休息
すみません今回も短いです
「いつつ……、何処だここは……?」
回りを見渡すと本やテレビが置いてあり殺風景な部屋だまるで自分の部屋と似ているなと叶多は少し思いつつユラが何処か確認すると同時にお腹の上に乗ってきた。
「きゃっ」
「ぐはっ………」
「だ、大丈夫………?」
「…………」
「叶多が死んだ!」
「この人でなし!っておい勝手に殺すな!」
叶多はついツッコミお腹の上に乗ってるユラを降ろしうーーんと少し考え込みまた部屋を見渡す。
「どうかしたの?」
「いやここ多分俺の部屋じゃねぇかなと思ってな」
「そうなの? ならベットのした確認ね」
「確認ねじゃねぇよ! 確認しないでくれる!? そこ手を入れるな」
叶多のライフはもう0よ!と裏声で言っているがユラに無視された為とりあえずテレビの台の所に置いてあったお菓子で釣ってみた。
手でお菓子の袋を掴んでヒラヒラとユラの前に出してみた、思った通りお菓子に飛び付いたりまるで猫が猫じゃらしを追って左右に動いたりするように手の動きに着いてきた、叶多はつい可愛かった為渡してしまった。
「そうよ、渡せば良いのよ!」
「お、おう(こう言う風に遊ぶのも良いなまたお菓子買って貯めておくか……)」
もぐもぐと幸せそうに食べてるユラを叶多はじーーと見てしまった。
因みにユラが食べているのはポップコーンの塩味だ、叶多はキャラメルと悩んだ結果で買ってきたお菓子だった。
「どうひたの?」
「食べながら喋ったら駄目だからな? どうっすかなとりあえず状況を先生に伝えた方が良いよな……」
うーーーーんと叶多は考え込みそのままベットの上に座ったままだ。
「ごちそうさまでした……♪ 何だろうこれ叶多なにかわかる?」
「眼鏡って言って目が悪いのがかける物だな」
「そのめがねと言うのをかけるの?」
「いやかけないけどな……」
手紙が挟まった眼鏡を叶多に渡すとユラはあっちにあったよ?とテーブルの上を指さした。
「えっとこの眼鏡と手紙を送った人は………、きょ、京夏さんだ………」
「誰なのそれ?」
「俺の師匠?と言うより先生になるのかなだけど家事全般やらされてたけど………」
ブツブツと叶多は独り言を言いながら誰がみてもああ不機嫌だなと言うオーラ全開で手紙の宛名を見てる。
「だ、大丈夫なの?」
心配そうな表情で叶多に訪ねながらユラは叶多のとなりに座る、そう訪ねられようやく我に帰ると大丈夫だと少しニコッと微笑みかけ手紙を開けることにした。
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拝啓
よっ、元馬鹿生徒よ!!
えーー、やはり私の下で家事をしてくれないか?
まあ無理と答えるだろうそうそうそれと少し出掛けます探さないでください、それとすぐ死にそうな馬鹿生徒には眼鏡を送っておきましたぁーーー!!
それでは!
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「さささ、探さないでくださいってこれって!?」
「これはいつも化物とかを狩る依頼が来たときに行くよって言う合図みたいなもんだそれとあんま気にしすぎると過労死するぞ……?」
慌てた表情を浮かべてるユラ、逆に叶多は呆れたような顔をしてどんよりとしたように呟いた。
「そんな大変なことになるのね………」
「ああ………、んでこの眼鏡は何に使うんだ……?」
叶多は眼鏡を持ち上げ取り敢えず掛けてみた、いつもと変わらない視点見えたものはいつも通りの光景だった。
「どうだった?」
「いやなにも変わらんな………」
叶多は、はぁ………とため息をつき予備の制服の右ポケットに眼鏡を入れておいた。
「それじゃ、先生に取り敢えず報告だな」
「よく解らないけど着いていくわよ」
「お、おう」
叶多は着てた破れた服を棚に居れるとさっきの予備の制服に着替えようとする。
「!? なななななななにしてるのよ!?」
「いや着替えようとしてるだけだけど」
「いやいやいやいや、だめよ!? ここでは他の所で着替えなさいよ!?」
「あっ、そうか悪い」
ユラは顔を真っ赤にし怒っている、渋々叶多は物置にしてあるもう一つの部屋で着替えることにした。
数分後着替えた為部屋から出てユラの方に向かった。
「んじゃ、行くか?」
「もう歩けない……それとここ何処よ!」
パタパタと足を動かして無理ーーとだだをこねている。
「説明しながらおんぶして行くか」
「!? べ、別に嬉しくもないしやられたいなんてのも思ってないけどされてあげるわ!!!」
「されたくないのにされるのか………」
ツンツンしてるユラをおんぶし学校に向かうことにした。
「それでここは何処なの?」
ぽんぽんと頭を叩き調度交差点の信号が赤になったところでユラは疑問を呟いた。
「んと、ここは魔術と能力者が集う場所の街だとよ」
「ふーーん、それにしてもここは広いの? 見たところ広いけど……」