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落ちこぼれ魔術師と名もある少女  作者: 白葉優
第一章
2/11

その剣は

いよいよ本編始まります

「ここか……はぁはぁ………」

鞄を持ちながら車の免許など無くそして電車などは通っていない草原を駆け抜けて十数時間を掛けてやっとコット村に着いた、休みながらも走ってきたが流石にキツかった為か、肩で息をしながらやっと着いたコット村を眺めていた。

そろそろ日が沈みそうになっている、早く依頼解決して帰りたいと思いつつ、歩いて村に入って行った。


「あのー、依頼で来たんですが……」

依頼があった村長ギノと言う人の看板を見つけた為家を尋ねた。


「遅いのぅ、まあ来てもらって助かったよそれじゃあ早速行ってくれるかね?」

叶多よりも一回り大きく体がでかく、約2メートルはある獣族だ因みに頭の上にちゃんと獣耳がある、ライオンみたいだと思うその証拠に鬣がある、赤い瞳にギラついた眼だ。


「わかりました」

そう返事するとギノはツルハシを出し渡してきた、それを受け取ると鉱山の場所を聞きそこへ向かった。


「ここだよな……?」

そこには大きな穴が掘ってありその中を見ると真っ暗だ、何も見えねぇと思いつつ苦笑いを浮かべ持ってきていた懐中電灯を付け少し見えやすくなりほっとした表情を浮かべつつも早く終わらすために少し速めに歩き出した。


「何にもねぇな………」

辺りを見回すがそこにはただの石しか無い、ちょっと投げやりになりながらも辺りを見回すとそこには一つの穴があった。

「なんでこんな所に穴何かが………」

その穴は人が一人入れるくらいの穴だ、懐中電灯をその穴に向けて光らすが底には何も見えずただただなにも見えない暗闇が続くだけだ。


「何も見えねぇし……危なそうだし、絶対に落ちないようにしないとな絶たなっ!?」

足を踏み外し倒れかけ、その穴に見事ゴールインそして転がりながらどんどん下に渦場に落ちていく。

ゴロゴロゴロゴロ


最後に放り出すような感じに落ち、尻もちを付き頭も打ってたようで頭を押さえている。

「いってー、ここどこだよ……」

辺りを見回しながら服のほこりを祓う。


「暗すぎね……?てか懐中電灯何処行った!?」

辺りはどんよりとした真っ暗で手に持っていた懐中電灯が消えておりレッツマジックとか言いたくなったが慌てて探していると何処からかバキッと言った音が足元から聞こえた為まさかと思い足元を見るとそのまさかで壊れた懐中電灯が出てきたと言うより見つけた。


「はぁ………まあこの手袋あるし大丈夫か」

叶多は真っ黒な手袋を鞄から出し上に魔方陣が描かれてある真っ黒な手袋を見ながら一つため息をつく。


「テレッレレー真っ黒な手袋ぉ」

叶多は何処か有名な猫型ロボットの声の真似をしながら真っ黒な手袋をはめると手を少し前に出すと親指と中指の先に少し力を入れてパチッと言う音を立てるとそこから少し炎が出てきた、この手袋は魔方陣が掛かれていてこの真っ黒な手袋は電池みたいな役割をしていて手袋から魔力を送られ手袋のしていするところが炎が出てくると言う便利な道具だが出力は弱い。


「はぁ……まあこれで明かりは確保か出られるところとか無いのか?」

炎を明かりがわりに辺りを見回す。

「何だこれ……石に剣が刺さっているのか……?」

そこには一つの古びた剣が刺さっており何処か気味が悪い感じがあった。

「何か楽しそうだし抜いてみるのも悪くねぇな」

右手で柄らしきものを掴むと抜けないかと力強くで抜こうとしてるそのとき鉄の棒らしき物がなにもなかったはずの剣の柄から出てきてグサッと生々しい音が耳に入ってきたそして右手を見ると右手の手の平に刺さっていた。


