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プロローグ
俺の名前は結城祐也。
どこにでもいる平凡なゲーマーだ。
そんな俺が世界で最も愛してやまないゲームがある。
このゲームの舞台は人間が亜人種や小人族、魔法使い族などと共存している世界。中にはごく稀に異能力を使える人もいる。そんな異能力持っている人たちの中でも飛び抜けた力を持った八人を「神の使い」と呼び、それぞれが国を持っている。
そこに迷い込んでしまった主人公はふとしたきっかけで未来を見る力を手に入れ、仲間と協力して「神の使い」と闘うという内容なのだが、シンプルそうに見えてなかなかに奥が深い。このゲームが発売してから一年になるがもう十回近く全クリをした。起きたら目覚ましにプレイ。朝ごはんを食べたらプレイ。昼ごはんを食べながらプレイ。そのままやり続け夕飯を食べ風呂に入りプレイして眠くなったら寝る。そして朝起きたらやる。こんな生活を繰り返していた。
そんなある日俺の夢のような生活は一瞬にして粉々に壊されてしまう。