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3月20日 古代紫

3月20日

古代紫

こだいむらさき

#895B8A


R:137 G:91 B:138

3月20日 古代紫

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


その昔、奈良に都があった頃、紫の色は貴重な色じゃった。

貝から採れる紫の色の素は、ほんのちょっと。

草の根からも紫の色の素が採れると分かったけれど、やっぱり貴重な色に変わりはなかったのじゃ。

のちに紫の草がたくさん茂る場所が見つかって、江戸ではさほど貴重な色ではなくなった。

しかし貝の紫は変わらず貴重な色じゃった。

貝の紫には特別な守りの力があったから。

貝の紫で描かれた星と格子の印は、海で力を発揮する。

深い水底、竜宮の城へと引き込まれてしまわぬように。

セーマンドーマン、不思議な力。

貝の紫、古来の力。

挿絵(By みてみん)

写真は、紫色の和傘。


日本古来のくすんだ紫色。

日本でも貝紫は使われていたようですが、奈良時代ころまでにムラサキソウの根を用いる染色が主となり、貝紫は廃れてしまったようです。

三重県志摩の海女の間では、海での安全を祈願する目的で、貝紫で星型印や格子型印を描く風習があるそうです。

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