日本防衛線1
プローング、第三次世界大戦の始まり。
「こちら、ブラボウⅧ。敵の数が多すぎて応戦が出来ない、至急、支援を頼む!至急援護、どあぁぁぁ。ザー。」
また仲間の兵士の応答無線が消えた。都会戦は激しさを増すばかり。都会には破壊されたCDや破壊された戦車や兵士の死体が転がるばかりである。
「えーい、帝国軍のやろうどこまで出てくるのだよ。これじゃあ、きりがない。」
「何とか持ちこたえないと仲間の脱出ルートを塞ぐ事になる。」
「しかし、これじゃあ。俺たちまでやられるぞ。」
「解っているって。」
戦闘を行っていた都市は日本の東京。西暦2025年今、私達、連合国軍はロジア大帝国と言う国と戦争をしていた。なぜこんな大戦争になったかは理由がある。今から二年前。西暦2023年1月21日の出来事。ロシア連邦の首都のモスクワを襲った謎のテロリスト集団はあっという間にロシア連邦の首都のモスクワを占領し、新しい国ロジア大帝国を築き上げたのだが、運良くロシア連邦の大統領はアメリカでの国際サミットで出張していため、命はまぬがれた。ロシア連邦の大統領は軍をモスクワに向かわせたが、その途中謎の兵器により全滅した。そのため、ロシア連邦の大統領は今あった出来事を書き記し、その書類や生き残った軍人が持っていた写真を国連の安全保障理事会の方に出した。そして、議論の末。アメリカ、イギリス、ロシアは賛成したが中国、フランスは反対した。こうして議論は終わったかと思った矢先。ロジア帝国(旧ロシア連邦)から、核弾頭が発射された。目標はアメリカ合衆国の首都ワシントンDCだった。運良くアメリカは対核弾頭の体勢を取っていたため何とか何を逃れたが、中国の経済都市の上海にコンテナ船に擬装した軍用の輸送船が入港して来た。それからその夜にコンテナ船を擬装した輸送船から、ロボットが出てきて上海を火の海にさせ。それからフランスの首都パリに謎の輸送機から同じタイプのロボを投下し、大きな被害を生じた。そのため連合国はロジア大帝国に対して宣戦布告をした。これにより第三次世界大戦の始まり。開戦当初は、新型兵器「コマンド」を投入してきたロジア帝国が有利に立った。その反面連合国の主力は戦車、ヘリ、戦闘機、白兵戦だけ戦術ではまるきり刃が立たなかった。そのためどんどん後退を余儀なくされた。開戦から1ヵ月の事であった、連合国軍は旧ポーランドにあるロジア大帝国軍の第五十六基地を攻撃した、戦闘は連合国軍の数で有利に回しやっとの思いで勝ちその基地に有って使われていなかった量産化コマンドを回収し、そのコマンドを分析及び改良といった事をやり、連合国も新型量産化コマンドの生産に成功した。それが、「CD―01MP」である。それから一年と3ヶ月後、戦火は激しさを増すばかりで、そして、十月一日。日本にも戦火の火種が飛んできた。最初は最低限防衛だったのだが、ロジア大帝国は防衛戦線を突っ走って、日本の首都の東京を攻撃した最初はアメリカ軍と自衛隊のコマンドで応戦したのだが、奇襲だったため民間人が逃げ纏う中での戦線だった。戦闘が追えた頃にはロジア大帝国のコマンド七十機倒したが、アメリカ兵及び自衛隊の戦死者及び行方不明者は五万人弱で、民間人はもっと酷くおよそ、死者行方不明者が約十万人以上とも言われている。最悪な戦闘だった。戦闘が終わったその夜総理大臣が緊急の会見を開いた。
「この戦いで、多くの犠牲者が出てしまいました。そのため最小限に犠牲者を少なくする為。北海道、東北、関東、中部北に南部方面への避難勧告を発表します。」
