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5話目 そこの強面の方は覚悟しなさい、大蜘蛛様から逃れても、次は死神大魔王様の攻撃隊が控えているわよ

ローンの利率はまた後で考えることにした。

私は金融業にまで、今のところ手を広げるつもりはないからだ。

その手の方に依頼して、取り仕切ってもらおう。

マドリンの内装業者さんに相談すればきっと、強面の、実は心優しい信用のある方を紹介してくれるかもしれないし。


私たちは豪華絢爛ほにゃららの建物を作るために風見鶏の小屋にゆっくりと向かった。

道はまだ整備されていないので、時々立ち止まってはとりあえず整地だけは行った。


本当は石畳みにしたいのだが、これから豪華絢爛ほにゃららの待合所を作る必要があるので、石畳みまで整備してしまうと、魔力が不足しそうなのだ。

まぁ、今度でいいわね、まだ、お客様も来ないし。


「と言うことで、豪華絢爛ほにゃららと汎用宿泊施設の間には越後屋ショッピングパークを配置し、汎用宿泊施設で退屈するお客様をもてなそうと思っているの。

お土産屋さんや遊ぶところを設けて。」


「遊ぶところと言えば当然、歓楽街も作るんですよね。」

「まぁ、裏にね。表通りじゃさすがにまずいでしょ、一応巡礼者がメインの施設なんだから。」


「じゃぁ、なくせばいいんじゃないの、そんなあやしい施設は。

そうすればPNTを渡す渡さないでもめる必要もないし。」

「甘いわね。」

「甘いですか、儲け方が甘いと。」


「うふふふっ、良い傾向だわね、すべての事象を儲けと結びつけるなんて、この1時間ぐらいですっかり守銭奴教徒よね。


この歓楽街の件は儲けのこともあるるけど、う~ん、最終的にはやっぱり利益につながるわね。

まぁ、いいわ説明するね。

歓楽街は儲かるから作ると言うよりも、この越後屋ショッピングパークの秩序を守るためにあえて作るのよ。

秩序がないとお金を払わず逃げたり、スリや、挙句の果てには強盗なんてのも頻出するわよ。

そんなスラム化した場所に誰もお金をもってやってこないわよ。」


「それもそうですね、楽しむ前にお金を取られるんじゃ、まして、命まで危なくなるんじゃ、誰も来なくなってしまうね。」


「でしょ。だから、あえて歓楽街をこちらで整備して、そこそこ儲けて、お客様が安心して楽しめる場所にしたいの。


そういうものもこちらで作ってやらないとどっかから来た強面の自由業の方が勝手に商売を始めちゃうでしょ。

そして儲かるという噂がその手の方たちに広がるとあっという間に歓楽街が強面の自由業の方が支配する地域になってしまうわ。

そうなったら、もう、私たちが何を言っても駄目ね。」


「そうかぁ、強面の自由業の方かぁ、そんな方々が居着いてしまったら、誰も汎用宿泊施設にたどり着けないものね。」

「そうでしょ、私たちの支配下にあった方が、まだ、命の危険はないし、PNT一張は残してもらえるし。」

「服や宿代、食事代は貸してもらえるしね。」


「そうそう、それで返済をせずにバックレて、強面の自由業の方に追いかけられ・・・・・、どっちにせよ、強面の自由業の方が登場するね。

すっごい生命力ね。」


「なるほど、それでも無秩序な歓楽街で強面の自由業の方に無双されるより、自己責任で個人的に強面の自由業の方と仲良くなっていただいた方がいいですね。

でも、その手の方って、いくらこちらが規制しても勝手に入り込んで、無双したりしませんかね。」


「それはあるわね。私たちがいくら言っても、小娘だからと言ってなめて、好き勝手にするかもね。」

「それって、マジで怖くないですか。私は風の魔法術士なんで、火力はないし、物理的な力もないし。」

「わたしも、水と土の魔法術士だから、基本は防御と回復職だし、腕力もないし。」


「最高司祭様、どしましょう。強面の自由業の方が無双し出したら。」


「ふふんっ、それは全く心配なし。

どんなに乱暴者が無双してもすぐおとなしくなるから。

おとなしくなるだけだったらいいけど、ちゃんと元の形が残るかわからないから。」


「えっ、強面の自由業の方がですか、元の形がってどうなっちゃうの。私はどうなろうと構わないけど。」


「私はこの風の聖地突風待機施設を誰に任されているでしょうか。」

「えっと、駄女神様?

