus2

<生活Lv2>Bonus2

<瞬発Lv3>New!(-6p)

<隠蔽Lv1>Bonus1→Delete(+1p)

<集中Lv2>Bonus2

<作業Lv3>Bonus3

<製作Lv2>Bonus2

<算術Lv3>Bonus3

<錬成Lv2>Bonus2

<説得Lv2>Bonus2→1(-2p)

<育成Lv2>Bonus2

<調理Lv2>Bonus2

<剣術Lv1>New!(-1p)



--------------------



むう、ポイントが少ないからか弱く見えるな。

………いや、最初にしては中々のステータスだろうな。生まれながらに<製作>や<算術>がベテランレベルならむしろ強いくらいだ。


いざとなれば他のスキルを削ってポイントにすればいい。

さて、もうそろそろ俺も他の奴のを見てくるとするか。




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