第2話
まーいごまいご
第2話
あのあと考え込んでいたらまだ混乱してると思われ、落ち着いてもらうためということで客室に移動させられた。
王様のところにつれてかれると思ってた。
突然だけどここでカミングアーウト!
実は俺、異世界召喚二回目である!!!
みんなびっくりした?ちょっとパニック状態になってまーす
俺こんなキャラじゃないのに・・・・
一回目のときは巻き込まれただけだったんだけどね。んですぐに送り返してくれたから無事に普通の生活に戻れたからよかったんだけど・・・
今回は完全に勇者として呼ばれちゃったからな。ほんとにどーしよかなー。めんどくさいなー。村人なら大歓迎なんだけどダメかな?
無理か・・・・・・・・。
断って帰りたいけど、俺はNOとはいえない日本人だからなー。めんどくさいなー。やだなー。
でもちょっと勇者って言葉に引かれるな。
一人でうんうん唸っていると扉をノックする音が聞こえた。
「どうぞー」
入ってきたのは、さっきの少女だった。
「そろそろ落ち着かれましたか?」
混乱はしてないんだけど、とりあえず無難に答えておこう。
「はい。なんとか」
「それは良かったです。先程は自己紹介もせずにすみませんでした。私は、ダナ王国第1皇女のハクア・トーグと申します。ハクアとお呼びください」
「俺の名前は轟 歩夢だ。よろしくな。とりあえずこの世界についてと何で俺が呼ばれたのかの説明をお願いしてもいいか?」
ということで説明してもらう。
~ 一時間後 ~
意外と疲れた。
とりあえずわかったことを頭の中で整理してみた。
・この世界の名はカーグリフ
・大きな国は六つ
名前は ダナ,ボロブ,アベット,
ジャンター,ジオ,テイキ
・ダナ王国だけに勇者召喚の魔法陣がある
これは秘密らしい
・カーグリフには魔族が存在している
・魔族のトップ、魔王がとても危険な存在
・その魔王を倒すために俺が呼ばれた
呼ばれる人はランダムとのこと
・送還魔法は普通にある(これ重要)
大雑把だけどこんなんでいいか。あんまり考えると頭パンクしそう。でも送還魔法あってくれて良かった。あと厳密にはまだ正式には勇者認定されてないらしい。王様の前で魔力をはかって魔力量が規定値以上だと勇者確定らしい。
「説明も終わって落ち着いてくれたところで、この国の王のところにアユム様をお連れします」
はい、きましたー。めんどくさいやつー。
いってきます。
とゆことで、王様の前にいます。
メチャクチャ威厳のある40代位のおっさんが玉座に座っていた。
「お主が召喚された者か。我はダナ王国を統べるもの、ケビン・トーグだ。お主に勇者の素質があればいいのだがな」
やっぱ威圧的。まぁそりゃそうなるか。
それで何て答えよう。変なこといったら不敬罪とかで死刑になっちゃうのか?名前いえばいいか。
「私の名前は轟 歩夢と申します。よろしくお願いします」
まぁこんなもんか。もうちょいなんか言った方が良かったかもだけど。
そんなことを思っていると王の横にいた大臣が口を開いた。
「早速ですが勇者様の魔力量をはかろうと思います」
今俺の前に台に乗った水晶玉が運ばれてきた。この水晶玉に手を乗せることで魔力の大きさがわかるらしい。
魔力の大きさは色でわかるらしい。
魔力が少しでもあれば灰色、そこから茶、紫、青、緑、黄、オレンジ、赤、黒、白となる。この世界の平均は紫らしい。規定値はオレンジとのこと。
勇者めんどくさいからオレンジより下で地球に送り返してほしいな・・・・・・
とりあえず手おくか。
進まねぇー