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信仰とは
星の輝きに神を感じること。
桜の美しさに時の流れを忘れること。
忙しい友の無事を祈る時に、その友から連絡がある、その偶然に、神の思いやりを理解すること。
あえて必要な孤独を、またあえて楽しもうとする時に、鳥が囁き、宝石が煌めきで答え、天候が大きな神龍の息吹を伝える。
そこに、また、孤独ゆえの視界の広がりを得る。
あえて自分を隠し、あえて三十三相に化身する観音の働きを追いかけて、ぼくはそこにいる。
騒がしい週末の道頓堀に。
物寂しいネットカフェの個室の中に。
客のいないラーメン屋に。




