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4月5日 青藤色

4月5日

青藤色

あおふじいろ

#84A2D4


R:132 G:162 B:212

4月5日 青藤色

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


天から降りそそぐ青紫のシャワーが、2人の未来を祝福しているかのようだった。

心配された天気は、昨日までの雨が嘘のように晴れ渡り、大勢の参列者も皆、笑顔であった。


俺は、立て続けにシャッターを切る。


2人はゆっくりと左右の知り合いに軽く頭を下げつつ、進む。


最高の笑顔だ。

俺は、ファインダーを覗きながら、再びシャッターを切った。


何か青いもの。

それは、この庭の藤棚に咲き誇る満開の藤の花。

よくぞ散らずにいてくれた。

俺は、雨に濡れながらも、今日、この日、豪勢な房を保ち続けた青紫の花に感謝した。


中学以来の悪友は、俺に向かって片手を上げてみせた。


にやけやがって。

そのだらしのない顔は、ばっちり証拠写真に残しておくからな。


俺は、隣で微笑む本日の主役を中央に、悪友をぎりぎり入る位置にと構図をすばやく決め、シャッターを切った。

挿絵(By みてみん)

写真は、藤。


青みの強いうすい青紫色。


藤原の藤ですから、歴史的にも長そうですね。


何か青い物っていうのは、聖母マリアの青が由来らしく、本当は目立たないところに付けるのだそうです。

何か古い物、何か新しい物、何か借りた物とあわせて、サムシングフォーと称され、花嫁が身に付けておくとよいとされています。

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