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次の日の朝。


空は雲1つ無く、野球をするにはこれ以上ない野球日和となった。

明達は、早速球場に向かった。


あと2つ。


あと2回勝てば明北は全国大会に出場できる。


そうしたら、美穂にーーー。


「おい、明」


立脇が声をかけてきた。


「うわ、ビックリした!」


明はビックリした様子で立脇の方を見た。


「お、ナイスリアクション」


立脇は笑った。


「ホントに大丈夫なのか?今日勝たないと全てがパァだぞ」


「わかってるよ」


以外とプレッシャーかけてくるな。


明はまた歩き出した。




明達は球場に着いた。


今日の対戦相手の秋葉高校は、先に着いて練習をしていた。


お、先に練習してるのか。


明はグラウンドに目をやった。


ベンチに田村を見つける。


あ、あの人この前のーーー。


明はそう思ったが、すぐにやめた。




「明北高校も来たか」


中原がベンチで田村に話しかける。


「はい」


田村が返事をする。


「俺たちのような特に強豪ではない高校が勝ち上がっていくには、こうしてデータを取って分析していくしかないんだ。そのためにはこのノートが必要なんだよ」


「はい」


「田村がこうしてアイツらの偵察に行ってくれたおかげで、こうして貴重なデータが取れた。おかけで戦いやすくなったよ」


「はい」


「お前、さっきから『はい』しか言わねぇな」


「はい」


「…」


中原はノートに目を通した。


そして、明北高校のベンチに目を向けると、ニヤリと笑った。

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