休息は続く
「美味しい……あ、あれも買って!」
「今月の小遣いが消えて行く……」
ユラはもぐもぐと口を動かしながら人指し指を指しながらクレープを頬張ってる。
「食べ過ぎると太るぞ?」
「ふっ、私を舐めないで?これでも私守護神よ?」
「あー、そんな設定ありましたねっておい最初あったとき守護天使って言ったろ」
「まあまあ小さいことは気にしたらだめよ?」
はいはいと叶多は聞き流しユラは近くのベンチに座り叶多はユラが食べたがってるたこ焼きを買いに行った。
「一個ください」
「はいはい、どうぞー150万ね」
「…………」
「嘘だからねぇ? そんなに睨み付けたらお兄さん死んじゃうよあははははは」
なんだこいつと漂わすように叶多は見ていたがその変な人物には睨んでるように見えたらしい。
「うっぜぇ………」
「ぐはっ……今のは中々の暴言だよ……まあ効かないけどね!?」
「そうですか」
「何してるんですか仕事まだ残ってるんですが?」
その女の人はカツカツと足で鳴らしいかにも苛立ってるのがわかった、ぎろりとこちら見てそしてまたたこ焼きのお兄さんに目を向けて睨んでいた。
「やー、最近また破産しちゃってね? だからバイトを……」
「破産した? ほう、何したのかじっくりと聞きましょうか?」
その女の人はたこ焼きのお兄さん服の襟を掴むと引きずって何処かの方に連れていった。
「ヒェッ、やーめーてーーーー」
「何だったんだ………」
叶多は台の上に置いてあるたこ焼を取りその所に代金を払ってユラに渡しに行った。
「遅いじゃない!」
「わ、悪い……」
ユラはぷんすかと怒りながらたこ焼きを頬張っている、それを横目に叶多は見つつ少し隣に座り食べ終わるのを待つことにした。
「(この風景がずっと続けばいいな……)」
叶多は少しユラを見て微笑んだそれがどんなにぎこちなくてもそれが今の笑顔だ。
「どうしたの? もしかして欲しくなったの? 一個ならあるけど……」
「え、いや要らねぇぞ? てかこんなことしてる場合じゃねぇ早く行かねぇと」
そうだったわね!と最後の一個を食べ早くおんぶしなさいよとユラは目で訴えた叶多は、はいはいと言いながらユラをおんぶした。
「痛いよぉ~~」
「知りません」
男を引きずって人気の無い場所に歩いていたその引きずって人はさっきの女性だった。
「それでなんであんなことしてたんですか?」
「いやー、ギャンブルでパーでね? そしたらタコ焼き屋のアルバイト募集があってそれでしてたわけさ!」
「おい………何してるんダァ?」
まるで般若みたいな顔をして怒っている女に、たいし引きずられていた男はへらへらしながらそれを見ていた。
「ただでさえ魔力測定器盗まれてるんダゾォ?」
「あれはしょーがないし見つけたよ?」
「どうゆう事ダァ?」
「さっき会った子のポケットのなかだよ~」
ァァァァ?と女はその男を投げ飛ばし音を置き去りにするくらいの速さで殴りかかった。
「調子乗りすぎじゃないかな凛子ちゃん♪」
その男は楽しそうにその女の名前を呼んでいるが顔はなにも思ってない無だったただ恐怖を漂わすような顔だったそして片手で受け止めた、フシュゥゥゥと凛子は音を立て元の顔に戻った。
「す、すみません取り乱してしまって………」
「良いよ良いよ♪」
「ありがとうございます」
「それよりこれからの日々は楽しくなる、我が学園魔能学園よ!」
男はそう言い笑いながらその場から凛子と共に消えた。