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蓮花結実晶  作者: フジサキリサ
7/10

高官

わたくしが、救済の御使いと出会いましたのは、などと夢の中で、私ではない誰かが私の姿で話しをしている。

夢の中の「御使い」は、よくある大天使の姿ではなく、どちらかというと異形の神、デザインは違うけれど、子供の頃見ていた「悪魔男(デ◯◯マン)」のような、そのかたきのようなオーラと雰囲気を纏っている。


クリスチャンではないのか?

クリスチャン側から見た異教徒なのか?

宣教師が改宗でもしたのだろうか?


その御使いは、ラテン語を話している。

もちろん意味は理解できない。

なのに、ラテン語なんだと、私は確信できる。


やがて、その人あらざる異様な姿は、光を放つ霧のようなオーラに包まれる。

柔らかいレースの様な衣装が裾の方から見え始め、胸の辺りには金やプラチナ、また赤やピンクなどの宝石の飾りが現れる。


もしかすると異形の神の本地はアンドロメダの女神なのだろうか?

あるいは、西洋と東洋に分かれる以前の始源の国家の女王なのか?


尊敬し、憧れたキリストへの信仰は、夢の中では否定されてしまうのだろうか?


私は、怪訝けげんな思いに心を冒される。

不安という闇が部屋いっぱいに充満する。


「それでも、それを救済と呼ぶのですか?」

私は夢の向こうのヤハベに強く尋ねる。

だが神は、時間を置かず⦿(まるちょん)に変わる。


私はそこで、止まる。

目前の宇宙を感じながら。

ただ意識だけが残されて、停止する。

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