会見から次の日、東名は大渋滞で、鉄道や飛行機が満員になった。そして南へと避難していき、自衛隊のコマンド用トラックや戦車などが北へと運ばれていった。そして、現在の東京はもう戦場化としている昔の原型はもうとどめていない。戦闘は激しさを増すばかりである。
「椿。そっちに敵コマンド行ったぞ!」
「解った!」
その自衛隊コマンドは一機の帝国軍のコマンドを追ったが、都市内の中はまるで迷路になっているため見失ったが、帝国軍のコマンドはその自衛隊コマンドの背後につき、その自衛隊コマンドに目掛けてヒートサーベルを刺そうとしたが、自衛隊のコマンドのコックピットで熱感のアラームが鳴り、そのアラームが知しため、尽かさず回避したがコマンドの右手が切断された。そして、右手が破損した自衛隊コマンドはブースト移動で振り切ろうとしたが、追って来る帝国軍のコマンド。その後、右手が破損した自衛隊コマンドはブースト移動しながら後方回転し、コマンドの腰に装備してあるグレネードランチャーで追って来る帝国軍のコマンドをしとめた。
「ふぅ~。なんとかミッションクリア。」
「椿、無事か?」
「うん。でも右腕を壊しちゃった。また、整備のかなでに怒られちゃうよ!」
「あはは。生きているぐらいで十分だって、それにまいどのことだし。まあ、こんな戦争が終われば良いのになあ。」
「そうだよね。」
「ちょうど、お迎えのヘリが来た。」
そして、ココからはまだ序の口に過ぎなかった。
第一章戦火に目覚める蒼き騎士
ここは海上自衛清水港駐屯。東京から南西の二つ目の県「静岡県」元々は富士山で名高い県でもあるが桜海老やお茶も有名である。コマンドの基地は清水港に出来たばかりの基地であり、海上自衛隊の生き残りのイージス艦やDDHや潜水艦や米軍の空母や戦艦などが停泊していた。元々は横浜の横須賀基地に軍艦などが停泊するが、ロジア帝国に奇襲をかけられ、復旧不可能まで壊滅された。そのため軍は清水港の一角を海軍の基地として移転させた。そして現在の戦況は交戦状態の泥沼化になっている。
海上自衛隊清水駐屯の格納庫では昨日の戦闘で右腕を破損したCD―01MPベルセルクの修理をしていた。
「オライ、オライ、いいぞ。」
「こりゃあ、右の腕のスペアーもそこ尽きたな。」
「それはいえる。」
「コォーラ!いつまで話しているのよ。こっちはコンピューターのファイルのチェックをしているから、話をするなら休みの時に話しなさい。」
「了解…」
「たくもう。」
CD―01MPのコックピット内で機体のPCのチェックや機体を動かすレバーなどの不具合をしていたのは一人の女性パイロットで、肌は新雪のように白く、背中まで届く蒼髪は黄色いリボンでポニーテイルをしていた。名前は、青崎 椿。階級は少尉で、男性から見て椿は、基地内の女子の中で彼女にしたいランキングで必ず一番を取るほどの可愛さであるが、それに学問ではそこそこ出来るが、運動神経だけは凄く高く、特に剣道に対しては、男子にも劣らない強さである。
椿がコックピット内の整備中に一人の女性整備士が缶コーヒーを持ってきた。その女性整備士の肌は新雪のようだが右ホッペに少しオイルが付いていて、こげ茶色の髪の短髪である。
「椿ちゃん。差し入れ!」
「ありがとうカナたん。」
私の機体の整備士長であり、幼い頃の親友、青葉 かなで。CD―01の整備長担当。
