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腐れ縁の男子高生3人で異世界行ったら案外楽しかった件  作者: 秋川悠


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婚約阻止作戦会議(ようやく本編が進みます)

 新しい居住地に住み始めて一週間が経った。


 タカシは最強の冒険者を目指しているのか、街で筋トレグッズを買いあさり、体を鍛えていた。

 

 まぁ三日でやめてたけど。


 ソウタは自室にこもり、アルのグッズの試作品をひたすら作っていた。

 

 アルのポーズを取らせては何かしら細工しており、どうやら本気で一攫千金を狙っているらしい。


 ラティは広いキッチンで料理の研究を始めていた。

 

 ここ三日間の夕飯はラティが作ったものを食べさせられているが、あまり美味しくない。 いや、言い方を変えよう。味が前衛的すぎる。


 そんなこんなで俺たちは充実した異世界ライフを送っていたのだが、俺たちは重要な事を先延ばししている。

 

 そう、アリステリアの婚約阻止についてだ。


 結婚式まで残り二週間を切っているにも関わらず、全く緊張感がない。そもそも、何も策を考えていない。

 

 このままじゃヤバいのは火を見るより明らかだ。たぶん俺がこの話を切り出さないと進展はない。

 

 というか、タカシに関してはこの件を忘れている可能性すらある。


 加えて、アリステリアに対してあんなに大きな口を叩いておいたくせに、半端なことはできない。

 

 そう思った俺は、昼食時に全員をリビングに集合させた。


「集まってもらった理由は他でもない、アリステリアの婚約阻止について話し合いをしたかったからだ」

 

 俺は一同を見渡して、真面目な口調で切り出す。


「あー、そっか、そりゃやんなきゃな!アリステリアのために一肌脱ぎますかー!」

 

 タカシが少しの間フリーズしたあと、拳を上げて元気よく言った。


 こいつ、本当に忘れてやがった...


「結婚式って二週間後よね……どうやって婚約を止めようかしら……」

 

 ラティは頬に手を当てて、珍しく真剣な顔をしていた


「そもそも僕たちさ、今回の婚約相手のセドリックって人に会ってないよね?一体どんな人なんだろう」


 ソウタが口を挟む。たしかに、俺たちが知ってるセドリックの情報はアリステリアの父親から聞いただけだ。


「でもさ、セドリックについて知ってどうすんだよ? 婚約破棄と関係なくねーか?」

 

 俺は少し考えて、ある可能性に気づいた。


「いや、婚約破棄のヒントが見つかるかもしれない。例えば、セドリック家の弱みを見つけて、アリステリアとの婚約のデメリットとして挙げられる」

 

 そう説明すると、


「確かに、今ここでいろいろ考えるよりも、より効果的な策が思いつくかもしれないね」

 

 そう言いながらソウタが頷いてくれた。冷静なヤツが一人いると助かる。


「でもさ、どうやってセドリックに会うつもり? いきなり現れてセドリックに会わせてもらえるほど私たちの身分は高くないわよ」


 ラティがもっともな指摘をする。


「いや、アリステリアの父親に頼んでみよう。おそらくそれがセドリックに会える可能性が一番高い」

 

 そう俺が提案すると、


「なるほどな! じゃあ早速アリステリアのところに行ってみようぜ! 茶菓子持っていけば会わせてもらえるだろ!」

 

 茶菓子に対する信用高すぎだろ。どんなものを持っていこうとしてんだお前は。


「待って!茶菓子を持っていくなら私に何か作らせてよ!ここ数日で料理の腕も上がったし、誰でも満足するものを作れる自信があるわよ!」


 どこから出てくるんだその自信は...


「えーっと、ちなみに何を作るつもりなんだ...?」


 確認のために、俺がラティに聞いてみると、


「マリトッツォよ!前にあんたらと同じ格好したやつに聞いたのよ!すごく美味しくて大切な人への贈り物にピッタリなんですって!作り方も教えてもらったわよ!」


 マリトッツォって...いいかげんそいつにも会いたくなるくらい変な情報吹き込まれてるなお前...冗談はタピオカだけにしとけ。


「却下だ」


 俺がラティ案を押しのけると、ラティがほっぺたをぷくっとさせていじける。


「茶菓子はどこかで良いものを買っていこう。ギルド横に高級そうなクッキーを売ってる店があったし」 


 再びソウタが口を挟み、提案をする。


 さすがソウタだ。頼もしい。


 まぁ、この方法で上手くいくかは分からんが、他の策があるわけでもないし、やってみるしかなさそうだな。


「じゃあ、各々で色々準備して、一時間後にここに集合で。それで茶菓子を買ってアリステリアのところに行こうか」

  

 そう言って俺が会議を締めくくり、それぞれの部屋に戻っていった。


 この作戦がうまくいくか、すごく不安だ...

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