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価値観の共有とは または信仰の自立性について
たとえば奉仕の精神は
強いられるものではなくて
みずから受け入れるもの
神を信仰することは
共有する価値観というよりも
むしろ自分の魂の
存在意義であるがゆえに
その道を(人から)教えられることはあっても
根本的な問題として
他人の意思によって
それを成立させ得るという考えには
否定的である
そのうえで
わたしは一般的に
報酬を期待される内容の
作業や仕事であっても
神との契約であり
約束であることを背景にするならば
金銭による報いは期待しない
それは奉仕の精神の背景に
神への信頼があり
見返りを求めない
神との精神的な
つながりがあるからだろう
旧約聖書を聖典とする信仰の人々には
この「契約」という言葉を強調する場合もあるが
あくまでも神の絶対性への信頼と
そのような力徳を持ちつつも
愛そのものであるという認識が
そこにあると思う