「椿ちゃん。機体派手に右手壊したね。昨日は本当に驚いたよ。そんなに激しかったの。」
「そうなのよ、昨日は本当に激戦だった。十式戦車は壊されるわ、CD―01は壊されるとかで、それに私の機体の右腕を壊すまで要ったかから災難だったよ。一時はしわ覚悟したね。」
「あはは、椿ちゃんらしい。」
話は少しずれるが、この戦争では戦車より凌ぐ主力して使われている「コマンド」別名コンピューターマインドロボットの略であり、機動性、装甲性、操縦性、火力性は他の兵器よりはるかに凌ぎ、ミッション内でも大きな成功に繫がる兵器である。
二人で話していたら、男性の声がした。茶色の短髪で少しかっこいいと思うが、案外アニメやゲームには目がないそれもR―18には目がない。椿にとって案外うるさいと感じている人物。
「椿、かなで。一緒に昼食とらない?」
「なんで、大和が来るのよ!」
私の昔からの近所の親友であり、パイロットしてはよきライバル、大空 大和。階級は少尉。
椿は飲み干した缶コーヒーを大和に思いっきり分投げた。大和はその缶コーヒーと片手で止めた。
「やっぱ、こうなると思っていたよ。椿なら最初にモノを投げてくるって…」
大和が椿に対して話しながら目を開けたら、顔面にスパナ見えた。よける暇なく顔面に直撃した。
「カナたん。ごめーん、ついスパナを投げちゃった。」
椿ちゃんあなたは鬼です。あんなのもろにぶつけたら死ぬよ。
大和がひょいっと起きてきた。それも、たんこぶ出来ていた。
「椿、てめー。俺の顔に目掛けてスパナを投げたな。」
「てへ~☆」
「てへじゃね!」
よく大和も生きていられるなあ、あんなに硬いスパナをぶつけられて生きているとは恐そるべし…
「あ、そうだったこんな所で、けんかしに来たわけではない。椿、かなで、聴いてくれ。」
「どうせ、ろくでもないことでしょ。」
「そうじゃなくて、新型戦艦『ポセイドン号』の連合国三艦隊がこっちに入港して来るって。」
「え、うそでしょ。」
「椿、それがマジなんだよ。」
「大和、その情報どっから仕入れてきたの?」
「かなで、いいこといった。俺の戦友から仕入れた情報だ。それに今日の深夜に浜松から輸送船団が出港して新型のCDを持ってくるって。」
「本当に?」
「ああ、本当だともそれも試作を終えて最終チェックを済ましてから実用化するらしい。」
「へえ~そうなんだ。」
「椿は信用しないのだね。」
「大和の情報網は頼りがあるが、大抵はオタクのためにつないだ情報網でしょ。」
「そこはいうな!」
「大和、新型CDはどうゆう機体なの?」
「そこは軍事秘密らしいがタイプとしては、ソード、アサルト、スナイプってだけだ。他の情報は知らない。」
「へえ~そうなのですか。」
「そうそう、もう一度いうが一緒に昼飯行かない?」
また、「ガーン」と椿がスパナを大和目掛けて投げて大和がまた顔面にスパナを当てた音だった。
☆
昼食時、今日の昼ごはんはカレーである。それも元横須賀基地の調理班が作る横須賀カレーである。とても美味しいのである。
「椿、一緒に里帰りしない?」
「断る。」
「がっかり…。」
「あはは…大和も大変だね。」
「そうでしょ。」
「大和、帰る前にその顔どうにかしないとね。後、ご飯食べた後乾いたタオルで髪拭こうね。」
大和顔はたんこぶやバンソウコウを張るなどの傷があった。それに服や髪の毛はびしょぬれ。なぜなら、三十分前の出来事である。
「椿、かなで、一緒に昼飯食わない?」
ブチ!