そうかぁ、いざとなったら駄女神様が手と口から炎をまき散らして、強面の方がこんがり日焼けしてしまうと言うことですね。」

「日焼け、ああっ、日焼けね。大したことはないわね。」

「こんがりまる焼けが"ああっ"程度なんですか。もっと恐ろしいことが起こるということなんですか。」


「さっきの私の質問をもう一度考えてみて。」

「最高司祭様が誰にこの風の聖地突風待機施設を任されているかですよね。

駄女神様ではないとすると・・・・・、ソニアちゃん、シュウ君、エリナちゃん、あっ、旅団からですか。」


「はい、正解です。

私は旅団からここの責任者に任命されています。

ソシオさんに宿泊料金と食事代の設定権があるのも旅団の命令です。

その上、お土産や他の売り上げについてはその儲けの2/3は旅団への上納金になるの。

と言うことはどういうことでしょうか。」


「どういうことと言われても、う~ん。」

「私たちの事業が強面の自由業の方に妨害されたらば。」

「されたらば、あっ、旅団にケンカを売っていると同じと言うこと。」

「そう言うことよ。

うちの旅団にケンカを売って、私たちだけで対処できないとすると。

次に出てくるのは、やっぱりまずは駄女神さんね。」


「まずは、ここで手と口からの炎の攻撃に出会うと。」


「もし、それをヤツが無事乗り越えてしまったら、次は機動力のある第3小隊ね。

この小隊は人類領とエルフ領で最強の部隊よ。

魔族3個師団だろうが、魔将が率いる師団だろうが瞬殺だもんね。

恐らくヤツだったら、芦高さんの片足で十分ね。」


「あっ、大蜘蛛様と対決するんですか強面さんが。

まぁ、対決する前に姿を見たただけで、ヤツの人生で最も速く走って逃げだしそうね。

ちなみに聞くのが恐ろしいけど、第3小隊からうまく逃げ遂せた場合は、さすがに次の手はないわよね。」


「ふふふふっ、大蜘蛛様に摑まって瞬殺してもらった方がどれだけ幸せかわかるわ。」

「ちょっと、待って、さらにあるの。

それも大蜘蛛様にやられちゃった方が幸せだって言うの。

ちょっと、もういいわよ。

聞いたら人類の暗黒面を垣間見そうだから。

私、人類のそういう面があることを知りたくないわ。」


「何を言っているの、歌って踊れる守銭奴教徒兼外交官を目指しているんでしょ。

そいうところも知っておかないと、知らず知らずに引きずりこまれちゃうわよ、その暗黒面とやらに。」

「わかりました。心して聞きます。」


「天地がひっくり返ってもありえないと思うけど、強面さんが第3小隊から逃げてしまった場合、最後は旅団の闇の小隊の出番ね。」

「闇の小隊ってのがあったの。」

「もともと第1小隊だったんだけど・・・・・・、ふっ、いろいろあってね。」

「また、"ふっ"、だぁぁぁぁ、第1小隊に何があったんだぁぁぁ。

まさか、闇に乗っ取られたとか。」


「結果的にはそうなるような感じかな。」

「そうなんだ。で、ちょっと聞いてみたいんだけど、戦力的にどうなの。」

「聞きたいの? 」

「やっぱやめとく。」

「いいから聞いて、聞いて後悔しろぉ。」

「やめてぇぇぇぇ、言わないでぇぇぇ。」


「まずはシュリちゃんの呪詛攻撃ね。

なんでもあの御伽噺に出てくる大精霊様を、昔、立ち上がれなくしたらしいわ。

それが今や修行を重ねて・・・・・・、いいわやめとく。」

「その方がいいわよ。言う方も聞く方も辛いから。」


「それで、こっちが本体なんだけど。」

「なんじゃ、本体がいたんか。そのシュリちゃんは本体の傀儡かなんかなの。」

「シュリちゃんは人類の女の子よ。風と黒の魔法を使えるわ。」

「黒魔法って闇じゃないの。」

「どうも違うらしいわ。闇は属性魔法、黒は古の失われた魔法。」

「古の失われた魔法・・・・・。」

「そう、呪詛が得意らしいわ。

そして本体はその師匠の死神大魔王様。」


活動報告に次回のタイトルと次回のお話のちょっとずれた紹介を記載しています。

お話に興味がある方はお読みくださいね。


感想や評価、ブックマークをいただけると励みになります。

よろしくお願いします。

もちろん、聖戦士のため息の本篇の方への感想、評価などもよろしくお願いします


この物語「アラナの細腕繁盛記 越後屋の守銭奴教繁盛記」は「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」の外伝になります。


第108旅団の面々は3つのパーティに分かれて行動することになりました。


「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」

の本編はシュウを中心として、月の女王に会いに。

「優しさの陽だまり」はエリナを中心としたエルフ王族の寿命の調査にエルフの王都へ。

もう一つの「 アラナの細腕繁盛記 越後屋の守銭奴教繁盛記」は駄女神さんを中心とした風の聖地の運営に。


この物語では越後屋さんとアラナちゃんの風の聖地突風待機施設の建設物語を楽しみください。

また、この物語は今後の展開とあまり関係がありません。

ゆるりとした気持ち、生暖かい目で見守ってあげてくださいね。


1日1話更新しています。


10/5より「死神さんが死を迎えるとき」という別伝を公開しています。

この物語も「聖戦士のため息 トラブルだらけですが今日も人類が生きてく領域を広げます」の別伝になります。

「アラナの細腕繁盛記 越後屋の守銭奴教繁盛記」の前提ともなっていますので、お読みいただけたらより一層この物語が美味しくいただけるものと確信しております。


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