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誤字脱字がありましたら報告お願いします。
なるべく感想がほしいです。いい作品にしていきたいので。
ある日、空から女の子が降ってきました。
ゆっくりと。
紐で少しずつ空から降ろしていくかのように、女の子は降りてきました。
空を見つめていた男の子はその子を受け止めます。
気を失っているのか、その子は眠っていました。
思いのほか軽く、驚いていた男の子は、近くの大きな木の下に女の子を寝かせました。
白いワンピースの女の子は目を開けます。
男の子は驚きました。
その目は真紅色だったのです。
今まで見たこともないような、赤い色をしていました。
その目が男の子を見つめます。
女の子は細い足を伸ばしたまま、体を起こします。
どうやら自分に起きたことがわかっていないようでした。
男の子は先ほどのことを喋りましたが、どうやら女の子には伝わらないらしいので、困ってしまいます。
その子が話す言葉も男の子にはわからない言葉だったようでしたので、大人を呼ぼうとしましたが、どこからか、頭に声が響きました。
その声が目の前の女の子のものだと考えましたが、彼女は口を開けてはいませんでした。
その声は徐々に研ぎ澄まされていき、男の子が使っている言葉を発するようになります。
そして、こう伝わってきました。
「あなたは《サクマ》?」
男の子は首を縦に振ります。
すると女の子は男の子の手を握ぎりました。
そしてこう告げました。
「一緒に世界を救ってください」
運命的な出会い。
その出会いは定められたものでありました。
そしてそれは、変わることのない運命なのでした。
9/29 内容一新