落ちていた空き缶を投げてもろに顔にぶつけたたんこぶ。
「椿、かなで、一緒に昼飯食わない。がは。」
椿が大和に対してCQCを使って負わせた傷。
そして最後は…
「椿。かなで、一緒に昼飯食わ…な…い。」
「大和、それじゃあセクハラじゃないか、海で頭冷やしてこい!」
「え…ええ。」
最後は椿が大和を背負い投げで、海に投げ込んだ。その後大和は仲間に助けられたという。
椿は怒っている、ぷんぷんと怒っていながらカレーをたべる。それを見ていたかなで、少し苦笑いし大和は少し落ち込んでいた。昼食を食べ終わるとまた、椿とかなでは格納庫のいきCD―01MPの修理の最終チェックをする事になり、大和は始末書の整理をする事になっている。そして午後一時、海上自衛隊の輸送船団が到着し新型CDXと新型に態様の武器を格納庫に搬送そして新型機体の最終チェックと充電を開始していた。それも三十機。その搬入作業を見ていた椿とかなで。
「うぁー。よくもまあ、このご時世に準備したものだね。それも三十機。」
「そうだよね。整備班から聴いた話なのだが、あの青と白のペイントしてあるCDみえているよね、椿。」
「うん、みえるね。」
「あのCDX―01・二型はバーストシステムが搭載してあるんだって、どうゆうシステムなのかはまるっきり解らない。ただ、言える事はあのシステム自体人を選ぶらしいっていうことたから、あの機体だけがエンブラムが暴れ馬の絵柄な訳。」
「そうなんだ。だから、あの機体だけが機体の色とエンブラムが違うわけね。」
この出会いから、椿の転機が大きく塗り変えることになるとは予想外であった。椿はこの後、少し休憩を取るために三保の松原まで自転車で行き少しの休憩をしていたら奇襲警報のサイレンが鳴った。
ウォ~~~~ン、敵の奇襲!民間は直ちに避難してください!ウォ~~~~ン。
「こんな時に奇襲とは、場が悪い私!」
椿は自転車にのって大急ぎで戻っていた。ら遠くの方ではロジア帝国軍輸送ヘリがコマンドを積んで進軍してくるのが見えた。その進軍を阻止しようと海上自衛隊と米軍の駆逐艦やイージス艦などが対空ミサイルと対空弾幕で応戦していた。大半は墜落したが数機が、基地に上陸し基地の破壊工作を行った。それを阻止しようと陸上には十式戦車とコマンドで応戦していた。それから第二次陣の輸送ヘリが来た。だが第二次の輸送ヘリには人型のコマンドが積まれていた。新型機である。新型を積んだ輸送ヘリは新型のコマンドを海面で固定してあったハンガーを切り離して下ろした。その後、新型コマンドは海面をすれすれでブーストで飛んでいき、基地に上陸された。海上自衛隊の兵士からは目を疑うような光景だった。
「バカな、あんな機体で海面をすれすれでブーストを使って飛ぶとは信じられん。」
「艦長、前から帝国軍のコマンドが。」
「まずい、皆を退避しろうぁぁぁ!」
一機の帝国の新型コマンドがイージス鑑の管制室をアサルト銃でぶっ壊しその後、ライフル銃の火が吹いた。その帝国軍の新型コマンドは破壊したイージス艦から退避した。
その後、イージス艦は大破し船員は退避したが管制塔にいた艦長や3名の船員は戦死。
その後も次々とやれていった。上陸を阻止した艦隊は全滅仕掛けであった。
椿が来る頃にもう基地が火の海であった。応戦していた一〇式は大破していて応戦していたコマンドは新型になすすべもなく壊滅被害が出た。格納庫に閉まってあったコマンドを出そうにも、壊れ使い物にならない。その時、ふと椿は思った。
あそこには新型のコマンドがある。あそこまで行くしかない!
椿は火の海の基地を自転車で、猛スピードで走って新型機が保管してある格納庫まで行った。
付いた頃にはあの暴れ馬と言われたコマンドしかなかった。そこにはかなでの姿もあった。かなでは椿に気づいて呼んだ。
「椿ちゃん。いいとこに来た。やっとここの機体の最終チェック終わらせたからすぐ動けるよ。」
「あれ他の機体は?」
「演習中に奇襲あったのよ。運よくこの機体だけは調整に時間かって奇襲は免れたが、それ以外の出撃したソードタイプは今いるので二機それ以外の八機は奇襲で撃墜された。」
「マジで。」
「椿ちゃん早く乗って、敵を全滅頼む!」
「カナたん解った。」
「後、大和は量産機の両腕壊れて帰ってきて、新型のスナイプに乗換えて再出撃したよ。」
「解った。」
椿はすぐさま、CDX―01・二型に乗り、自分のIDとパスワードを入力した。
「CD―01・二型、椿少尉。出ます!」
出撃する頃には量産型は全滅し、残っている新型コマンドは数機だった。
「まるで悪夢…。」
急にアラームがなる横から、帝国軍の新型のCD近接のヒートナイフで攻撃して来た。
「新型機の撃破は、貰った!」
「しまった。」
私、こんな所で、死でしまうのか。そんなのはいやだ!
