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魔女っ子四姉妹  作者: しるばーすたー


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ノアのための魔導具

お姉ちゃんが家の扉を勢いよく開けた。


「ただいまー!」


りゅーちゃんは読んでいた本をぱたんと閉じ、私たちを見た。


「おかえり。早かったな。楽しめたか?」


「おいおい、四時間以上も出かけてたんだぞ。早いわけあるか」


お姉ちゃんは、りゅーちゃんの頬を指でつついた。


「本当は過去問を取りに行くだけだったんだけど、学校見学まですることになったんだ」


リナがそう説明すると、ノアが弾んだ声で続けた。


「学校見学、楽しかったよ!」


「そうか。よかったな」


「お姉ちゃんが学校の警備隊長と戦ったりもしたんだよ」


私がそう付け加えると、りゅーちゃんは片眉を上げ、お姉ちゃんへ視線を向けた。


「ほう?またレナは何かやらかしたのか?」


「いやいや!そんなことないぞ!向こうから戦ってほしいって言ってきたんだ!」


「そうか。ノア、レナは強かったか?」


「うん!レナ姉、初級魔法だけで勝っちゃったんだよ!」


りゅーちゃんは感心したように目を細めた。


「レナはもう、私でも勝てるか分からない。この子は強くなるのが早すぎる」


りゅーちゃんがお姉ちゃんの頭に手をポンと置いた。

お姉ちゃんは嬉しそうに胸を張った。


「私がりゅーちゃんを守ってやる!」


「たわけ。私はまだまだ衰えていないぞ」


そう言いながらも、りゅーちゃんはどこか嬉しそうだった。


「じゃあ、私は今からお昼ご飯を作るからね。もうみんなお腹ぺこぺこでしょ」


リナはそう言いながら袖をまくり、台所へ向かった。


「私も手伝うよ」


「ありがとう、ノア」


ノアもリナのあとを追った。


お昼ご飯ができるまで、まだ少し時間がありそうだ。


私は考えていた魔導具の設計を進めるため、二階の自室へ上がった。


うーん……ノアが自分の魔力を感じるためには、どうしたらいいんだろう。


私は机の上に紙を広げ、以前作ったノアの杖の設計図を取り出した。


あの杖は、ノアの体から魔力を吸い出し、そのまま魔法へ変換するように作ってある。

でも、魔力を吸い出してから魔法へ変えるまでが一瞬だから、ノアが魔力の流れを意識する余裕がない。


それなら、杖よりもずっと弱い力で、ほんの少しずつ魔力を吸い出したらどうだろう。


私はペンを手に取り、思いついた仕組みを紙へ書き出していった。

胸の奥から肩を通り、腕へ流れていく魔力を感じてもらう。

その流れを意識する練習を繰り返せば、ノアも少しずつ自分の魔力が動く感覚をつかめるかもしれない。


「でも、吸い続けるだけじゃ危ないよね……」


私はペン先を止め、書きかけの紙を見つめ直した。

ノアの魔力が一定量まで減ったら、自動で止まる安全用の術式も必要だ。


魔力を吸い取っている間だけ、魔石が光るようにしよう。そうすれば、魔力が流れていることを目でも確認できる。


あとは、練習するときに邪魔にならない形にしないと……。


私は自分の手首へ目を落とした。


「そうだ。ブレスレットにしよう!」


これなら手首へ向かう魔力の流れを感じやすいし、身につけたまま練習できる。

私は新しい紙を取り出し、ブレスレットの形と、その内側に組み込む魔力回路を描き始めた。


そのとき、一階からリナの声が聞こえてきた。


「ミア姉ー! お昼ご飯できたよー!」


「今行くー!」


私は途中まで描いた設計図を机の端へ置いた。


お昼ご飯を食べたら、まずは設計図を仕上げよう。

それからブレスレットを作って、ノアに渡す前に自分で安全性を確かめないと。

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