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黒と金

お久しぶりです。ゆっくり投稿してきます。

にゃー。黒猫だ。最近金色ばっかり視界に入ってくるからか目に優しい気持ちになる。実際の所どうなのか。そんな事はそんなことでと考えるのを止める。


…。黒猫が後をつけてくる。ふりかえると別に尾行してないよ言わんばかりのスッとボケをかましてくる。近づいてみる。


逃げることはなく。そっと頭を撫でてやる。気持ちよさそうだ。顎?の所を撫ででやると、ゴロゴロっと鳴いた。


「そうか、ここがいいのか」「ほれ、ここはどう?」


気持ちよさそうだ。何故か親近感が、既視感か?かわいい。

カシャ、写真を撮る。今度金髪に見せてやるか。


黒猫は写真が気に食わなかったのか、のそっと立ち上がり何処かへ行ってしまう。結構時間が経っていた。今は何時ぐらいなのだろうか。もう一度携帯を見るほど気にはならなかった。


体感17時ぐらいだろうか、早く寝床に帰ろう。そう思い、歩き出す。帰りに今夜の食料の調達をして行かなければならない。少し遠回りにはなるが仕方がない。


スーパーに行きお弁当を漁る。今日は手抜きだ。いつもだけれど。

ハンバーグ弁当と明日の分のシャケ弁当を手に取りレジへと向かう。一つ298円。まぁ安いと思う。このスーパーにしか来たことがないから比較はできない。


帰路へ着く。明日は金曜日、学校休もうかな、なんかだるい。たまには休んでもいいと私は思う。先週も休んだけれど。出席日数が足りていれば問題はない。親がいない特権でもある。


あの金髪は学校来ているのだろうか。あんなに目立つのに中々合わない。


ここ一週間はみてない。


「寂しいな」


?!私今とんでもない事を呟いた気がする…。やっぱり明日は休もう。疲れているんだ。


そんな事を考えている間にもうアパートが目の前だ。階段の3段目に金色の大型犬が座っていた。やっぱりこっちの方が目に優しいかもしれない。


「どうしたの?急に」

「いやたまたま近くに来たからさ」


「今日泊まってく?」

「うん」


「私明日学校休むけど」

「じゃあ私も休む」


「金髪、不登校。不良じゃん」

「否定はできない…」


私は二つのお弁当の入った袋を掲げる。


「ハンバーグとシャケどっちがいい?」

「んー。ハンバーグかな」

「私もハンバーグがいい」


「じゃーじゃんけん?」


この金髪遠慮を知らない。そこが気に入っているところでもあるんだけど。

私は少し不服そうに頷きながら、

「一回勝負ね」


「わかったよ」


「じゃんけん」「ぽん」


あの笑顔を見れただけよしとするか。とほほ…



楽しんでいただけたら嬉しい限りです。

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