その時、椿が乗る新型のコマンドが自動的に帝国軍の新型コマンドの攻撃人を認識したかのようにを交わして尽かさず太腿に閉まってあるヒートサーベルだしって、帝国軍の新型コマンドのジェネレーターを目掛けてヒートサーベルで突き刺した。
「バカな、この俺が…。」
帝国軍の新型コマンドを糸も容易く撃破した。
「ふぅう次!」
まるで私の行動に付いていけているみたい。いや、勝手にこの機体が動いた。
その時、一つの無線が流れた。
「コチラ、大和、至急支援を頼む!至急支援を頼む!」
「大和、少し持ちこたえてそっちに向かうから。」
「椿か、助かる。こちっも、苦戦をしられている。くっ、また、スナイパーが撃墜された。急いでくれ!」
「解った。すぐに向かう。」
椿は、すぐさま向かった。大和が支援要請場所まで行く道は、コマンドの残骸や破壊された戦車の残骸が多かった。海は戦艦や空母や護衛艦やイージス艦などが破壊された残骸で、海には破壊された戦艦などから出た油が浮かんでいて炎が立ち込める。
「このままだと全滅して日本が…。」
大和が支援要請をしていた場所に着いた。そこにはアサルト1機とスナイパー1機がやられていた。
「椿、支援助かる。」
格納庫の反対側には帝国軍の新型コマンドがガトリング砲でぶっ放している。
「あれを叩けと…。」
「そう、あのガトリング砲で多くの仲間がやれた。」
「しかし、敵さんも派手にやってくれるなあ。」
「感心していないで、あいつの足を止めるぞ。」
「解った。」
椿がCDX―01・二型を動かそうとしたら急にシステムが勝手にターゲットの真正面から攻撃をかけた。戸惑う椿。
「チョ!急にうごくなー!」
「椿、急にどうした!!」
「この機体が勝手に動く!!」
「なぬ!」
「誰か止めてー!」
その無線を聴いていたかのようにかなでから一本の無線が流れた。
「椿、聞こえる?」
「聞こえていますよ、カナたん。どうにかしてよ~。」
「椿ちゃん、よく聴いて、この機体あだ名はわかるよね。」
「暴れ馬だよね。」
「そう、多分だがこの機体のプログラムみすかもしくはシステム自体が椿を試しているはず。」
「というと、このプログラム自体を描きかえればなんとかるわけ?」
「そう、こっちでも書き換えはやるが主は椿ちゃんが、乗るコマンド内で書き換えね。頼むよ。」
「解った。」
椿は、そのコマンドのコックピットでプログラムの書き換えと更新を行った。
「大和!」
「椿、どうした。」
「この機体を一時的に停止させるから防衛を頼む!その間、私はこの機体のプログラムを見直す。早く防衛を」
「よくわからんが守りは任せろ。」
「たすかります。」
椿は、CDX―01・二型を一時的に停止させた。その間大和がのるCDXー03で防衛をした。
システムプログラム完了、補助プログラム完了、後は…バーストシステムプログラムかあそこに問題が…
「くそーこれじゃあきりがない。椿、早く済ませろ!くそーマシンガンのマジンがそこを付いたが、まだ武器がある。」
その時、急にかなでから無線が届いた。
「大変だ。敵の増援のコマンドが海から接近それも新型3機も来ている。」
「くっ、こんなときに…。かなで、何機だ。」
「数は3機ただ、1機だけ赤と白のコマンド、それも鎌を背負っている。」
「鎌だと、まさか…。椿、いそいでプログラムの更新を終わらせろ!やつだ、レッドデビルのクロエだ。」
「解っているから。いそぐってば、」
何でこんな時に宿敵が来るのよ。クロエめ!
