表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

おだやかな朝

作者: nostover

私は自転車を漕いでいた。ペダルを踏み込むと、擦り切れた制服がはためく。冷たい空気を飲んで私の胸は膨らむ。

ふと、近くの川に水鳥を見つけた。水鳥は言った。

「そんなに急いでどこに行くの?」

私は鳥語がわからないので、ちょっと笑って通り過ぎた。

しばらく行くと、狸が倒れていた。人語で狸は言った。

「車に轢かれました。助けてください。」

私は獣臭いのが苦手なので、聞かなかったふりをした。

駅に着いた。定期で改札を通った。ホームへの階段をのぼっていると電車が来た。慌てて走ったので階段から落ちてしまった。

目がさめると、私は階段の下にいた。はて、私の学校はどこにあっただろうか。思い出せない。困っていると優しそうな女性が階段をおりてきた。私は言った。

「私、記憶喪失なんです。この制服はどの学校のものですか?どこにあるのか教えてください。」

優しそうな女性は優しそうな表情をたずさえて、改札を出て行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