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流れ星に願ったら、とんでもないことになった

作者: 神無 乃愛

アテンション!!

TSものです。簡単な逆ハーモノです。

苦手な方は戻ってください。

 何が起こったのか、俺もよく分からないが、起こったことをありのままに伝えるぜ!


 流れ星を見かけたから、彼女が欲しい俺は願ったんだ!

「女、女、女!!!!!」

 それで彼女が出来たら、魔法使いになるまで大事なものを守っているわけがない。

 何にも起きることなく流れ星は消えた。

「だよなぁ」

 帰って寝るに限る。そう思うのは当たり前だろ?


 夢の中にサ〇タみたいな爺さんが出てきた。

「そんなに女を望むなら叶えてやるぞい」

「マジか!?」

「一応神の端くれじゃ。ほれ。明日を楽しみにしておれ」

 そう言って爺さんは消えた。



「……で、朝起きたらこうなってた、と」

「そうなんだよ~~~。俺は彼女が欲しかっただけだっての!!」

 友人の清人(きよと)の呆れ顔が酷い。

「TSモノは空想世界に限るな。見てくれ可愛くても、お前だって分かってるせいかときめかん」

「ときめかなくて結構!!」

 俺は起きたら、女になってた!! 幸いだったのは、俺が一人暮らしだったことと、明日から長期連休に入ることくらいだ。

 ただ、パニックを起こして友人に電話を掛けまくった。唯一出てくれたのが清人だった。

 正直言って助かった。清人には姉妹がいるから、女性のことはある程度分かるし、こういうことを茶化さない。


「なぁ、どうしたらいい?」

「俺に聞くな。流れ星に願って女になる話何ぞ聞いたこともない」

「俺だってないやい」

 清人に一刀両断にされたが、どうしていいかなぞ分からん。

「ってか、そのまま外に出るなよ」

「何で?」

「ノーブラで外に出る気か? それはギャルゲの中だけにしとけ」

「どうしたらいいのさ」

「数日分の飯は買ってきてやる。あとさらしも。さすがにブラのサイズは分らん」

「あざっす」

「まぁ、お前が女顔でよかったな。TSしたからって、顔が一気に変わったとかねぇわ。メイクで何とかなる」

 無口にしてればあまり気づかれんだろ、そういう清人が恨めしい。

「女顔は気にしてんだから言うなーーー!!」



 三日後、清人が数枚のさらしを持ってきてくれた。これで引きこもりともおさらばだ!!

(らい)、明日流星群が見られるらしいぞ」

「マジか!?」

 明日流星群で願い事を唱えてる!! 元に戻るように。



 ……のはずが

「何でこうなったーーー!?」

 前回「女、女、女」でTSしたんだから「男、男、男」で戻るはずだろ!?

 気づけば俺は女のままで、周りには男がたんまりといる。

 ショタから六十のナイスミドルまで。

「瀬姉ちゃん、一緒にチョココロネ食べよ?」

 そういうのは近所に住む中学生で。

「瀬君、今度いい景色が見れるフレンチに一緒に行こうか。そのあとホテルに……」

「全部お断りいたしますぅぅぅ!!」


 俺は女のままで、清人曰く「逆ハーだな」と腹を抱えて笑っていた。


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