駿河湾から、3機の帝国軍の新型コマンドが進軍していた。
「いたいた、カッコウの獲物が…。」
「クロエ中尉、我々は前方の重装備型の新型を潰します。中尉はあの青い機体の劇はお願いします。」
「よし、解った。各機散開!」
「了解!」
大和は落ちていたスナイパーライフルを使い、機体をうつ伏せになり狙撃体制をした。駿河湾から進軍してくる帝国軍のコマンドを破壊しようとした。
「くる!そこだ!」
スナイパーライフルの火が吹いた。撃ったスナイパーライフの銃弾は帝国軍の新型コマンドのメインカメラを直撃。
「ちぃ外したか。椿、早くしろ!」
「解っているって、あと少し。」
メインカメラを破損したコマンドに乗る帝国軍兵。
「くっ、しくじった。」
「オルマ、大丈夫か。」
「平気だ、メインカメラがやられただけだ。サブカメラに切り替える。」
やっぱりスナイパーの精密さもしや。
「カズ、オルマ。気を抜くな、あの新型コマンドに乗っているのはイーグルといわれたパイロット大空 大和だ。気を抜くとやられるぞ!」
「了解。」
まさかだと思うが、あの青いコマンドに乗っているのは椿かもしれない。
大和は上陸を阻止しようとスナイパーライフルで狙撃。
「椿、早くしろこれ以上は…しまった。射程の死角に入られた。」
「もらった。」
俺、死ぬのか。まだ遣り残した事が多いのに…。
大和が乗るCDX―03の射程死角に入った帝国軍の新型コマンドはすぐさまヒートナイフだし、CDXー03のコックピット目掛けて突きつけようとした次の瞬間。帝国軍の新型コマンド目掛けて思いっきりタックルしたCDX―01・二型。その衝撃で帝国軍の新型機は、海に落とした。
「ふう、間に合った。」
「遅い、椿!もしお前が、タックルしてなかったら俺は死んでいたんだぞ。」
「ごめん。」
「まあ、生きていたからよしとして。」
「ココからが私と」
「俺の」
「「侍魂の底力みせてやる!!」」
今の戦闘を見ていたクロエは後ろに積んであったヒートデスサイズを取り出そうとしたが、駿河湾をみた。向こうには連合軍の第3大艦隊が、清水駐屯地に接近していた。
「おもしろいね、そうこないと面白くはないといいたいとがね。」
「カズ!応答しろ!」
「オルマ、カズは大丈夫だ。ただタックルされただけだ。カズは、まだ生きている。」
言った時点で、海からカズが載る帝国軍の新型コマンドが飛び出してきた。
「よくも、海に落としてくれた。許さん!ここで死ねー!」
帝国軍の新型コマンドが、大和が乗るCDX―03目掛けてヒートナイフ突きつけようとしたその時、無線が流れた。
「カズ、いったん引くよ。」
「中尉なぜ止めるんですか、まだケリが付いていない。」
「敵の大艦隊だ。ココはいったん引くよ。」
「ちぃ。良い獲物だったのに。今度会った時はお前の価値を俺が食ってやるそれまで生き残っているんだな。」
そして、その3機はすぐさま撤退信号を発射と同時に撤退をした。その部隊を追おうとした大和をとめにかった椿。
「こら!待たんか!」
「大和、ここで止めたほうがいい。ここで深追いをしたって死に行くのと同じだよ。」
「椿。解ったよ、ここでやめるよ。」
「それでよし、ただ、あの艦隊が来なかったから私達全滅していたね。」
「ああ、確かに。」
この戦闘で、戦艦3隻、護衛艦8隻、イージス艦12隻が全艦撃沈。量産型CD16機大破、10式戦車及び対空砲が全滅し、新型コマンドのソード8機が大破とスナイパー8機大破、アサルト8機が大破した。基地はもろに復興不可能となり、30万人以上の犠牲が出た。そして帝国軍の新型コマンドの出現とレットデビルの攻撃により戦況はまた混乱をすることになる。椿達の戦いはまだ始ったばかりである。
