ふわふわくものまくら
お久しぶりです。
楽しんでみていただけたら嬉しいです。
なんでこいつと一緒に私のアパートにいるんだっけ今年もあと6時間を切っていた。
なんでか仲良くなって一緒に年こそってさなんだかプロポーズみたいじゃないか。この金髪は恥ずかしいという感情はないのか?
私の太ももに頭を乗っけて図々しくも口を開く。
「柔らかくていい匂いする」
「気にしてるんだけど?」
「いい意味でだよ」
こいつこんなやつだっただろうか?もっとクールだったような気がする。
「なんか変わったよね色々」
「ん?なにがぁ」
目を閉じ子供のような寝顔に母性ってやつをくすぐられる。
「最初会った時よりさ、砕けた?ような感じになったからさ」
「そりゃそうだよ」「今は心許してるから」
「そりゃどうも」
正直照れる。こたつの上にあるミカンを手に取る。半分に割り皮を剥いていく。ペリ、ペリ。
「今度はみかんの匂い、あぁー」
私がミカンを剥き終わったのを悟ると彼女はそう呟き口を開ける。
リップクリームで艶が出ている唇に目が奪われる。
「早くちょうだい」
「あ、うん。はいあーん」
パクリ。目は瞑ったままだ。こいつとならキスも悪くない。そんな唇だった。
「今日の夜ご飯なに?」
「鍋でしょ、一緒に材料買いいったじゃない」
「あぁ、そうだった」
もう鍋の準備は終わっている。というか一緒にやったじゃない。寝ぼけているのだろう。
「あと1時間ぐらいしたら始めましょう、それまでは休憩」
「わかった。じゃあ私は寝る」
「ん、おやすみ」
本当に気持ちよく寝てるな。そんなに気持ちいのか?私の太ももは。今度私もしてもらおうかな?
スー、スー。寝息が聞こえる。落ち着く。人の温もりはこたつとはまた違う暖かさがある。
うとうと。私も少し寝ることにする。一応目覚ましをかけて。彼女の頭を撫でながら。おやすみなさい。
年末風邪を引いてしまいもっと投稿をしたかったのですが…
とはいえこれからもよろしくお願いたします。
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いたします。