進展?
(何か話さなきゃな)
「ねぇ、上井草さんって勉強苦手?」
「ん〜、苦手かな」
「じゃあ、今日みたいに分からない
問題があったら僕が教えようか?」
「え?本当?」
「うん!僕、教えるの得意だからさ」
「ありがとう」
────────────────
何気なく時計を見た
時計の針は5時25分を刺していた
(あと5分か。時間が過ぎるのが早い気がするな)
(とりあえず、嫌われてないっぽいなぁ)
プォォォォォ 電車が駅に着いた
「あのさ、rineやってる?」
rineとは人気の無料通話アプリである。
「うん、やってるよ」
「ならさ、交換しない?」
「良いよ」
(女子は嫌いなんだがな。なぜだろう...
上井草さんは何故か嫌いになれないなぁ)
実はrineは入れたものの、
追加する人が居なかったのである。
だから、上井草さんが初めてなのだ。
(何か、ちょっとうれしい)
キィィィィ
上井草さんが下りる駅に着いたようだ。
「またね」
「うん。また明日」
────────────────
上井草さんが降りて2駅目、僕が降りる駅だ
その後、駅から家まで歩いて帰った
結局、家に着いたのは6時過ぎだった
(あー、色々疲れたー)
「ただいま」
「おかえり。遅かったけど何かあったの?」
「ん?あぁ、居残り」
「宿題なの?」
「うん」
「ゲームばかりやってるからでしょ」
「あーもう、分かってるよそのくらい」
(分かってる事言われると何か腹立つなぁ)
親に少し怒りを覚えつつ、そのまま部屋に戻った
────────────────
その後は親と妹・弟と夕飯を食べ、
風呂を済ませ、そしてベッドに寝っ転がった
(初めてrine交換したわー)
\ピロン/
突然の事に驚き、スマホを顔に落としてしまった
(いってぇー。何かと思えばrineの通知音かよ)
────────────────
真頼[今日はありがとね]
[明日も任せて]翔
真頼[うん!お願い!]
[じゃ、そろそろ寝るね]翔
[おやすみ]翔
真頼[おやすみー]
────────────────
既に時刻は11時を回っていた
(本当に時間が過ぎるのは早いな)
そして、スマホを充電し、寝た
────────────────
朝が来た
部屋のカーテンを開ける
空には雲一つ無い
「いい朝だー」
(何か良い事があるかもな)
……To be continued
なかなか大変だったわw