第2章第3連合大艦隊
清水基地防衛戦線から三時間後、連合国軍第3連合大艦隊が到着してから三時間がたとうとしていた。戦闘で上がった火災はすぐさま鎮火され、基地内では仲間の生存の捜索をしていた。だが、多くは戦死者が多く、基地内で生存していたのはごくわずかだった。
「まるで、東京大防衛戦線以来の悪夢だな、こりゃあ。」
「確かに大和の言うとおり、こんなに多くの犠牲者が出るなって…。」
二人が言う一〇・一東京大防衛戦線とは、ロジア帝国軍が日本の領土を占領しようと攻撃部隊を日本の首都、東京にめがけて進軍した。そして、十月一日コマンドを積んだ帝国軍の東京攻略部隊が日本の領空に侵攻してきた。自衛隊は最低防御をしたが、帝国軍の攻略部隊は自衛隊の最低防御を振り切り侵攻してきた。そして2023年10月1日午後2時30分東京上空にコマンドを積んだ帝国軍の東京攻略部隊が降下してきた。その耐用がさてなかった日本は犠牲者含む多くの命が奪われ、その次の日に横浜にも攻撃を加え横須賀港にある横須賀基地にも大打撃が加わり横浜も火の海になり首都はもう昔の原型は跡形もなくただ戦場化となっていくばかりである。
二人が話していたら、かなでが二人に目掛けて走ってきた。
「椿ちゃん、大和。二人とも無事なりよだね。」
「ああ、かなでこそ良く生き残ったな。」
「まぁ、いろいろな事で手間取ったからね。そうそう、椿ちゃんに用があったけ。」
椿は首をかしげた。かなでが言いたかったのは、2型のシステムの件だった。椿はそれに気づいて、少し頷いた。
「あ~。あのシステムの事でしょ、何かわかったの?」
かなでは椿の質問に答えた。
「今さっき、製造元から連絡がって、CDX―01・2型に積んであるバーストシステムなのだが、あのシステム自体が人を選ぶって、椿ちゃんに言ったんだが、本当はあのシステム自体がやばい代物だったって。」
「やばい代物?」
椿がまたもや頭をかしげ、その話を聞いた大和は、かなでにたいしてこんな事を言った。
「かなで、マジであのCDX―01・2型に搭載してあるバーストシステム自体が、マジでやばい代物なのか?」
「うん、前にあった事例なのだがね、走行実験中にそのシステムを使って走行させたのはいいが、その実験中に暴走して、旧型のCD―01・P型が大破しちゃったわけでもパイロットだけは無事だって、そのパイロットいわく『まるで、馬のように暴走し、コントロールがきかない。まるで暴れ馬だ!』って、そのため実験機に乗るパイロットおろか、軍のパイロット候補生も乗らないわけ。ただ椿ちゃんだけがあの機体、CDX―01・2型を操縦できたものだね。」
「ああ、まったくだ。」
かなでと大和は椿を見つめたが、椿は二人が話していることにまだ頭をかしげる時に一人の米海兵が走ってきて「ラリー少尉がもめごと起こしている。」と言って大和とかなでが向かってみるともめごとが起きていた。
「おい、ラリー、無茶しておうな。あんたが死ぬことになるのだぞ!」
「うるせー。俺には、奴らに恨みがあるのだ。行かせろ!」
「行かせるか!あんたはそう毎回無茶するから、こっちが死にかけているのだ!から今回はいくな。」
大和とかなでが止めになかった。
「ラリー、深追いするな。今度はあんたが死ぬことになるのだぞ。」
「そうだよ、またあの時みたいに死にかけるのだよ。」
「うっせい。皆だって俺が奴を倒す理由があるのだ。だから行かせろ!」
二人が止めにかかってもラリーは聴く耳を持たず行こうとして暴れまくる後から椿は来た。
「また、ラリーが暴れているの?もう、冷静さを欠ける男だね。マルケン大佐、ラリー少尉を一回殴っていいですか?」
