誘拐
早めに書けたので6月分です
「なんで、あいつ居ねぇんだよ!?」
叶多は辺りを見回しユラが居ないことがわかった。
「チッ、こっちにもやっぱ居ねぇか……何処に行きやがったんだよ!」
怒り混じりに近くの壁を殴った壊れるわけでもなくただ自分の拳が血に滲んだだけだった。
「後は探してないところは何処だ」
「あれ?叶多どうしたんだ?」
「悠也!? いやいや、お前何処か行ってたんじゃないのか!?」
「んーー、帰ってくるって手紙しなかった?」
「されてねぇよ………」
「なら叶多だけしてなかったのかごめんね~」
ヘラヘラと笑う悠也、刀視悠也見通す能力探したい物と者の座標と位置が解るゆわゆる千里眼の上位互換な上に探すのも上位互換と言う何とも探すことに長けてる能力、そして少しだけ青い髪をしており服装は乱れている。
「おい、なんで俺だけにしてないんだよ……ってそんなことは良い探したい奴が居るんだが良いか!?」
「んーー、依頼~?」
「いや、違うが………」
「じゃあ、なんでかな? その人物は君のなんなの?」
「なんなのって………」
(確かになんなのか自分でも解らないけどもしあの時の救いたいと言う気持ちだけならばこんなのはならないはずだ………はぁ………)
「それじゃ、教えてもらえる?」
悠也は首をかしげながら手をひらひらとしてる。
「そうだな……大切な奴じゃだめか……?」
叶多は少し照れくさくなり下を向きながらそう言った。
「はいはい、わかった協力してあげようそれじゃあ名前とその人の顔思い出してくれる?」
「ああ、頼む」
悠也は叶多の頭を少し手を置き少しして青くなった眼を見開いた。
「座標はここからじゃ遠いのは解るね……それじゃあ場所は廃工場の二番通りを右へ行って左の方向だ」
「ああ、サンキュウな」
「あ、ああそれと気をつけることだ……」
叶多は少しぐったりとした悠也をベンチに座らせ走って廃工場へと向かった。
「ここだな?」
少し中の様子を伺うため叶多は窓から覗いた。
「それで、リーダーこんなの誘拐して何かあるんすか?」
「しるか、上からの指示だから確かなことは知らんがこいつを実験するようだまあここはその上のに送るための待ち合わせ場所ってところだ」
ブラッとリーダーは喋りながらリーダーはイラつくように端末型の通信機を弄っていた。
「何してるんだ………、とりあえずユラを助けなくちゃな……」
恐る恐る叶多は工場の中に入っていった。
「うっ……ここは何処なの?」
ユラは意識がまだ少し朦朧としながらも呟いた。
「あ? チッ起きたかおとなしくしとけよ餓鬼」
「うるさいわね、焼くわよ……」
「効かねぇよんなの!」
ガタッと叶多が乗っていた石が少し崩れ一斉に叶多の方に視線が集まった。
「誰だてめぇ!」
「子供が遊ぶにはここは危ないと思うがな」
「ああ、確かにそうだなで、お前らは誰だ……」
声のトーンが急激に低くなり警戒体勢をとった。
「はぁ? それはこっちの台詞だ餓鬼!」
「ブラッやってやれ」
ブラッは叶多の方に走りかかりそのぽっちゃりとした体型で殴りかかった。
「!? そんなで体で意外と速いのかよ」
難なくかわしながらもユラが大丈夫かと横目で少しチラッと見ていた。
「そんなにあの子供が大事か?」
「そうだな、確かに心配ではあるがお前らにやられる気にはなんねぇから安心だ な!」
叶多はな!の時に手で拳を作りブラッにこんしんの一撃を顔面にくらわした、それも強力だった為かブラッは吹き飛ばされた。
「さ、後2匹だ覚悟しとけよ?」
ニヤッと少し笑みを溢すと目が赤くなっていた……。




