3月21日 ペールオーキッド
3月21日
ペールオーキッド
Pale Orchid
#AAA7D0
R:170 G:167 B:208
3月21日 ペールオーキッド
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台風。
日本では、気象庁が毎年1月1日を区切りとして、台風が発生した順にこの台風番号を付けて呼称している。が、国際的には、国際名という別の名前が付けられている。
台風に名前を付けるということを世界で最初に始めたのは、オーストラリア気象学者の祖であるクレメント=ラグだとされている。彼は1890年代、ポリネシア神話に登場する神や女性、嫌いな政治家(笑)などの名前をサイクロンに付けていた。
まぁ、やりすぎちゃって嫌われたみたいだね。自分の希望通りの役職に就けてもらえなかったらしい。
その後、太平洋戦争直後から1999年までは、米国海軍の合同台風警報センター(JTWC)による英名が、国際名とされていた。
あらかじめ用意されたリストから名前が割り当てられる「リスト方式」が採用されているのだが、リストは頭文字のアルファベット順に21種類(Q・U・X・Y・Zの5文字は使わない)の名を数セット用意されていた。
たとえば、15番目のアルファベット順はOであるが、リストにはOlive、Ophelia、Olga、Omelia、Ossiaといった女性名が選ばれていた。
それが、気に入らない人たちによって、1979年に男女の名前が交互になるリストの変更となったという、いつものパターンだ。
で、Oの位置には、Owen、Orchid、Ogden、Odessa、Ofelia、Omar、Oscarといった名前が並べられた。
Orchidは女性名だっていうわけだ。
1999年までにOrchidと名付けられた台風は5つ。
昭和55年(1980年)台風第13号、昭和58年(1983年)台風第19号、昭和62年(1987年)台風第1号、平成3年(1991年)台風第21号、平成6年(1994年)台風第26号である。
なお、現在では、リストはアジア名のものに変更され、Orchidはリストから外れている。
写真は、蘭の花。
薄く明るい赤みがかった藤色。
蘭をはじめ、花や植物の名前から派生した女性名はいくつもありますね。
台風の名前に付けられてもいたようです。
男女の名が交互に付けられるようになって、初めて男性名の付けられた台風は、1979年の台風3号で、「セシル(Cecil)」。え? セシルって男性の名だったんだ……。