3月23日 江戸紫
3月23日
江戸紫
えどむらさき
#745399
R:116 G:83 B:153
3月23日 江戸紫
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え~、毎度馬鹿馬鹿しいお話をひとつ。
どこのどいつか知らねーが、ドイツの車がかっこいいってぇんで、見に行ったんだと。
昔のことなんで、中々、田舎でドイツ車なんぞ乗ってるヤツぁいなかった。田舎った……。
ランボルギーニ、はイタリアか? なんだっけ、ドイツ車? あぁ、ベンツ。そう、そのおベンツ様よ。
さっそく、そのおベンツ様にお逢いしたいってんで、近所の胃腸科のお医者の家に行ったらしい。
近所でも評判の、よく効く薬を出してくれるってぇ話だ。おかげで今日も便通がいいってさ。
写真は、海苔の佃煮。
青みを帯びた紫色。
江戸時代、武蔵野に自生するムラサキソウを用いて江戸で染めたことが由来とされます。赤みが強い「京紫」と比較して青みが強く、「京紫」を「古代紫」と呼ぶのに対し、「今紫」という呼び方もされたそうです。
ところで、紫というと、醤油。
でも、紫色には見えない。なのに紫と呼ばれるのはなぜなのでしょうね?
一方で、海苔。
お稲荷さんと太巻きのセットを助六寿司と呼んだりしますが、歌舞伎十八番の『助六由緣江戸桜』がその名の由来。
主人公の助六は、頭に紫色の鉢巻きを巻いているんです。酔っ払いサラリーマンがネクタイを頭に巻くのと同じ感じ……。太巻きの海苔をその紫の鉢巻きに見立てているのです。さらに、助六の愛人の名が揚巻というのですが、お揚げを使ったお稲荷さんに、揚巻の名をかけてるのです。
ということで、海苔こそが「紫」なんじゃないのだろうか? と猫は思うのです。
なんで醤油になっちゃったんだろ?