「ああ、許可するが、本当に大丈夫か?」
「はい。」と椿がニコっと微笑んでラリーの頬目掛けて思いっきり『パッシーン!!』と音が鳴るほどの平手打ちをした。
「いてー。椿、テメー俺をなぜ殴った。」
「ねえラリー。あんたは、死んだ家族の仇のためとか言っているがあんたが死んだが誰が悲しむとおもっているの?無茶に付き合わされているのはマルケン大佐や皆なのだよ。あんたも少しは頭を冷やして考えなさい。」
「ちぇ。解ったよ。」
「それでいいのよ。」
それを見ていた3人は茫然としか言えない。
(やっぱ、ラリーの鎮静剤は椿しかいないんか…)
そんなさ中、3人の兵士が、椿達がいる所へ来た。真ん中の兵士が椿達に質問してきた。
「君たちの中で、誰が、新型CDを操作したのかね?」
質問に答えたのは椿、大和、ラリーであった。それを見たその兵士は急に自己紹介をしてきた。
「急に質問して悪かったね。自分は国際連合軍第三大艦隊旗艦航空戦艦ポセイドン艦長及び第三大艦隊隊長、山本太郎中将だ。よろしく青崎 椿、大空 大和、ラリー・マクレーン。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
椿達はビッシッとなった。なぜなら連合艦隊の編成は第8大艦隊まであり第3大艦隊の部隊長がCDのパイロットの所に来るのはあまりない。なぜなら司令部などの報告があるからである。
「君たちには、連合艦隊第三大艦隊に配属してもらいたいが、上の許可もまだだし、新型CDがこんなに減るとはねえパイロット候補生もほとんど戦死してしまったし、うちの艦隊も前の戦闘で弾薬と燃料と食糧が底つきそうだからなあ補給が終わっても明後日の昼ぐらいには出航可能なのだが、この様子だと3日はかかると見込める。明日の正午までに旗艦のポセイドンまで来てくれ、そこで転属するかしないかを聞きたいよろしいか?」
「了解です。」
山本艦長は、「明日の正午までだからなあ。」と言ってこの場を去ってしまった。かなでは、キラキラとして第三大艦隊の旗艦の航空戦艦ポセイドン見ているが、航空戦艦ポセイドンは、ラストビック三に入る指折りで最後の航空戦艦ともいわれ基盤が第二次世界大戦で轟沈した大和である。大和の設計図が奇跡的に残り、大和の設計図をベースとして設計改造し、より近代化をしている。全長300m最大幅40.5m平均排水量72000t最高速度はイージスより少し早く、前甲板に560mm自動変換装填三連砲が2門、左右に125mm連装砲改6門、CIWSMk-2が8門、後方甲板にCDが最大6機まで収容可能なドック及びMk41垂直発射装置があり発射可能なのがステルス対艦ミサイル(トマホークMk-6)シースパローMk-2、拡散ミサイル(パンドラ)などを装備そしてポセイドンの船底には冷却装置と対魚雷防衛システム(Wciws)3門が搭載されている。そして特殊な装甲で作ら、レーダーは半径が100マイル(約185・22km)の性能の戦艦であり、まさに死角がなく海の王と言えるほどの装備である。
「これが連合軍最強の航空戦艦、マジででかいなあ。」
そんなこんでボロボロの拠点は使えなくなりポセイドンからテントが支給された。野宿するよりは少しましだった。椿はすぐさまテントを張った。
「これでよし、まあ野宿するよりはましか、でも第3大艦隊か…転属しようかな?」
そんななか晩飯は非常食であったが、普通であったが戦闘後の飯はほとんどの人があまり食えなかった。多くの戦友が死んだのだから、夜は結構更けていった。海風は吹くが少し温かみがありそれでも少し寒いただそれだけ。