「くっ………何だこれこんな剣聞いたこと無いぞ……

抜けねぇしどうなってやがんだ」

舌打ち混じりにそんなことを呟きながら叶多は必死に引き抜こうと頑張るが血がどんどん出ていくため力が入らなくなってきた。

グサグサともう3本程右手にガラスの棒のような物が刺された、何か赤色の液体が中に入っている事がわかった。


「ぐっ………腕が熱い………どうなってんだ……」

「汝は力を求める者か」

何処からかその声が頭に響き渡る。

「力………?と言うかお前は誰だよ……」

自然と腕の痛みは消えていた、そして熱くも無かったただ視界には真っ白な世界にぽつんと剣が刺さっていたさっきとは違い錆びてはなく光輝く一つの剣だった。


「わたく………我は剣の守護神なり」

「絶対今私って言おうとしたろ……………」

じと目で剣の方をじーーと良く見ていると剣の両脇からピョンピョンと上下に動く綺麗な赤色の髪が見えた。


「誰か居るのか?」

剣の近くに忍より取り合えず髪を引っ張ってみた。


「痛い、痛いからやめてよ………」

その少女はうるうると涙目になりつつあったが顔も整っていて目がぱっちりとして居て鼻はスッと通った小さなだとても可愛らしかった背は見たところ145~150だろうまさにロリと言ったところだろうただ若冠叶多の足の先を踏んでどんどんどんと足を足踏みしながら。


「いて、やめろ離すから踏むなわかったな!?」

足の痛みに耐えれず急いで髪を離し爪先を押さえつつその少女を何気に踏む力強いと思いつつ見ている。


「わかれば良いのよ

何かしら?私見て惚れたの?困るわね私って罪な女ね……でも無理よ?」

「何で俺告白も惚れてもないのに断られたんだ何か複雑だな………」

悲しくないんだぞ?ほんとだぞ?確かに可愛いとは思ったがな!!!何か目元から少しだけ水が溢れるのはきっと汗だそうであって欲しいうん……と思いつつ叶多は少し顔を上にあげた。


「振られて悲しいのかな?ぷっ」

少女はわざわざ叶多に近づき馬鹿にするように笑った。

「うっせ、てかここ何処だよ説明しろ」

「ここは精神と○の部屋」

「何処ぞのサイヤ人の修行部屋だよ」

叶多はツッコミをしつつ赤い髪の少女の頭を軽く叩いた。

「真面目に説明しろ」

「冗談が通じないなんてお母さん泣いちゃう!」

「いや、俺の親じゃねぇだろ」

叶多は呆れたような顔でじと目を送った。


「うっ、はいはい説明しますよえーとここはこの剣の中って感じかな体もこの空間みたいな所に入ってるんじゃないかな?」

その少女は輝いていた剣を指差し凄いでしょと言わんばかりの笑顔だ。

「お、おう、だがそれだと何でここに剣があるんだ?

お前の説明だと外にあるんじゃないのか?」

叶多は少女の笑顔に少し魅了され少女の居ない方をみつつ少女に訪ねてみた。


「そうね、それは解らないわ」

「役に立たねぇ…………まあ良い取り合えず引き抜けば出れるにワンチャン賭けてみるか」

「何でそんな発想になるのよ……」

少女は苦笑いを浮かべ、馬鹿?とジェスチャーをしている。

「ちゃんと喋ろよ」

叶多は右手で可愛らしい口を摘まみ取り合えず剣の元へ向かった。

「はひゃせ!」

「聞こえませんよっと、ここ出るとしたら後は抜くだけだよな抜けっかなこれ……またあんなことにならねぇと良いが」

叶多はさっきこの空間に来る前に腕を刺されたのを思い出すもここから出たいため怒ってる少女を離し警戒をしつつも右手で柄を恐る恐る掴んでみたが何も起こらなかった。


「何も起こらないか……、なら後は抜くだけか」

叶多は息を整え柄を握りしめ上に持ち上げると、とても軽く引き上げられた。

「軽すぎないかこれ!?

