ある晴れた日に
毎朝とおる道
木々が並ぶ合間をぬって、
今日も自転車は揺れる
キラキラひかる雨の雫が
わたしの頭にポツポツと
不規則なリズムで落ちてくる
少し前の時間を生きてた頃。
この心をつかみあげられ、黒い地面にたたきつけられ。
普通に流れていた時間は止まり、幸せな日常が奪われ、
わたしは地獄に落下した。
-長い時間、共に歩んだひとに。
クルシクテ・カナシクテ
子宮がざわめき、体内がさわぐ。
ツラクテ・ナサケナクテ
弱々しい歩調、歪んだ微笑みの涙。
友が私にくれた言の葉
「終わりのない事はないんだよ」と。
苦しみがほんの少し遠退いた。
この暗くて長い道にも終わりがあるのだと
励まされた思い。
あれから、半年。
時は過ぎ、状況は変わった。
毎朝、木々が並ぶ合間をぬって、自転車を揺らす。
キラキラひかる日の光。
きっと、この道は続いている。
未来に続く、きらめきのように。