お姫様ロード
私自身読み返してみると読みづらかったので書き方を変えてみました。楽しんでいただけると嬉しいです。
「なんですわってるの?」
背中を向けた彼女に私は疑問に思ったから疑問を伝えた。
彼女はそのまま体を逸らせながら答える。
「あなたのせいです」
_____そりゃ私のせいなんだけどさもう少し何故そうなったのかを知りたい。私が不思議そうな表情を浮かべていると彼女は不満げな顔をしながらまた口を開いた。
「びっくりした。そのせいで腰が抜けた。立てない」
「手を貸してくれない?」「見せ物じゃないんだけど」
畳み掛けるように彼女は喋り出す。私は言われた通りに手を貸すことにした。
私は腕を相手の背中と膝裏に回す。意外と顔が近いんだな。
「ごめん。気づけなくて」
彼女はとても軽かった。小柄だったため軽いとは思っていたがここまで軽いとは思いもしなかった。
「家近いなら送ってくよ」
彼女は一点を見つめながら動かない。彼女の顔の前で手を振ってみる。やはりぴくりともしない。どうしたのだろうか。
「大丈夫か?やっぱり保健室の方がよかったか?」
パチリ。顔が赤みががっていく。彼女はやっと口を開く。
「あ、あなたね、い、いきなり、お、お姫様抱っこなんて、周りの目線がさっきよりも、気にならないの?あなたは?」
周りの目なんて気にしたことがない私には考えもつかない理由でこの子は固まっていたのか。
周りの目なんて気にしてたら金髪なんてしないって。
彼女は目線を上の方に向けて喋り出す。
「_な人に言っても無駄か。まぁいいわ」
聞き取れなかった。しかしその通りだ。わかってくれてなりより。
「まぁ、たまにはいいか」
何がいいのだろうか、私は足らない頭で考える…。わからない。別にわかったところで私には関係の無い話か。
「でこれからどうする?」「家まで送ろうか?」
改めて考えてみてもやはりこの状況は私が100%悪い。家まで送るのは面倒くさいが、彼女が送れと願うならば私は従うしかない。
「お願いしようかしら。どうせあと1時間ぐらいは動けそうにないし」
私は普段の帰路とは少し違う道を行くことになった。
小さなお姫様の赴くがままに。
次回の投稿は気長に待ってくれると嬉しいです。早めかもしれないし遅くなるかもしれません。