っ………」

叶多の左目の視界が赤く見えた、左目の視界からは全てが薄い赤く見えた何か液体が頬に流れたおそらく眼から血が出たのだろう痛みも何も感じなかった、この剣を抜いたらでたと言うことはこれは呪いか何かの類いだろうか。

「血か………」

「ど、どうしたの!?」


「こっちが聞きてえよ……、抜いたら出れると思ったが駄目か、取り合えず他に無いか探すか……てかお前ここの守護神とか言ってなかった?」

左目を押さえつつ右手で剣を持ちながら少女をじと目で見ている。

「あ、あれね何の事かしら」

やたらと焦りながらヒューヒューと下手な口笛をしながら目をきょどって居ると紙が少女から一枚落ちた。


「あ…………」

「何だこれ?」

「待って見ないでーーーーー」

時すでに遅し少女が見ないでのいを言う前に叶多は紙を拾って見てみると中には小説らしき文章が書かれた紙だった。

「えっと何かごめん……」

そっと叶多は少女に紙を渡すと哀れな視線を送っていると少女は顔を赤くしぶつぶつと文句を言いながらふてくされていると叶多は真っ白なさっきまで無かったはずのドアを見つけた。

「こんな所にドアなんてあったか?」

「これってドアって言うの?」

さっきまでふてくされていたのにすっと少女はふてくされるのをやめて興味津々で叶多の方を見ている。


「知らないのか?」

「悪かったわね!!べー」

女子はまたもや顔を赤くし可愛らしい小さな舌を少し出しポコポコとお腹を叩いてくる全く痛くはない全く痛くはない大事なことなので二回言いました。

「わ、わかった俺が悪かった」

「本当に……?」

「ぐっ………ほ、本当だ」

決して可愛いからとかじゃない本当だうん信じて欲しいと心の中で叶多は心のそこから思いながらドアノブに手を伸ばす。

「行くの?」

「まあ、ここから出たいしな」

「私も行っても良い?」

「ん? まあお前の好きにしたら良いさ」

「それなら危なっかしいから一緒に行ってあげるわよ」

何が嬉しいのか嬉しそうに頬笑みかけやはり何処か上からの少女だまあこんなのもありだよなと思いつつ叶多はドアを開けた。

「何だこれ本?」

開けた先には電気が付いておりぽつんとテーブルと本がその上に置いてあった。

「何の本だ?」

剣をテーブルの上に置き興味本意で叶多は手に取って本の表紙を見るが何も書かれていなかった。

「取り合えず見てみるか……うわっ、字がぎっしりだな」

「どれどれ見せなさいよ」

叶多は字と何か解らない絵が描いてあるページを開いて見せてみる。

「ふぇ?

何も書いてないじゃない」

「はい?

いや書いてあるだろ?」

叶多は驚きを隠せず間抜けな返答をしてしまいその後さっきのページを再確認をしてまた見せる。

「いえ、書いてないわよ?」

「俺には見えるんだがな………」

「目が腐ってるのよ」

「勝手に腐らすな、そうゆえばずっと気になってたんだがお前の名前って何だ?

教えて欲しいんだが」

本をテーブルにまた置き直し少女を見ていると、その少女は可愛らしい唇を開いた。

「良く聞いたわね!!

このまま聞かれないのかと思って少し泣きそうになっ………何でもないわ気にしないで!!!」

少女は顔を真っ赤にしてポカポカと八つ当りで叶多のお腹をポカポカと叩いてる。

「はぁ………」

叶多はため息を一つつきまたその本を取り読みながら八つ当りが終わるまで待っていようと思いそのまま少し待つことにした。

数分後ようやく終わったのか少女は肩で息をしながらその小さな体で叶多にもたれかかってる。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「終わったのか?」

「なんで………あんたは優雅に本を読んでるのよ………」

「だってお前の痛くないからな」

叶多は集中して本を見ながらそう答えると。

「そ、そんなことは無い…………はず!」

「何だよその間は………」

「それと私の名前はユラ・リラスよよーーーーく覚えておいてもらえる?

それと貴方も名前教えなさい」

「ユラかわかった、名乗るの忘れてたな俺は朔悩叶多だ」

「そう叶多ねわかったわ」

「おう、この本に書いてある仕掛けよく解らんが発動させてみるか……」

叶多は本を放り投げるとカチッと何処かの仕掛けに当り仕掛けが作動したようだ、なにもなかったはずの床に魔方陣が描かれそこから誰も着てない鎧が出てきた。

「何か危なそうだな、俺から離れんなよ」

「わかった」

案の定鎧騎士はガシャンガシャンと音を立てながら叶多達の方へ歩き出した。

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