第5話
行き当たりばったりはやっぱダメだねw
第5話
「今日は討伐系の依頼を受けましょうか」
「ああ、そうだな。いつも通り適当にみつくろっといて」
「・・・たまには自分で決めてはどうですか?」
「やだよ。めんどくさい」
「まためんどくさいですか。この世界を救う予定の勇者様がそんなことでいいのですか?」
「それはそれ。めんどくさいって思うのは性格だから仕方ないの」
今、俺とレオンは冒険者ギルドにいる。俺が冒険者になってからすでに半年くらいたっていたりする。特訓が始まってからは10ヶ月かな?
ちなみに冒険者にはランクがある。下からF、E、D、C、B、A、S、SSとあるらしい。俺はこの半年間めちゃくちゃ頑張ってDまでランクをあげた。たった半年で二つランクが上がるのはそうとうめずらしいとか。レオンのランクはSS何だって。そりゃ強いわな。
え?魔王討伐は行かないのかって?そんなもん知ったことか!というのは冗談だが、やっぱ実践は必要だし、冒険者になって損はないらしいからね。それに魔王が今すぐ攻めてくるって訳じゃないみたいだし。
「よし決めました。今日は少し強めの奴に挑戦します」
「いつも強いじゃん」
「なにか文句があるんですか?」
「ありませーん。その依頼で大丈夫でーす」
依頼はランクが高くなるにつれて討伐系が増えていき、Sランクとかの上のランクになると指名依頼がほとんどだそうだ。
実は、これまで俺が受けてきた依頼は、本来なら俺のランクでは受けることのできない依頼なのだが、パーティーメンバーにその依頼の適正より上のランクのやつがいることとギルド側からの承諾を得れれば受けることができる。それで俺のランクはガンガン上がってるという寸法だ。
「では早速出発しましょうか」
「あぁそうだな。そういえば、今回の依頼の内容を少し強めの奴にするってことしか聞いてないんだがなにを受けたんだ?」
「トロールの群れの討伐ですね。40匹ほどだそうです」
「・・・・・・・・ん?」
「あれ?聞こえませんでしたか?トロールの群れの討伐です」
~少しお待ちください~(フリーズ中)
お待たせしました。続きをどうぞ。
「はぁ?!なにやってんのお前?!トロール2~3匹同時に討伐するのは何回かやってきたけど、普通群れの討伐って少なくても30人くらいでするもんじゃないの?!お前アホなの?てかよくギルドがOKだしたな!おい!」
そうなのだ。普通群れの討伐は大人数での作戦なのだが、今回はレオンがギルドに2人で討伐できると言い、なぜかOKがもらえてしまったのである。SSランクであるレオンだからこそできる荒業である。
ちなみにモンスターにもランク付けされており、トロールはAランクのモンスターである。
「ギルドに私がついているので二人で行っても大丈夫だといったらOKがでたので大丈夫だと思いますよ?」
「んなわけあるかぁ!お前やっぱアホだろ?アホなんだよな?これ俺の特訓だから、お前ほとんど指示だけで動かないじゃないか。40もいるトロールを俺が一人で倒せと?無理に決まってんだろーが!」
「私がDランクの時はできてたんですけどね?」
「お前と一緒にすんじゃねーよ!お前が規格外なだけだ!」
「まぁ文句はそのくらいにしてそろそろいきましょうか(ニコリ)」
「い、いきたくないです・・・・・・」
「いきましょうか(ニコリ)」
「は、はい。(ガクガクブルブル)」
有無を言わさないとても素晴らしいレオンの笑顔をみて、俺は諦め、死地に向かうのであった。
次回初戦闘です
相変わらずなにも決まってません
主人公の武器すら考えてません
どうしましょう……