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今 想う

作者: マツバラ

毎日 仕事に追われ


学生時代が懐かしく


通っていた学校に


ふらっと立ち寄った



昔と変わらない校舎


昔と同じ校庭


部活に汗を流す生徒たち


芝生に座り 遠くから眺める


青春時代なんて


格好をつける気はないけれど


楽しかった日々を想う


あいつらは どうしているかな?


あの娘は どこにいるのだろう?


そんなことを考えながら


僕の目が追いかけているのは


目の前にいる生徒ではなく


あの頃の自分


そこにいるはずのない


あの娘や仲間たち


今にも校舎の陰から


あの娘が顔を出すような


変な感覚


仲間たちが みんなでそろって


こっちに走ってきそうな


変な錯覚



ちょっと切ないけれど


またここに来てみよう


今になって


この歳になって


初めてわかることが


ありそうだから

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