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腐れ縁の男子高生3人で異世界行ったら案外楽しかった件  作者: 秋川悠


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下着泥棒作戦会議2(迷コンビ誕生です)

「具体的にはどう分担するんだ?」


 タカシが訊くと、霧ヶ峰先輩が俺たちにある質問をしてきた。


「お前たちが持っているスキルが何かを知りたい。そのスキルによってグループを分けようと思う」


 俺とタカシ、ラティは顔を見合わせる。今さらスキルを自己紹介するのもどうなんだ、と思ったが、ここは素直に答えるしかない。


「じゃあ俺からな!俺のスキルは『幸運』!レベルは知らん!」


 タカシが胸を張りながら答えるが、俺はコイツが話さなかった箇所を補足して説明する。


「先輩、今コイツ言わなかったですけど、幸運の後に(笑)ってついてますからね」


「お前さ、そういう細かいこと言うなよ!それに、俺のスキルでいくつもの修羅場を区釣り抜けてきただろ!?」


 まぁ、それは否定できないんだよな。


 思わぬタカシの反論に俺は何も言えなかったが、霧ヶ峰先輩がすかさずタカシにあることを訊ねた。


「ちなみに、そのスキルは自分の意思で発動できるものなのか?」


「いやー、それがよくわかんねーんだよ。今までも、危ない状況とかタピオカ屋を開いたときに売り上げが増えたタイミングで発動してたから、コントロールできるわけではねーんだよな」


「なるほど。扱いづらいスキルではあるが、時に突破口になる類のスキルだな。今回の件だと。そのスキルで泥棒を呼び込む可能性もあるわけだ。シンヤのスキルは何だったんだ?」


「俺のスキルは『穏便』でした。説明によると、とにかく揉め事を最小限に抑える......みたいな感じです。あと、俺のスキルはレベルが2らしいんですけど、これって何なんですかね?」


「『穏便』か。正直それも使いどころが分からないスキルだな。ちなみに俺調べだが、スキルのレベルは使うごとにレベルが上がっていくみたいだ。レベルが上がれば出来ることも増える。俺のスキルも、レベルが上がるにつれて定められる事象の規模が大きくなっていったしな」


「なるほど……スキルの成長って、そういう仕組みなんですね」


 俺は頷きながら答える。


「次はラティの番だな。君のスキルは?」


「私は特別なスキル名はないけど、魔法の素養はある程度あるわ。治癒魔法とか感知、探知の魔法もある。泥棒が透明化していても、魔力の揺らぎを捉えられるかも」


「なるほど。治癒魔法とと感知能力……今回の場合だと感知能力が大いに役立つかもしれんな」

 

霧ヶ峰先輩は満足げに頷いた。


「さて、これで大体の戦力は分かった。組み分けは……俺とタカシ、それからシンヤとラティだ」


「えっ、俺がエアコンと!?何で?」


 タカシが驚きながら理由を訊ねる。


「幸運(笑)が発動して権田川が現れたときに、俺が奴を捉えられれば理想って感じだ。だからお前は俺と一緒だ」


「やったぜ!これで俺もエアコンとコンビだ!」


「……こいつのこのテンション、不安だ。いつもろくなことが起きないからな」


 俺が呟くと、ラティも同意するように肩をすくめた。


「私はシンヤとね。まぁ、バカと組むよりはマシかしら」


「おい!バカバカ言うなよ!」


 タカシが噛みつくが、霧ヶ峰先輩はスルー気味に話をまとめる。


「よし、決まりだ。俺とタカシ、シンヤとラティで決まりだ。奴は必ず現れる。今夜から張り込みを開始するぞ」


 空気が一気に引き締まる。


 ただし、最後にタカシが大声で宣言したせいで、また緩んでしまった。


「よっしゃー!俺の“幸運(笑)”でパンツ泥棒を釣り上げてみせる!」


「お前はもう黙っとけ!!」

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