表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/56

運び屋バイト、未経験者大歓迎!(命の保証はないです)

 張り紙に書かれた住所を頼りに、俺たちは街の裏路地を進んでいた。


「なんか…どんどん雰囲気やばくなってない?」


 狭くて薄暗い道の先には、無表情な作業員が何人か、無言で木箱を運んでいる姿があった。


 俺たちは気まずい空気を感じながら、そのまま受付らしきテントに近づく。


「あのー、バイト希望です…」


 俺が恐る恐る声をかけると、奥にいた男が無言で指をさす。


 その先には、雑に置かれた紙とペン。


《名前を記入》

《責任は自己で負うこと》

《報酬は作業後に支払う》


 あぁ、普通にやばいなこれ。


「まあまあ、書くだけ書こうぜ!」


 タカシはノリノリで名前を書いている。

 こいつのこういうところは見習った方がいいかもな。


 俺もソウタも仕方なく名前を連ねた。

 バイトの内容は荷物の運搬、ただし運ぶのは、俺の身長よりもでかい“木箱”だった。


「これが荷物って、マジかよ…」


 文句を言いながらも、俺たちは木箱を荷台に載せた。

 運搬先は街外れの村らしい。


 ちなみに、木箱の中身は明かされず、「落とすな。壊すな。運ぶだけでいい」とだけ言われた。

 怖い…


***


 荷物を運び始めて1時間ほどが経ち、俺たちは街と村のちょうど中間にあたる森の中を歩いていた。


「交代で運んでもさすがにきついな....」


 タカシは汗を拭きながら言った。その時、

  

 ガタン!


「…今、中から音しなかった?」

「いや、するわけ──」


 ゴンッ!!


 箱の中から何かが暴れてるような音がした。


「…これ、生きてるな」


 俺とソウタは青ざめ、タカシはなぜかテンションが上がっている。


「ちょ、開けてみようぜ!!」


「やめろ!絶対やめろ!!」


 タカシが荷台に乗って木箱を開けようとしたその時....


 ギシィ……ッ!


 木箱の蓋がゆっくり開いた


 そして、中から出てきたのは…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