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孤独の探求
孤高というほどてもなくて
自滅するほどの寂しさでもなくて
葛藤するには心の純度が低くて
よもや間違いを犯してはいないかと
不安になる
よもや心驕りを見逃しているのではないのかと
焦る
今日は喋りすぎたのではないかと
進路を見失うような気分にもなる
幼く未熟な友を諌めたことが
強すぎたのではと反省もする
自分の好きなものを押し付けたのではないかと
寂しい気持ちに負けそうにもなる
評価されない芸術の探求の継続を
諦めそうになる
詠み人知らずでもいいけれど
言葉が灰になるのは惜しい
いっそ魂ごと石になって
アンモライトのように
21世紀の遺物として発見されて
人の来ない博物館に展示されれば
それも本望かもしれない
天照す神を慕い
ククリの神を敬う生き方が
無機質な生き様の触媒となって
かってあった文明のレコードになってくれればとか
ただただ
ここにある寂しさの故に




