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連行された俺達は

あれから色々あった。


地球から連行された数百万の人々は、


地球外生命体との実戦をさせられた。


戦闘経験のない俺達は殆どが駆逐された。


俺は生き残りたい一心でがむしゃらに戦い、


気づいたときには敵を皆殺しにしていた。


その時点で生き残りは、一万人を切っていた。


生き残った俺達は、装備を渡され、そいつ等の


他の生命体との戦場の最前線に送り込まれた。


『この戦争から生き残れば、地球に返してやる』


その言葉を信じた俺達は、戦った。


でも、後から知った事実…。


この戦争は既に100年以上続いていたのだ。


俺は、気づけば最後の一人となっていた。


俺は、玉砕覚悟で敵の司令室にもぐりこみ、爆破した。


これにより、敵の戦線は崩壊し、これをきっかけとして


この戦争は終わりを告げた。


奴隷として送り込んだ青年が、長きにわたり続いた戦争を終わらせてしまったのである。


このときから俺は、随分の間こう呼ばれた。


『ラッキーボーイ』と。

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