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「いいか?これからは下位打線だ。落ち着いて慎重に打たせていこうぜ」

キャッチャーの大村が川崎に話しかける。

「はい」

と、川崎が力強くそう答えた。

押さえてくれ。明は祈った。

「プレイボール!」

審判の声が響き渡る。

川崎の第一球。

川崎はマウンドに足を降り下ろして投げた。

「スットラァイク!」

内角高めのストレートがミットに収まると、審判は手を挙げた。

いける。明は確信した。

負ける訳ないんだ。例えエースの楢崎がいなくたって、元々チームの底力があるから負けないんだ―。

ん?じゃあ何で負けたんだ?




川崎の第二球。

珠がグングン伸びる。

7番の草野がスイングする。

バットは快音を響かせた。

センターに抜ける打球。

明は息を飲んだ。

打球はセンターにポンと落ちた。

ノーアウト一、二塁。

明はハッとした。

川崎は立ち上がりが悪かったのだ。

確かこの後集中砲火を浴びて大量得点されて負けたんだ。

マズイ。このままいけばチームは負けてしまう。

なんとかしないと。

川崎は8番の磯崎に投げた。

磯崎のバットが快音を響かせる。

高い。

かなり飛んだ。

ホームランか?

ヤバい。それだったら逆転されてしまう―。

珠はグングン伸びていく。

明はずっとスタンドを見つめた。


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