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東方幻想郷物語  作者: 水無月奏
第三章 紅魔異変
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第九話 狂気との戦い

「あなたは誰?」

「……悠」

「そう。悠?何でここにいるの?」

「……迷い混んだ」


迷い混んだのは嘘だけど、狙ってここに来た訳じゃないから五割本当って所だし。


「私はフラン。ここに閉じ込められているの」

「……そう。……大変だね」

「私、悠で遊ぶっ!」

「……!!」


言葉と同時に飛んでくる弾幕。理不尽過ぎるだろう。私何もしてないんだが。

今まで見た中で一番早い弾幕をギリギリで避けながら、策を練る。

相手の手の内一つも知らないのにこちらが晒すのは馬鹿らしい。フランさんがスペカ見せるまで私も能力は使わずに行くことにしよう。


かなり早いが、見切れない程じゃない。避けられるものは避けて、どうしても避けられないものは威力重視の弾でなんとか相殺する。

牽制目的でスピード重視のを飛ばすが、絶えず飛んでくる弾幕に当たり消えてしまう。


「アハハ!避けてるだけではつまらないわ!悠!」

「……ん」


ちょっとムカついたので攻撃に出ることにする。

弾幕を全て相殺して、思いきり飛び上がりフランさんの真上へ。


「……恋符【マスタースパーク】」

「……!」


もはや完全に手が覚えている八桂路を創りだし、即座に撃ち込む。発射した勢いで天井に激突してしまうが多少のダメージは仕方ない。

しかしこれで終わりのはず。だんだん薄れて行く煙の中に倒れて……。


「……居ない?」


オカシイ。確実に直撃したはずなのに。ザッと辺りを見回すが、見当たらない。


「禁忌【カゴメカゴメ】」

「……っ!?」


いきなり絶大な殺気を感じ地面に飛び降りる。

瞬間周りを弾幕に囲まれた。

フランさんのスペルカード!何処に居る!?

真後ろに居た。コウモリがどんどん集まってフランさんを形成していく。


「かーごめ、かごめ」


右手に大きな玉を持ち、歌い始めると同時にそれを投げてくる。

しかし今までのと比べるとあまりに遅い。私はそれを軽く避け……。


「かーごなーかのとーりーはー。いーついーつでーあーうー」


昔よく聞いたカゴメカゴメの歌を歌うフランさんはきれいな絵になっていたが私には見とれる暇などなかった。上下左右から縦横無尽に襲いかかってくる弾幕、それを避けるのに精一杯だった。


「よーあーけーのばーんに、つーるとかーめがすーべったー。うっしろのしょーめんだぁれ?」


こっそり展開していた羽で避けきる。しかし結構かすってしまった。服がぼろぼろだ。

体制を建て直して今度はこっちから向かおうとした瞬間、


『ドゴォォォォオオン!』


上の方から大きな音が響いてきた。


「あら、始まったようね」

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