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東方幻想郷物語  作者: 水無月奏
第三章 紅魔異変
9/20

第七話 悠の生きざま

夏休み中に投稿する所のやつには多分挿し絵が挟めると思います

私が妖夢さんと幽々子さんが居たところ(後から聞いた話しだと、冥界というらしい)から逃げてきて、私は幻想郷の中をフラフラと歩き回っていた。



「…………おいし……」



声も少しずつ戻りつつあるけど少しずつしか話せず、人とも話しをしていないのできちんと喋れるかどうかも分からない。

食事や睡眠など色々な事は全て能力で済ませることが出来た。今はどこかの森の大きな木の根本に座り込んでサンドイッチをパクついている。



「…………さて……行こう……」



サンドイッチを食べ終えて、またどこへともなく歩き始める。

どこかへ行こうという目的はない。

でも博麗神社に戻らないのは、道が分からないのもあるし、これ以上迷惑を掛けたくないという思いもある。

でも何よりも霊夢さんと渡り合えるくらいに強くなりたいと思う。誰よりも強くなりたい。胸をはれるようになりたい。……胸無いけど。

私の戦い方は他の人とはちょっと違っていて、高威力の弾幕と、(弱い妖怪なら一撃)高スピードの弾幕を張る(全力でやると、なんとか視認出来るレベル)才能があるのだけど、それを同時に使いこなす事が出来ない。だから必然的に、近くに接近して、高威力で、スピードが遅い弾幕を当てるか、遠くからスピードの速くて威力の低い弾幕を放つかのどちらかに限られる。

ただし高威力の弾幕はスピードが遅いため避けやすいし、スピードの速い弾幕は威力が低いから中級妖怪なら二十は当てないと倒せない。

お、あんな所に妖怪が。いつもする“嫌な感じ”があんまりしないから低級妖怪かな。とりあえず後ろから忍び寄ろう。



「…………うわ……怖い……怖い……」



相変わらずここらへんの妖怪はビジュアルが怖い。紫さんみたいな綺麗な妖怪はあんまり居ないみたい。

この妖怪は、私よりも頭ひとつぶんくらい背が高くて、手にカマキリみたいなカマを持っている。でも体は人間の男みたいな感じで、正直言うと凄い怖い。

カマキリ妖怪から10mくらいまで近づいた。相手はまだ気づいて無いようで、口笛の様な物を吹きながらブラブラしている。流石にこれ以上近づくと見つかるので、手に一発だけ弾を作る。スピードは全くなく、威力だけに集中した一撃。このカマキリなら一発で倒せるだろう。

隠れて居た茂みを飛び出し、カマキリ妖怪に向かって走る。



「グ?ギシャァ!」



と、カマキリ妖怪に気づかれた様だけど構わず突っ込む。相手の顔には私を食べるつもりなのだろうか、ニヤニヤ顔で笑っている。

ひょっこり顔を出してくる恐怖心を押さえ込み、相手のカマキリ妖怪に走る。

遅れてカマキリ妖怪もカマを振り上げるが、その時には私はもう懐に入り込んでいる。

驚愕に目を見開き、こっちを見てくるカマキリ妖怪のアゴに最高威力の弾を乗せた右手をアッパーの様な感じで叩き込む。



「ギャァァアア!!」



カマキリ妖怪が大きく……大体5mくらい空中にふっ飛んで地面に落ちる。



「…………よし……」



小さくガッツポーズをして、また歩き出そうとした所で、



「貴女……木下悠さんかしら?」



突如後ろから声が掛けられる。肩をビクッと震わせて後ろを見ると、そこには金髪でカチューシャが印象的な女の子が立っていた。



「こんにちは。私はアリス・マーガトロイドよ。文々新聞で読んだわよ?貴女、白玉楼に監禁されてたんですって?」


「…………知ら、ない……」


「そう。まぁ、いいわ。私の家、ここの近くにあるのよ。来ない?」


「…………いや、大丈夫……」


「いいから、おいで?紅茶をご馳走するわ」



次の瞬間私は天狗の羽を展開して空に逃げていた。多分この森のことは私よりも知っているだろうし、走っても逃げ切れないだろう。



「あ!ちょっと待って!」



アリスさんも飛んで来るが、流石天狗の羽と言うべきかすぐに引き離す。

ちょっと悪いことをしたけどまだちょっと待って欲しい。まだ人は怖い。

そのまま五分くらい飛び回っていただろうか。大きな湖の所に着いた。

ちょっとここに一休みしよう。

大きな湖のほとりに座ってぽーっとしていると、急に紅い館から赤い霧が飛び出して来た。



「…………ほぇ……異変……?」



異変の様だ。行ってみようかな。


…………もう少し休んでからでいいよね?

感想貰えると嬉しいです

※八月十三日改訂

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